新潮社が出版していたネイチャー系雑誌「Mother Nature’s/マザー・ネイチャーズ」の執筆陣が凄い!

1990年「小説新潮臨時増刊」として創刊、年2回の不定期刊行物として7号まで刊行ののち月刊誌へと移行。その月刊誌はすでに休刊している「シンラ」。平凡社が出版していた「アニマ」をベースに新潮社らしい文芸書的雰囲気も混ぜて作られた雑誌でした。

創刊号の表紙AD、2号以降ロゴデザイン平野甲賀。 執筆は岩合光昭、星野道夫、沢木耕太郎、池澤夏樹、干刈あがた、立花隆、椎名誠、竹内久美子、村上春樹、大貫妙子、今森光彦等々さすが、文芸書に強い出版社のラインアップです。私はこの雑誌で、シュガーベイブ時代から好きだったシンガー$ソングライターの大貫妙子の長い文章に初めて接しました。2号に掲載されている「海のゆりかごガラパゴス航海記」は第一級の紀行文です。同じ号に載っている沢木耕太郎の「深夜特急第三便」と一緒に読めば、旅に出たくなります。

第三号では、おっと「イワナの夏」という傑作釣文学の作者、湯川豊の「沖縄野菜物語」というエッセイがあるではないか!垂水健吾の写真も素敵な、ゆったりとした沖縄時間が流れます。その一方、相変わらずキザなタイトルの池澤夏樹「再び出発する者」で、相変わらずクールで明晰な文章も楽しめます。

そして6号と7号には村上春樹が登場。「メキシコ紀行」という紀行文を寄せています。私は春樹は音楽エッセイ以外は評価しないんで、どうでもいいんですが、好きな人にはたまらんでしょうな。

この雑誌を創刊時から買っていたのは星野道夫が「アラスカ定住日記」を連載していて、その文章と写真に魅了されたからです。今読み直しても、素敵な、素敵な連載です。

お値段は各300円です。創刊号以外すべてあります。お店がひまな時、今一度読み返していると、お!こんな記事があった!と新しい面白さを発見します。あ〜っ、もったいないから売るのやめようかな。

 

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