『山中さおりペーパークイリング展』、レティシア書房のギャラリー開催はなんと10回目を迎えました。2012年の開店以来、毎年必ず個展をしていただいて10年。今年も美しい紙の作品が並びました。

細い紙(2㎜〜6㎜幅くらい)をクイリングバーという棒でクルクル巻き、小さな円や楕円、四角や三角を作るペーパークイリング。一枚一枚丁寧にクルクル巻いて、その小さな部品が、花びらの一つ一つとなって花の作品になるという、とても細かい作業です。英国で生まれたもので、もともとは、聖書を製本した時に出る細い切れ端を(神のことばが書かれた紙なので)大切にして、鳥の羽根(quill:クィール)で巻き、宗教道具や絵画を飾ったのが始まりと言われています。

山中さんの作品に触れるまで、この手仕事のことは知りませんでした。不器用な私には気の遠くなるような作業の積み重ねです。今回、7年前に一度飾ったことのある美しい花の作品を持ってきてくれたので、一緒に並べようと試みたのですが、全然雰囲気が違うのに驚きました。年月を経て格段に技術力が高くなり、新しい作品群と釣り合わないのです。まさに継続は力なり!

今までは秋に開いていた展覧会を初めて5月に計画して、黄色のヒマワリが華やかに壁を飾ってくれました。相変わらずの几帳面さは、山中さんの持ち味ですが、花々が少しずつ自由に、立体的に動き出しているような印象を受けました。こうして毎年観ていると、進化が楽しみです。「こういう時期だからこそ、黄色の鮮やかな色合いで見てくださった方に元気を出していただきたい」という作家からのメッセージ。どうぞ繊細な「紙わざ」をご覧ください。

コロナ禍のせいもあり、作家の希望で今回は封筒やグリーティングカードの販売を店内では控えました。販売については、山中さんのオンラインショップ(下記)をご利用いただければ、と思います。

なお、レティシア書房から徒歩5分くらいのギャラリー「ONO」さんでは、第3回公募展が開かれていますが、ここでも山中さんの作品(5/23まで)を見ることができます。(女房)

 

⭐️『山中さおりペーパークイリング展』は5月12日(水)〜23日(日) 月火定休

13:00〜19:00  最終日は18:00まで

【紙工芸kotohana*オンラインショップ】https://kotohana.handcrafted.jp/