11月に入り、京都も秋らしくなってきました。今年もあと2ヶ月・・・。

さて、本日より紙工芸kotohana「クイリング展」が始まりました。kotohanaさんはレティシア書房ギャラリー最多出場、今年で6回目の個展となります。毎回、ペーパークイリングについて簡単な説明をさせていただいていますが、今年はkotohanaさん作の美しい額に入った「ペーパークイリングとは」の解説が掲げられていますので引用いたします。

「ペーパークイリングは英国発祥と言われる紙工芸です。中世の昔、聖書を製本した際にできた細長い紙の切れ端を、鳥の羽(クイール)で巻いてパーツを作り、修道院で宗教画や宗教道具に装飾したのが始まりとのこと。時代を経た今では、欧米を中心に世界中でアート、ホビーとして楽しまれており、日本人作家の作品は技巧の精緻さが高く評価されています。」

6年前の初めての個展から、kotohanaさんは幅2〜3㎜の紙を巻き続けてきました。もともとの几帳面さに磨きがかかり、美しさ、正確さ、速さと、技術力は確実にアップ。努力の賜物である紙の花々が咲き誇っています。

新作のひまわりの額(写真上)は鮮やかな色違いで3つ並んでいます。また、メッセージを組み込めるような新しいデザイン(写真右上)もできて、ますます楽しい作品が増えています。白一色で作られた葡萄(写真左下)も素敵です。白色は構造がよくわかり、形としての面白さが際立つ様に思いました。

単純なようで意外と難しいのが、虹の作品(写真右下)。これは、まず中心の色(ここでは薄紫)を芯に巻付け、その続きに次の色を、というふうに一番外のいろ(赤)まで切れ目無しに巻いていくのです。きっちり巻かないと、最後に芯を抜いた時、正円にならないというのです。とてもじゃないけど、がさつで根気の無い私には無理!です。

kotohanaさんは、クイリングの教室も開催されています。作品を見て、チャレンジしたいと思われた方は教室のご案内もありますのでお問い合わせください。会場では中級者向きのクイリングキットを販売しております。1セット1200円〜1500円ですが、2セット購入の場合は二つで2000円となっています。この機会にぜひ。

なお現在、東京の作品展に出している新作が帰ってくるので、来週には展示の一部が変わります。後半もお楽しみに。(女房)

 

 

紙工芸kotohana「クイリング展」は、11月8日(水)〜19日(日) 12時〜20時(最終日は18時)月曜定休日