数ヶ月ぶりに美術館に行ってきました。京都国立近代美術館で公開中の「チェコ・デザイン100年の旅」。

チェコといえば、私はチェコアニメがすぐ浮かびます。オーストリア・ハンガリー帝国からの独立、第二次世界大戦を経て、社会主義国家としての歩み。そして民主化への道、という激動の20世紀を経験したこの国の様々なジャンルのデザインの変遷を一気に見ることが出来る企画で、ずっと観たかった展覧会でした。

入館すると、先ず目に飛び込んでくるのがアルフォンヌ・ミュシャの有名なポスター「ジスモンダ」です。まろやかな曲線美の女性と、卓越したデザインの衣装。本好きには、カレル・チャペックの戯曲「ロボット」(1925年の初版)の表紙が魅力的。兄のヨゼフが作ったもので、フランスでキュビズムの影響を受けていたことのわかる作品です。

時代と共に変わっていくデザインに、この国独特のオリジナルティーを感じます。現代に至るまで、日用品やおもちゃ、工芸品、家具、書籍と多方面に渡っています。このバイクなんか、暫く観ていましたが、飽きて来ないですね。

民族伝統へ傾いた第二次世界大戦期以降も、社会・政治情勢の変遷と共に絶えず新しいものを創り出してきました。その100年間を見ることができる展覧会です。

 

美術館3階で行われている「日本・ポーランド国交樹立100周年記念ポーランドの映画ポスター」展も面白い。非共産圏の国から入ってきた映画ポスターって、全て国内でオリジナルとは全く違う形に作りかえられます。え?これがあの映画なの??というものばかりです。蛇が絡み合うグロテスクなポスターは、「ローズマリーの赤ちゃん」だったり、可愛らしいおもちゃの新幹線が描かれたものは、日本映画の傑作「新幹線爆破」だったり。「ゴジラ」のポスターもユーモラスでした。

「チェコ・デザイン100年の旅」は7月5日まで、「日本・ポーランド国交樹立100周年記念 ポーランドの映画ポスター」は12日まで開催されています。映画館や美術館に出向くのはやっぱり楽しい。