「スターウォーズ」第一作が公開された1977年。大学4年だった私は、就職も卒業もほったらかしにしてアメリカ西海岸にいました。自分なりの理由はありましたが、本音を言ってしまえば現実からの逃亡でした。日本に帰ったらどうなるのかなぁ〜と思い悩みながら、アメリカの日々を楽しんでいました。そこで出会ったのがこの映画でした。バスに乗ってサンフランシスコの映画館へ、2度見に行きました。アメリカ映画の楽しさがすべてここにある、こんな映画に出会いたくて映画館に通っていたんだと、暗闇で自分を納得させていました。

帰国してなんとか就職。1980年「帝国の逆襲」、1983年「ジェダイの帰還」を映画館で観ました。その間、会社の倒産、転職を経て結婚して、1999年公開の「ファントム・メナス」は女房と一緒に観に行きました。最初の三部作に比較してCG技術が格段に飛躍していましたが、物語が脆弱で、その後公開された「クローンの攻撃」、「シスの復讐」は映画館で見ずに、レンタルビデオで済ましてしまいました。自分の中での「スターウォーズ」の存在が小さくなった時期でした。

それまでのレコード店から書店へと勤務が変わり、親の死など様々な出来事に対処していた頃であり、荒唐無稽な世界はお呼びじゃなかったのかもしれません。

しかし、2015年「フォースの覚醒」からスタートする三部作には、引き込まれていきました。最初の三部作を観ていた頃の青春の輝きみたいなものが蘇ってきたのです。この三部作には、最初の三本に出ていた人物が3人登場します。皺の増えた彼らの顔を見ていると、こちらも歳をとったことを痛感しました。そして、昨年大晦日に最新作「スカイウォーカーの夜明け」を観にいきました。

派手なアクション満載でエキサイトしましたが、ラストシーンで涙が止まりませんでした。詳しくは書きませんが、ヒロインの取る行動が、最初の三部作を葬り去るような象徴的なものに見えたのです。

本場アメリカで観た第一作から、それなりの人生を経て、この第九作まで観てきた長い時間、「スターウォーズ」はずっと私のそばにいたのです。どこかでこの映画に支えられてきたんだなぁ〜という思いで一杯になりました。ふと横を見ると、私と同じ世代のおっちゃんも涙ぐんでいました。あぁ〜、このひとも「スターウォーズ」と一緒に生きてきたんだ….。ヒロインの最後の微笑みは「よく生きてきましたね」と言ってくれているように感じました。

「スターウォーズ」と共に生きて来られてよかった。

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