と言っても、これ、この三人の本をまとめて一緒にした当店のコーナーのことです。この三人がお互いにコラボした本が何点かあったために思い切って並べてみました。

「踏切の前に並んだ葱坊主」は、和田誠が初めて作った俳句です。小学校に入るちょっと前六歳頃の作だそうです。和田と俳句を作る人たちとの楽しい交流を描いた「五・七・五交友録」(白水社/古書900円)は、俳句なんて興味ない人(私も含めて)に読んで欲しい本です。最初から読む必要はなく、パッと開けて、これ面白そう!という一句に出会ったら、そこには作った人と和田の交流が面白く書かれています。

「犬の目の語り続けし薄暑かな」

これは、銅版画家山本容子の作品で、彼女は和田の銅版画の師匠です。彼女の愛犬ルーカスが「暑おすなぁ〜、毛皮着てるようなもんやさかい、たまりまへんな〜」という様を描いた一句です。通読はしていないのですが、時間が空いた時に、パラパラ読んでいて、ちょっとずつ俳句に親しんでいます。

前から店に置いておきたかった和田の本も入荷しました「Book Covers in Wadaland 」( ARTES/古書2900円)。こちらは和田がブックカバーを担当した本を集めて、紹介した一冊です。玉木正之「京都祇園遁走曲」の祇園の街並みは、個人的に大好きなカバーです。(案外見つからない)

安西水丸と村上春樹が組んだ「村上朝日堂」シリーズもまとめて単行本で入荷しました。春樹は和田とも組んで、音楽関係で素敵な作品を出していますが、安西と組んだ作品では、安西の世界を巧みに自分の文章の中にはめ込んでいます。個人的に春樹&安西コンビのベストと言えば「中国行きのスロウ・ボート」の装幀でしょうね。すっきりしたデザインとブルーが目に飛び込んできます。春樹最初の短編集で、以前ブログにも書きましたが、中でも「午後の最後の芝生」は、最も好きな春樹作品です。

 

この三人が共同で出した本は、ないはずです。せめて書架の中で一緒にしたいと思い、コーナーを作りました。眺めているだけで、なんだかワクワクするのです。

予告

12月11日(水)から始まる知床在住の絵本作家あかしのぶこさんの絵本展に、知床のパン屋さん「メーメーベーカリー」からパンが届きます。シュトレンも含めて20個ほどのパンは、初日のみの販売になりますのでお見逃しなく。

 

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