というアクション映画を観るのは、不可能になりつつあります。絶滅危惧種と言うべきですね。

映画パンフレット整理して、お客様と映画談義なんかしていると、そう思いますね。昨日はマックの「ブリット」が売れました。カーチェイスシーンの古典的作品ですが、今時のそれとは違って、うるさくありません。グォー〜ン、ブォ〜ンの高速回転するエンジン音に、ズドズド、ギュ〜ィ〜ンのうるさい音楽。「ブリット」は追っかける方も、追われる方もひたすら黙っています。もちろん、音楽なんてありません。クールな美学に貫かれた傑作です。そういう映画はタイトルバックも超クールです。

ケネディ大統領暗殺の黒幕を描いた「ダラスの熱い日」とか、ウォーターゲート事件の顛末を描いた「大統領の陰謀」の如き良質の政治サスペンス映画も、なかなかお目にかかりません。あるいは、フランスドゴール大統領暗殺未遂を描く「ジャッカルの日」。追っかける側と追う側の頭脳戦。この三本に共通しているのは、脚本がしっかりしていること。キャスティングが見事なこと。音楽が映画を邪魔しないこと。そして、キャメラワークが、脚本をきっちりと映像化していること。「大統領の陰謀」で新聞記者二人が、社内を突っ切り、編集主幹を追いかけるシーンをワンカットで捉えたシーンなんか、もう何度観ても感動ですね。このシーンは日本映画「クライマーズ・ハイ」の監督が作品へのリスペクトとして再現していましたので、やはり感動させていただきました。

もちろん、大作や、話題作もやはり面白い時代でした。「イージーライダー」みたいな超お手軽映画も、「ゴッドファーザー」みたいなアメリカ版大河ドラマも、映画の没落と同時にアメリカの衰退を描いた、暗〜く、惨めな「ラストショー」でさえ明るく輝いていました。

下手くそな脚本に、過大なCGをどっぷりかけて、ギャーギャー言うだけの音楽をまぶして、ノウテンキな映画を大量生産するハリウッドに、ウェルメイドな映画が出来っこありません。もちろん、映画職人としてがんばっている人もいます。そんなアルチザン達を応援してあげるのが、映画を愛して来た者の務めですね。

「ブリット」が売れてしまったので、今在庫しているパンフで、このブログのタイトルにぴったしのものは、フランス映画「仁義」です。イブ・モンタンのカッコいい事。崩れ落ちる男の最後の美学とでも言うんでしょうね。この映画に出て来るフランス野郎はどちら様も、大人な魅力一杯です。

 

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本日より「Kyo Nakamura Print Works2009−2012」開始です。

ゴシックロマンの香り溢れる個展です。これらの写真群を言葉で説明すると、雑誌「ユリイカ」調になってしまって、この猛暑でただでさえ頭が回らないのに、余計な負荷をおかけする事になるので、先ずは観てください。

 

 

 

 

 

 

DMを手に持たれた方の反応は、コワイ、とか気持悪いとか、はたまた絶句とか、しかし、逆にかっこいいいっす!という意見まで千差万別。ギャラリー始まって以来の様々な反応が起こっていて、とても面白い個展になりそうですね。DMの写真だけだと、恐怖心を感じる気持ちわからなくはありませんが。レジ横の壁にズラリ並んだ作品を観ていると、ある種の静寂感に包まれて、案外落ち着くものですね。

ゴスロリ系少女の皆さんにもぜひ、ご来場賜りたいものです。そして、作品と共に展示してある幻想小説をご覧ください。今回、通常価格よりディスカウントです。値下げ幅は、ぜひご相談を。暑さで脳天いかれた店長がとんでもない値段を口にする可能性は高いです。

「シャルルノディエ選集」全5巻とか、「アーサー・マッケン作品集成」全6巻といった全集ものから、「ブラックウッド傑作集」、「死んだ教区」といった単品ものまで、幻想小説ファンは見逃せません。(セール/展示会共29日まで)

