「「1972年乾期東アフリカ・サバンナの旅にて」と題した素描展開幕です。

日本のアルトサックス奏者、渡辺貞夫が数十年前にアフリカに渡りました。ジャズマンがアフリカに渡った先駆的存在でした。彼は、かの地で土着の音楽に魅入られて、帰国後「ケニヤ・ア・アフリカ」などの多くのアルバムを発表しました。おそらく、彼が内包していた強烈なリズム感と、土着音楽の力強さがマッチングして、ジャズのようで、エスニックのようで、ポップスのようでという具合の見事にブレンドされたサウンドを作りました。

異国の地を訪れた作家なり、ミュージシャンがその土地の醸し出す匂いを思い切り吸い込んで、自分の感性を刺激されて出て来た作品を見るのは、いつでも新鮮きわまりないことです。今日から始まったこの個展も、そんな刺激に満ちています。大砂塵と、灼熱の太陽、が体を吹き抜ける! かっこいい!という言葉だけで表現するのは、作家に対して失礼かもしれませんが、最大限の賛辞を込めて言います。

                           「かっこいい」

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