ジョン・クラッセン=長谷川義史のコンビの新作といえば、絵本に詳しい方なら、あの関西弁の絵本だなとニンマリしてくださるはず。その通り、新作「そらからおちてきてん」(クレヨンハウス/新刊2420円)も関西弁で訳されています。

物語はかなりシュール。空から、おおきな岩が落ちてくるなんてまるで映画「2001年宇宙の旅」のモノリスみたいです。地上では、彼の絵本でおなじみの、頑固なカメ、おしゃべりなアルマジロ、無口なヘビがグタグタしています。で、岩が落ちてきたからといって、彼らが大騒ぎするわけでもありません。正体のわからん岩に寄りかかって昼寝する始末です。

「なに、してるん?

ひるねに きたんや。ここ きもち ええで。 よかったら きみも いっしょに どや。

よこ あいてるし。

つかれてないねん。 さよか。」

物語に起承転結があるわけでもなく、なんとなくダラダラと進んでいきます。落ちてきた大きな岩の正体も解明されないまま、何かするわけでもなく、ようわからん目玉のお化けというか宇宙人みたいなのが登場したり、岩が増えたりと、どやねん、と思いながら読んでいるとどうもならんと終わります。

いいですね、こういうの。結構な大事件が起こっているのに呑気でいつものやりとりをする仲良しがいる。気持ちが落ち着きます。関西弁のせいかな。

「なに してるん

め つぶって みらいの こと そうぞうするんが すきやねん。

いま してる ところ?

そうや。さあ。いっしょに め とじて そうぞうしよ。 みらいに いってみよ。」

忙しい日常からちょっと離れて、かめとアルマジロとヘビのおしゃべりに付き合いませんか。