年に二度開催される、大阪の四天王子の境内である古本市に行ってきました。
この古本市が一番好きです。何故か。第一に春と秋の開催なんで気候が良い。第二に境内が広く、開放感があるので疲れない。そして、第三に格安均一コーナーが面白いことです。今回も色々ありました。
松村雄策+渋谷陽一「40過ぎてからのロック」(ロッキンオン社96年)、中野翠「お洋服クロニクル」(中央公論社99年)、吉本由美「日常術」(晶文社86年)、濱田研吾「徳川夢声と出会った」(晶文社03年)、三条万里子「イカルスのように」(21世紀BOX02年)と、まぁ正統派の古本屋さんならどうでもいいや、と素通りしてしまう本が待っていました。もちろん少し古めの文学のハードカバーも沢山見かけましたが、素通りしました。
いつも、古本市行くと、名前だけ知っていて、古本屋さんに並んでいる作家で、しかも我が店にはない本に出会います。買っといた方がいいんかなぁ〜と思案しますが、やっぱり止めます。知らない作家を棚に並べても、本も窮屈そうだし、居心地良くないはずです。

居心地のいい店がお店のコンセプトです。この本ならお店に置いてもお客さん、本自身、そして店主自身が気持ちよく過ごせるように心がけるのが務めと思っています。で、大作家さんで買ったのは堀辰雄の「大和路・信濃路」(人文書院55年)のみです。山のような本の中から、気持ちのいい日送れそう直感がピンと動いたものだけ購入というのが古本市でのスタンス。行きしなの車中では、「座談会昭和文学史」(集英社03年)で文学史のお勉強していましたが、現場では直感一直線。それで、面白い書架ができれば古本屋冥利に尽きるということです。