福音館が出している「月刊たくさんのふしぎ」2020年11月号の特集はシベリアの遊牧民ネネツです(古書500円)。

といっても、ご存知ない方も多いと思います。シベリアのツンドラ地帯でトナカイと共に暮らす遊牧民です。トナカイと暮らす遊牧民としては、北欧に暮らすサーミが最近は知られるようになりましたが、おそらくネネツを取り上げる、しかも子供向けの月刊誌に登場するなんて初めてのことでしょう。

担当したのは、写真家の長倉洋海です。トナカイの首をぐっと抱え込んだ少年の力強さを撮影した表紙の写真を見ていると、彼が世界の少年少女を撮った「ともだち」(偕成社/古書700円)を以前ブログでも紹介しましたが、あの世界を思い出します。

「ネネツの人口はヤマル半島を中心にして4万1千〜5千人ほど。『ネネツ』とは『人』を意味し、『ヤマル』とは『地の果て』を意味するという。ネネツの人々は何千年もトナカイを飼って生活してきた。」

長倉は、「地の果ての人」がいるヤマル・ネネツ自治区へと向かいます。列車の停車場には、長倉のホストファミリーがトナカイそりで待っていました。トナカイそりの写真なんて、滅多に見る機会はありません。一家族に必要なトナカイは最低でも250頭だそうです。ネネツの人たちは、トナカイを「生活を与える動物」を意味する「オレン」という名で呼びます。長倉は、厳しい自然の中の彼らの遊牧生活を丁寧に撮っていきます。

ネネツへの思いに溢れ、彼らの生き方を「カッコいい」と思った長倉の写真には深い愛情が満ちています。特に子供たちの、ちょっとした表情は本当に愛らしい。子供達の一番の楽しみである夏のブルーベリーやクラウドベリー摘みに出かける少女は、まるでおとぎ話から出てきたようです。ホストファミリーとの別れの日、この一家を撮った写真が最後に掲載されています。颯爽としていて、確かに、カッコイイ!

 

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