本日より、ピンホールカメラを愛好する人達のグループ展「針穴普及委員会作品展」が始まりました。

「針穴とはピンホールカメラのことです。レンズのない箱に、0.2〜0.3mmの穴が開いたカメラで写真を取ります」

と紹介文にあります。デジタルカメラの普及で、誰もが簡単に、プロ並みの写真を撮影することが可能な時代になりました。しかし、それは逆にカメラにすべて制御された写真とも言えます。シャッタースピードはこれと決定されたら、その数値の範囲で写真が出来上がってくる、「不自由な」写真です。

一方、ピンホール写真は、すべて撮影者が決め、さらに差し込んでくる光によって、どんな写真が出来てくるのかわからない、言い換えれば、どんなふうにも表現できる自由な写真です。撮影者が込めた思い、その時の心情、そして光と一緒になって遊んだ時の流れまでもが映し出されているようです。

水平線と地平線の彼方がゆっくりと融合していき、ぼんやりと立ち上がる風景や、祇園祭の鉾巡行をローアングルで捉えた作品の向うに広がる青空の深さ、ビルに佇む人達とその向うに広がる蜃気楼のような都会のビル群、等々魅力的な作品が並んでいます。写真は時間を表現する、と思いました。

アナログの楽しさと自由さを思い知る作品展です。魂が溶けていくような気分にさせてくれます。(6月29日(日)まで/月曜定休日)●作品は非売です●