現在京都国立近代美術館で開催中の「映画をめぐる美術ーマルセル・ブロータースから始める」に行ってきました。

私は、大変面白く観て来ましたが、展示の殆どが映像作品なので、その雰囲気に馴染めないと、なんのこっちゃわからん展覧会に感じるかもしれません。楽しめる作品を探して、何度でも観ることをオススメします。

私のお気に入りは、やなぎみわさんの作品。二つの映像が同時進行します。一つは舞台を製作している側を捉え、もう片方は演じている側を捉えた作品です。と同時に、さらに二つの作品が交互に映し出されます。素材の映画は「グロリア」と「レオン」。どちらも大人と子供の組み合わせの逃避行です。「グロリア」は中年女性と小さな男の子で、「レオン」は殺し屋の男と女の子。しかし、演じる方も、演出する方も、一様に宝塚歌劇団の学生のような制服を身にまとった高校生くらいの少女たちです。演ずる二人をまっすぐに見つめる演出者たちの、無表情な顔と、観客からすれば、もう漫画としか言いようの無い演技のミスマッチの連続には、大きな声で笑い続けてしまいました。(朝一番に行ったので誰もおらず恥をかきませんでした)

ところで、大学時代に似たような映像作品を制作したことを思いだしました。しかも、やなぎさんよりも、二つ画面の多い四画面同時進行の「軋轢」。カーセックスしている(と言っても、車のドアからはみ出た足だけの演出ですが)二人と、それらしくボンネットを揺すっているスタッフと、平々凡々たる顔をして、大学に向かう学生の顔と、生のフィルムに傷をつけて焼き付けたもの、の四つを同時上映する作品でした。フィルムの長さもバラバラなので、それぞれ勝手に終わるという作品。学生映画祭にも出品し、ひんしゅくとホンの少し、極々一部の賞賛を得ました。「オモロいもん作ろう」だけで製作した作品ですが、画面数だけは、やなぎさんに勝ちました?!

 

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