羊毛から作るフェルトがシャープってどういうこと?と思われるかもしれませんが、見ていただくと解ります。形も色もきりっとしていて、固く作られたフェルトは立体的。柔らかい羊毛のイメージが変わります。
しかし手に取ってみるとこれが、また軽くて暖かく優しいのです。
加藤さんのワークショップに行った友人は、大きな型紙から縮毛する技術と、根気に驚いていました。かたくてしっかりした「ルームシューズ」や「かばん」は、型紙のおよそ4分の1の大きさまで縮毛して行くのです。そして、今回出展していただいた「ショルダーバック」は、なんとコンパネ大の型紙から8分の1の大きさまで縮毛したもので、軽くて丈夫、その上美しい、という3拍子揃った逸品です。是非手に取ってみて下さい。
そして、加藤さんと言えば、動物のステキな小物達が揃いました。やぎのティッシュペーパーカバーは、まるで紙を食べているかのようで、ユーモラス且つ洗練された形で部屋のアクセサリーにぴったり。もちろん定番の動物の顔のキーホルダーも沢山揃っています。
店の入り口付近で、ゆらゆら舞いながらお出迎えする「ツバメ」のモビール」は、なんと、ボールペンというステキな演出です。これは、いつも「ボールペンはどこ?」と捜してしまうので、ツバメのフェルトをボールペンにかぶせて、羽の部分にマグネットを仕込み、例えば冷蔵庫の扉などにくっつけられるように工夫されたのだそうです。ただ意表をついたデザインというより、作家自身が、日々生活の中から思いついたアイデアが満載の、あたたかなフェルト作品なのです。そして、2014年最後のギャラリ−を羊で作ったヒツジを並べてほしいという希望を叶えていただき、来年の干支のヒツジが、出そろいました。21日(日曜日)には、ZUSさんのアトリエでヒツジを作るワークショップも開かれます。こちらの方はアトリエに直接お申し込みください。(店にはチラシをおいています)じぶんの手で作るヒツジはきっと愛着一入でしょう。いいお正月が迎えられそうですね。(女房)
(22日は休ませていただきますが、29日月曜日は営業します)
ヒツジ年といえば、吉田逸平さんの陶器の「おきあがりこぼし羊」も人気です。こちらも手に取ってください。