京都国立近代美術館で開催中の「丸山応挙から近代京都画壇へ」が15日で終わるので、散歩がてら行ってきました。ヘェ〜結構人が入っているんだ〜と感心しながら、鑑賞しました。

18世紀の京都。円山応挙は、実物写生に基づいた写生画というジャンルを切り開きました。精緻に描かれた応挙の写生画は、爆発的な人気を博し、円山派を形成します。私のような日本画に馴染みのないものにも圧倒的美しさで迫ってきます。小さく描かれた雀は、今にも屏風を突き破って飛び出しそうだし、「保津川図」に描かれた水の勢いは、4K、8Kの最新の映像技術の表現に負けない凄みがありました。

明治期の京都画壇を代表する一人、岸竹堂の「猛虎図」の虎なんて、咆哮が聞こえてきそうなぐらい臨場感に溢れていました。久々に来て良かったなぁ〜と思いながら、4Fのコレクションギャラリーに向かいました。

 

 

そこでは写真家野島康三の作品がズラリと展示されていました。かなり前でしたが、この写真家の作品を見て以来、特に女性のポートレイト作品に強く惹かれました。

野島康三(1889–1964)は、絵画を意識させる写真作品を数多く残しています。野島初期の「ピクトリアリズム」と呼ばれる写真は、ぼかしなどの技法を用いない「ストレートフォトグラフィ」が主流となると、絵画の模倣だとして批判の対象となり、下火になっていきます。しかし、独特の質感をもつ世界観を作品に投入した野島は、1930年代のドイツ新興写真に影響を受けながら、新しい作品を発表してきました。今回の展示には、モダンガールの素顔を捉えた「女の顔」も展示されていて、素敵な再会を果たしました。

ちょっと攻撃的で、アンニュイな視線をこちらに向ける女性を、ややローアングル気味で捉えた作品に、初めて出会った時は、そのクールな作品の佇まいに魅入ってしまいました。このまま、今のファッション雑誌にも使えそうな斬新な感覚だと思います。応挙の作品を見にきたはずが、野島の作品で頭がいっぱいになった帰り道でしたが、久々の近代美術館はやっぱり行って良かったです。

 

 

●大阪の動物保護団体ARKの来年度カレンダー発売中です。

壁掛けタイプ1000円(少なくなってきました) 机上タイプ800円です。売上は、全てARKにお渡しいたします。当施設に保護されている動物たちのために使われます。