15日より、フェルト作家、荒木敏子さんの「FELTED WORKS」展が始まりました(27日まで)。荒木さんには展示会前日の雨の中、作品持って、電車乗り継いで搬入に来て頂きました。肌寒い一日でしたが、作品を全部展示した後、感じたのは「あ、春がきた」ですね。
店内にはストール、ベレー(リバーシブル仕様)、コサージュ、ピアス、ペンダント等40数点が並んでいます。寒い冬を少しでも暖かくしそうな温かい色使いのものが多く、店内の空調の風があたって、ふゎ〜と揺れているのを見ていると、何だか春風を運んできてくれそうです。私のお気に入りは、このブルーを基調にしたストールです。一見すると、赤を基調としたスカーフに比べれば、暖かさがないように見えますが、すっ〜と心の中に入ってきてホットさせる不思議な魅力を持っていて、壁に掛けておくだけでも、部屋が落ち着きそうです。
ペンダント、アクセサリーに使用されている丸いフェルト玉は、美味しいワインを作るブドウの実を思わせます。熟したブドウをイメージさせるような中に、一点奇麗な緑色の、小さなフェルト玉が目を引きます。春になって、大きく成長してゆく新しい実という感じです。やはり、春ですね。
作家が丹念に、時間を掛けて産み出した作品は、どれも生きています。作家の手元を離れて自分たちの生を楽しんでいます。この作品達を身につけて、北風真っ正面の鴨川沿いを歩いてみたくなるかも。