本日より12月11日(日)まで、「古書思いの外」と「開風社待賢ブックセンター」の二店舗による古本市を開催いたします。文庫100円、単行本300円コーナーなども設置しています。

全体的にかなりお得な価格設定です。芹沢銈介全集(中央口論社版)は全巻揃っていればかなり高額ですが、各500円(定価3500円)で出ています。芹沢の作品を、テーマ別に編集して全31巻で発売されたものです。第1巻は「物語絵」で、初期の代表作が収録されています。好きなものを見つけてください。昭和55年発行ですが、中身、外箱とも美本です。

 

児童文学もいいのがあります。キプリングの「少年キム」(晶文社1200円)は、1997年に発行されたものですが、美本です。以前、どこかの古本市で3000円ぐらいついていたことを覚えています。他にも朝倉摂挿絵のエンデ「ゴッゴローリ伝説」(岩波書店800円)、岸田今日子訳・安野光雅絵による「赤毛のアン」(朝日新聞社1500円)。こちらは安野の絵が美しい。ケストナーの「ほらふき男爵』(筑摩書房1200円)は、ヴァルター・トリヤ&ヒルスト・レムケの絵がとても楽しい一点です。

98歳まで現役で、虫や花を描き続けた細密画家で、”プチ・ファーブルと呼ばれた熊田千佳慕の未発表集「語録ノート」を中心にした「私は虫である」(求龍堂500円)という珍しい本もありました。

 

300円コーナーで、清水卓行の「随筆集サンザシの実』(毎日新聞社)を見つけました。個人的には、この作家の長編小説で挫折を経験しましたが、初の随筆集である本作はいいです。このコーナーは日本文学名作のオンパレードで原田康子「挽歌』(東都書房)、瀬戸内晴美「おだやかな部屋」(河出書房)、大江健三郎「万延元年のフットボール」(講談社)などが揃っています。また、ブログで紹介した、秘境冒険ノンフィクションの傑作「空白の五マイル」(集英社)も500円で出ています!今夜から冷え込むらしいので暖かくして、面白い本を探しにぜひお出かけください。