漫画家西原理恵子原作の映画は、なぜかほぼすべて観ている。そして、どの作品も女優が輝いています。

「パーマネント野ばら」は菅野美穂、「女の子ものがたり」は深津絵里、「毎日かあさん」はキョンキョン、「ぼくんち」は観月ありさ、「いけちゃんと僕」のCGいけちゃんの声は蒼井優、そして旦那の鴨志田穣の小説ですが「酔いがさめたら、うちに帰ろう」は永作博美と、何れも若手、中堅のノッテル女優さんたちばかりです。

女優さんが輝いているだけでなく、どの作品もそれぞれに個性を持ち、多面的な魅力を楽しませてくれる西原さんの漫画の力は何なのでしょうか。彼女のコミックを初めて手にしたのは「まあじゃんほうろうき」でした。アナーキで、暴力的な麻雀漫画は抱腹絶倒でした。

おかたい「週刊朝日」に掲載されていた、各地の老舗料亭をぼろんちょにあざけり笑う「恨みシュラン」もまた、お下劣、お下品で、よくもまぁ、お上品な雑誌に長い間連載できたものです。その後、税務署との大バトルを描いた「できるかな」と、世の中を常識や、良心をこき下ろし、笑い飛ばす作品を愛読してきました。

一報、叙情派として分類されている作品も数多くあり、映画化されているのはこのジャンルからです。淡い色彩と柔らかい線で構成されたこれらの作品はとても、同一作家とは思えない程です。メルヘンの世界と戯れる女の子と、都会の地の底を這いずり回る女達、男達。絶望を丸呑みする強靭な精神。だから、どうした!と徹底的に反旗を翻し、いかんる相手にも長期戦も辞さない力。もうひれ伏すしかない女性です。

 

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