盛岡発のミニプレス「てくり」19号(648円)が入荷しました。特集は「一菓一話」。この街のお菓子あれこれです。

先ず取り上げられているのは、「馬っこ最中」。馬のお祭りにヒントを得て、「馬っこ本舗みやざわ」の先代が昭和34年に発売を開始した最中です。馬の形が素朴で可愛く、もちろんお餅が入ってます。

次に登場する洋菓子店を開いて50年という大橋三郎さんは、10年前からロールケーキと焼き菓子だけを売っています。秋から冬の繁忙期には1日50本のロールケーキを作るとか。表紙は、大橋さんの「ドルチェマルセイユ菓子店」の写真。御年78歳には見えません。甘党ならこのロールケーキは外せません。

その他、盛岡で愛されるおやつ「きりせんしょ」なるものやら、60年以上前に修道女が作り始めた「ニックナック」(形はベルギーワッフルみたい)、ご当地老舗の和菓子へと続きます。

ところで、「がんづき」というお菓子ご存知ですか。楽しいエッセイで人気の木村衣有子さんが、こう書いています。

「蒸しパンみたいな岩手の郷土菓子だ。甘じょつぱくて、ざっくりと大きくて、食べごたえがある。」

このお菓子、実はあまり人気はないそうです。彼女はこう分析します「お菓子には必要不可欠なはずのときめきを見出しにくいのだ。色も地味だし、どかっと大きくて、いまひとつ可愛げがないことは事実だ」

そう言われたら、こちらとしては一度食べてみたくなります。

今号もう一つの特集は、昭和35年に建てられた「盛岡バスセンター」。大都会にある殺風景なバスセンターではなく、旅愁を誘ってくれます。中に入居しているお店が紹介されていますが、この待合室に似合うのは、「男はつらいよ」の寅さんかな。「姉さん、どっち行くんだい?」なんていう調子のいい声が聞こえてきそう。この建物は、東日本大震災で、一部に被害があったものの、大丈夫だったらしいです。ここから、未だ見ぬ土地へ向かって旅立ちたいものです。(来年は盛岡に行くぞ)

なお、てくりbooklet「盛岡の喫茶店おかわり」(1080円)、てくり別冊「光原社*北の美意識」(2052円)は在庫が少なくなってきました。

 

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