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祇園祭りクライマックス鉾巡行です。

TVで中継していたので、見ていたら不思議な気分になりました。

それは、四条河原町で、鉾が辻回しのため停止していました。カメラはいつもなら多くの人や車が行き交っているのに、全く人も車もいない河原町の交差点を捉えます。まるで、天から鉾がこの世界に降り立ったような感じ。ちょっとSFっぽい静謐な空間がそこにありました。そして、堂々たる鉾は、もうセコくて、あきれかえる程アホな人間をせせら笑うように佇んでいます。

お前、そこの某電力のお前、公聴会で「放射能で人は死にません、未来も」と発言したあんたの事やで。よくも、まぁあんな発言を??我が家の愛犬、愛猫の方が余程、状況を読みます。鉾に笑われながら車輪の下敷きになればよろしい。

会社からのお駄賃でへれへら発言したんでしょうが、沖縄のガールズバンド、ネーネーズも「黄金の花」でこう言ってます。

「黄金の花はいつか散る」って

 

ところで、コンコンチキチンのお囃子ですが、四条烏丸から出発して、河原町経由で鉾町へ戻る時、戻り囃子となってスピードアップします。そのピッチの変化が、カッコいいです。前にも書きましたが、その国に根付いている固有のリズムは、どれもこれも愛しく、涙が出てきそうな哀愁を感じさせるもの、踊りだしたら、もう止まらないものと様々ですが、一致しているのは、リズムこそ、人を良きものに変えてしまうという魔力です。鼓童のCD「「モンドヘッド」。伝説的ロックバンド「グレイトフルデッド」のミッキー・ハートのプロデュースで、もう各国の土着のリズムが乱れる怒濤のサウンド。

暑い国のサウンドが、トランス状態一歩手前の狂乱になる時、能舞台でお囃子とお謡が、独特のサウンドで眠たくなる寸前の気持ち良さに誘う時、人は幸せになります。音楽で人は救えるほど、甘くはないと思います。しかし、自由に音楽が楽しめる平和を、音楽は求めています。さっきの貴方、たまには音楽を聴こうよ。少しは成長するかも。

 

 

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パンフレットが到着しました。

量が多いので、一度にご紹介できませんが、折りにふれアップしていきます。

17世紀フランスの詩人、作家のシャルル・ベローの傑作童話「ロバの皮」を、カトリーヌ・ドヌーブが主演した「ロバと王女」、そして、ディズニーの長編アニメ「眠れる森の美女」。こちらは、正方形に近い変型パンフレットです。中を開けると、1971年10月1日オープンのウォルト ・ディズニー・ワールドの紹介が載っています。つまり、それぐらい古いパンフレットですが、昨今のディズニーには見られない繊細な芸術性溢れた画面を楽しめます。

大体、パンフの中のエッセイは映画評論家が書いていますが、おっ、あんな作家がこんな所でというのを見つけることもあります。例えば、ピエール・ノール原作のスパイもの「エスピオナージ」では虫明亜呂無が「研ぎ澄まされた映像のエッセンス」と題した評論を書いています。また、福永武彦原作の「廃市」を丸ごと一冊研究した「アートシアター154」では、映画作品の研究と同時に、小説についても研究がされている。少しながら、福永貞子さんの手記も載っています。

一方、ファッション雑誌顔負けのレイアウトや、構成で魅力的なものもあります。我がレティシア書房のレティシアというヒロインを「冒険者」で演じたジョアナ・シムカスの出演した「オー」のセンスのいいミニスカート姿や、渋い魅力一杯の二人の男の着こなしがかっこいい「列車に乗った男」、黒のタートルネックかくありきのS・マックィーンの「ブリット」等々。

もちろん、貴方や貴女の青春時代を飾った「グリニッチビレッジの青春」、「ペーパームーン」、「ラストショー」など、あ〜若かったわね、あの頃は、と感傷に浸れる作品も一杯です。

