26日(金)夜。北海道鶴居村のヒッコリーウィンドオーナー&ネイチャーガイドの安藤誠さんが、北海道の自然について全国で熱く語る「安藤塾」の一環として来店。17名の参加者を前にお話&ギター演奏をしていただきました。

熊系?を自任する安藤さんは、昨今の害獣として駆除される熊について語ってくれました。人間が進出してくる以前から、存在している熊に対して、一方的駆除のみを実行する国、地方自治体のやり方を非難、また「害獣」としてのイメージを植え付けるマスコミの姿勢の浅はかさに言及。年間、駆除される熊は700頭あまり。おそらく、本州から熊が消滅するのはそう遠くない現実には茫然となりました。けれど、彼は諦めていません。現実と、そしてあるべき姿を、こういう場で啓蒙し続けるはずです。

撮影された写真が次から次へと映し出され、その美しさに参加者皆が息をのみました。「自慢するわけじゃないですが」という台詞と共に登場するヒッコリーウィンドの周辺で撮影された丹頂鶴の優美な姿を見せられては、みなさん、行ってみたいと思われたはず。落ち着いた、そしてユーモアも交えながらの話し方も土の香りと、さわやかな風をかんじさせてくれて、あっという間に時間が過ぎました。

スピルバーグ監督作品に「未知との遭遇」という映画がありました。その映画の宣伝コピーはこうでした。「We are not alone」。映画では「宇宙にいるのは人間だけではないよ」という意味で使われていますが、これは「地球にいるのは我々だけではないよ」という意味で使えば(文法的に完全に誤りですが)、そのまま自然体系を「経済」という言葉だけで破壊する我々に突き刺さってきます。この映画で、初めて異星人と遭遇する学者を演じたのは、フランスの名監督フランソワ・トリュフォーでした。実は彼は以前に「野生の少年」という映画で、狼に育てられた少年を人間世界に戻す学者を演じています。宇宙と交換し、この星の自然と交換した彼、或は同じように宇宙や、自然と交流した宮沢賢治も、やはり熊男、安藤誠さんと同じように、あるべき道を教えてくれるはずです。

安藤さん、来年もお願いします。出来れば、写真展も開催したいですね。写真は熊男と私です。