5歳になる雑種犬を、動物保護団体ARK(アニマルレフュージ関西)から連れて帰ってきたのは、今から12年前のこと。「マロンの散歩道」と題して、この犬の事は時々ブログでも書いて来ました。今日は最終回。そうです、昨日の朝、彼女は安らかに旅立ちました。17歳。よく頑張りました。

この夏の初め頃から、後ろ足が弱ってきてはいました。しかし、なにしろ散歩が大好きで、朝早く、近くにある京都御所まで行くと、顔なじみのワンコ達に挨拶したり、おやつを下さるFさんを目がけて一目散に走るのが日課でした。このところは、もはや速く駆けることはできませんでしたが、それでもおやつ目当てにタッタと顔を上げて。そんなマロンが1ヶ月程前から、帰り道はもう歩けなくて、連れ合いがバギーを押して迎えに来て、乗って帰るようになりました。(バギーも、有り難い事にワンコ友だちのご紹介で借りることができました。)亡くなる1日前だけ寝込んで、夜はちょっと苦しげな声で鳴いていましたが、獣医さんから頂いた痛み止めを飲んで、我々が撫でてやると眠り、次の日の朝、大きな息を3回したと思ったらそのまま逝きました。

我が家に来た時は、連れ合いは新刊書店の店長でした。いろんな事があって会社を辞めようと決心した時も、犬との散歩中だったそう。レティシア書房を開店した当時、天気の良い日は店の前に出て、愛想を振りまくわけでもなく昼寝を楽しんでましたが、多くのお客様に可愛がってもらっていました。しんどい時も嬉しい時も、いつも傍にいてくれました。

ギャラリーで個展をされていた写真家さんに、犬猫カレンダーのモデル犬として使ってもらったことも良い思い出になりました。カレンダー買い占めて、配りまくりましたっけ。

「マロンが待っているから」と言って、夕方帰宅を急ぐこともなくなります。手に入れた少しの開放感は、しかし、「お帰り。散歩待っていたよ。」とまっすぐこちらをみてくれる瞳や、抱きしめた時の匂いや体温の喪失感には敵いません。「生きて行く限り、何かを失い続ける」と、朝ドラのセリフにありました。別れは確かに哀しいですが、優しい犬との出会いは一生の宝と思うことにします。マロンを可愛がって下さったお客様に、この場を借りてお礼申し上げます。皆様、厳しい夏もあと少し。乗り切ってまいりましょう。(女房)

 

 

ARKの写真展は9月12日(水)〜23日(日)当ギャラリーで開催 します。

 

 

 

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