暫く前の事ですが、「ハロー風景」という俳句とデザインを組み合わせたミニプレスを持ってこられた方がおられました。

そのミニプレスに、北白川の銭湯の入いり方をデザイン化した付録が付いていました。面白いなぁ、と思って、これを元にした個展をしませんかと声をかけたところ、快くお引き受けいただきました。

14日〜19日まで1週間、この付録を製作されたデザイナーの村田智さんの「村田智のハロー風景」展開催します。

銭湯の風呂場の平面図に、様々なスタイルの風呂へ入る手順が線で描かれています。風呂屋へ行った時には、どうするかを、まるでコンピュータに入力するみたいに事細かに書いてあります。例えば電気風呂の所には、

「電気の具合を調べる 入るかどうかを決める 慎重に入る 足に流れる電気を確認する このまま全身入るかを決める」

読んでいったら、電気風呂は、なかなか覚悟がいる代物ですね。

付録に付いていたものと、ほかにこの銭湯の平面図の上を自由に行き交う線が描かれています。文字のようでもあり、曲線のようでもありますが、暫く見ていると、なんだか踊っているようにです。もはや、トレースする線であることから逸脱して、自由に動き回る生物みたいで面白いです。

ある制約(この場は風呂場の平面図をもとに、自分なりに風呂に入る足取りを描く)のもとに製作していくと、思いもかけなかった新しい形や動きが産み出せるものだと思いました。

作家のアイデアで、銭湯の平面図と鉛筆が設置されています。自分なりの入り方を自由に線を描いて行くと、案外、個性的な面白いデザインが出来るかも。

「ハロー風景」(1728円)も販売中です。ここには、銭湯が登場する俳句があります。

 

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