少しずつ暖かくなってきました。京都御所の梅も見頃です。

本日からオオナカミカさんの張り子・貼り絵「オオカミとフォルクローレ」展を開催します。オオナカさんは20年以上張り子作家として、兵庫県を拠点に活動されています。要らなくなったものに手を加えて、新たな物を作るという先人の知恵に感銘を受けて、独学で張り子を作り始められたということです。

ご存知のように張り子は、型を作って紙を貼り重ねて乾燥させ、中を抜いて仕上げるので、とても軽く、子供のおもちゃや縁起物として作られてきました。郷土玩具の素朴さを持っていて、型に何重にも紙を貼るうちにどんどんまろやかになっていく形がなんとも愛らしいものです。

形が出来上がると着色して仕上げるのですが、オオナカさんの張り子は、絵の具で色をつけずに、紙で細工していきます。人形が来ている民族衣装、アクセサリー、目鼻に至るまで全て細かくハサミで切って貼り付けていくのです。小さな紙で作られたオオカミの毛並みも、筆で描いた線とは違い、シャープで独特のリズムがあります。その愛らしさに、私は勝手に「貼り子さん」と名付けてしまいました。

並んで座っている動物の妖精たち、遠吠えしているオオカミ、愛らしい少女たち、すぐにでも身に付けたくなるブローチの数々。張り子(貼り子)の軽さと柔らかさが、ステキです。

そして、壁に飾られた「貼り絵」は、その細やかな技術で貼りこまれた民族衣装を身につけたイヌイットやアフリカの人たちがこちらに向かって微笑んでいます。色合いがまたなんとも美しく、ハサミを使った紙の技の高さに舌を巻きました。「貼り子」の魅力を発信できる、こんな幸せな出会いに感謝です。本屋にギャラリーを併設していてホントに良かった!ぜひ、実物をご覧いただきたいと思います。(女房)

⭐︎オオナカミカ 張り子・貼り絵「オオカミとフォルクローレ」展は、3月2日(水)〜13日(日) 13:00〜19:00(最終日は18:00まで)月火曜日定休