200円から、ちょっと高いものまで色々あります。お宝もありますよ。

 

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7月13日堺町画廊で開催された脱原発のTシャツを作るワークショップに参加しました。

 

2~3日前、堺町画廊のオーナーのフシハラさんに出会い、ワークショップのチラシをもらったのです。

一目で「面白そう!」と思いました。(でも時間あるかな〜参加できるかな〜)

 

夕方、仕事の合間にコピーに走って貼り合わせた原画を作って、汗かきかき雨の中を画廊まで走り込むと、7〜8人の参加者がワイワイ楽しそうに机を囲んでいます。こういう制作現場の熱気は久しぶり。

作ってきた原画をスキャナで取り込み特殊な紙に反転写。

反転写されたデザインの縁ギリギリのラインをデザインカッターで切り取り、Tシャツの上に置き、特別なアイロンでプリント。

原画はパステルでも、絵の具でもモノクロでもカラーでもなんでもあり。

みなそれぞれ個性的な図柄で、楽しいTシャツが次々出来上がります。

デザインカッターで切り取るのがけっこう大変な作業ですが、ここを他人任せにすると達成感はありません。

私は仕組みがよくわかっていなかったので、複雑なエッジになりましたが、昔、デザイン事務所で働いたときの経験が生きました。

いやぁ〜人生何をやってもいつかどこかで役に立つもんですな。

 

大急ぎのわりにはなかなか良い出来!と自画自賛。

レティシア書房というロゴが入っていたので、それを見て「あ、レティシアさんですか?」などと声をかけて下さった方もいて、またご縁が広がりました。

企画された堺町画廊さんに感謝です。そして、プリントのワークショップを指導して下さったニシウチさん、ありがとうございました。

 

脱原発をテーマにうちでもこのワークショップやりたい!!

 

Tシャツっていうのが、とっつきやすく、アート心をくすぐりますね。(女房)

 

 

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香港映画「男たちの挽歌」のお話ではありません。

でも、「男たちの挽歌」って映画は面白いですね。特にPART-2なんか、もう何十回も観ています。突っ込み所満載のハードボイルド。高校生でも、もうちょっとマシな脚本書くよ、というぐらいのご都合主義的お話。撃たれて瀕死状態にも関わらず、電話でぺらぺらしゃべり続けるヒーロー。6連発の拳銃にも関わらず、無尽蔵に弾丸が飛び出す、ドラえもんも真っ青の不思議な拳銃。撃って下さいとばかりに銃口の前をうろちょろ走る悪者達。聴いている方が恥ずかしくなって、赤面しそうな歌。みなさん、ここで泣きましょうの制作者の涙ぐましい努力は分かるんですが・・・・。

そんな映画、なんで何回も観るんだ、という突っ込み返しを受けそうですが、この幼児性、いい加減さの中から生まれる「男たちのかっこいいごっこ」への憧憬こそ、男子の本懐であり、そこに踏みとどまり、未来へと向かわない、次の時代にはそぐわない生き物「男」のタイトル通り「挽歌」なのです。

で、今日のテーマは、先日も気合い十分のブログで反響を巻き起こした(と思っている)、青幻舎の「アティテュード 男たちの肖像」の事です。この本こそ、「男たちの挽歌」というタイトルに相応しい、と思います。えっ〜、この男達が好い加減で、後ろ向きだって!と本をお買い上げいただいた方はお怒りになられるかもしれませんが、まぁまぁ落ち着いて。

己に対する美意識、自己愛、我がまま、自己批判、、第一線に踏みとどまっている陶酔感、と同時に落ちて行く恐怖で、日々がんじがらめになって、今日を生きる。まっ、「俺たちに明日はない」みたいな格好良さごっこへの、どうしようもない憧憬を、冷静に未来志向できる女性の写真家があぶり出しています。ナルシストであろうとする自分と、それを破壊しようとするもう一人の自分の相克のドラマとも言えるものが、この本には色濃く出ています。

