今、京都市内で開催されている大規模な写真展「KYOTO GRAPHIE2022」。十数カ所の会場で行われていますが、先日三つの会場へ行ってきました。

個人的に好きな奈良原一高の写真展が、建仁寺の塔頭両足院で開催されているので、朝一番に向かいました。戦後ヨーロッパに渡り、逆に日本文化の魅力に目覚め、帰国後Japasnesqueシリーズの作品を発表。その一つ「禅」を主題にした作品が展示されていました。禅僧や僧堂を被写体にした作品には、静けさの中に力強く流れる時間が表現されています。眩しいほど美しい両足院の庭を望む書院は、この写真展に相応しい場所でした。

次に向かったのは呉服屋の誉田屋源兵衛氏の蔵と奥座敷で開かれている「イサベル・ムニョス✖️田中泯✖️山口源兵衛展」です。舞踏家田中泯が、水中で水と戯れるように舞っている姿を撮影した写真が薄暗い部屋(一階)に展示されていました。撮影された場所は奄美大島で、会場二階には、水中を独特の動きで歩き、浮遊する様を捉えた映像が上映されていて、飽きることなく観ていました。

また、イサベル・ムニョスがスペインで製作したプラチナプリントを京都に持ち込み裁断して、糸に紡ぎ織り上げられた山口源兵衛氏の帯が三本、こちらは三階の不思議な空間に設置されていました。

そして、烏丸御池近くの嶋臺ギャラリーでは、マイムーナ・ゲレージの作品を鑑賞しました。今までの二会場の作品は白黒だったのですが、こちらは目も覚めるようなカラー写真におぉ〜と声が出そうになりました。イタリア系セネガル人アーテイストです。アフリカ・アラブの宗教的、神話的象徴を表現しています。青や赤のくっきりとした衣装、女性が手に持った小枝や枯れ枝と、背景となる土壁の色合いなどが絶妙に混じり合い融合しています。エキゾチックで、モダンなファッション写真のようでありながら宗教絵画的でもある美しい世界です。ここでも、映像作品が流れています。こちらも面白い!

来週も他の会場を回ってきます。(写真展は5月8日まで)