本日5部再入荷しました。おっちゃん、おにいちゃんを問わず男たちに観てもらい、こいつは俺だと、一人ニンマリする楽しみに浸ってもらいたいものです。

 

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脳天直撃とは、この音をいう

和太鼓集団「鼓童」のCDを、近所から怒鳴り込まれるのを覚悟してフルパワーで聴け!空気は打震え、部屋は一気に崩れ落ち(ませんが)、貴方の脳天には躍動する様々な音色の和太鼓が直撃します。もちろん、彼らのライブも素晴らしい。鍛え抜かれた肉体を観ているだけで、もう血が騒ぎだし、うぉ〜っ(ゴリラではありません)と叫びたくなるようなエクスタシーに襲われます。最近では、いい男大好きの玉三郎師匠が、公演の演出を行い、さらに躍動感と、アーティスティックな舞台を見せてくれます。

しかし、その肉体の見えないCDだけで、彼らの音を聴くと、舞台では感じないうねりを体感できます。もちろん、ハイクォリテーな録音技術が、フツーなら聴こえない低域や、高域出力を可能にしていることを忘れてはいけないのだが、それだけではありません。

見えない分だけ、感性が研ぎ澄まされ、ある真実を知ることになります。それは、世界はリズムで出来ているということ。その国には、その国独自のリズムがあり、そのリズムに身を委ねることがその国に生きる人に少し、近づくことができる。だから、音楽は、言葉より重要な存在です。音楽を軽んずる国にろくな国はありません。クラブが違法なクスリの温床になっているなどという戯れ言で、深夜の営業に規制をかける国の役人の頭なんぞ、和太鼓を叩くバチでどつき倒すべきでしょう。(いや、神聖なバチが汚れるので止めましょう)

三枚の「鼓童」のアルバムとDVDをご用意しています。それそれ、個性的です。

森があり、大木があり、澄んだ空気があって、そんな空間でこそ和太鼓はあらゆる力を解き放つ、そういう音が出せる国であって欲しいという意味では、極めて愛国的音楽であり、私も愛国主義者です。

そこの、反愛国的K電力のおっさん、鼓童聴いて愛国者になりなさい。

★しつこく言います。死ぬ程、仕事の嫌いな私が、次週16日(月)祝日&祇園祭り宵山は開店します。

そやし、みなおこしやす。パンの販売もありますさかい。ほな、待ってます。

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職人気質ってのは、憧れです。

自分の美意識に徹底的に忠実な人、には今の世界は生きにくいかもしれない。でも、こうも言える

「明日はどうなるのかと知恵を巡らす人はいくらもいるが、自分のこだわりを捨てずにいる人は孤立している。当然の事ながら未来へ向けて群れて走っている人たちよりも、例え敗者に見えようとも孤立している人間の方が面白い。最初より最後が面白い時代だ」

これは、石山修武著「現代の職人」(晶文社91年初版1300円)の中で、筆者が東北一ノ関の伝説的ジャズ喫茶「ベイシー」の菅原昭二さんを訪ねにいく章の巻頭の文章です。

この本は現代の職人を探求し、大量消費時代を己の技術力と見識で切って捨てて、したたかに、そして軽やかに疾走する人たちを追っかけた力作です。登場する職人は全部で60人。12項目に分類されています。例えば、第六章は「ニセモノにはできないニセモノづくり」で、登場するのは、食品サンプル作りの在原英夫、TVなどに登場する雲を描くアトリエ「雲」の島倉二千六等四人。本に関係する人で言えば、ブックデザイナーの平賀甲賀、絵本作家の五味太郎、イラストレーターの大橋あゆみ、編集者の津野海太郎、「深夜+1」店主で、冒険小説評論の内藤陳など、面白い人たちが登場します。一人、10ページ程度なのでぱっと開いた所から読んでも楽しめます。

もう一冊。京都造形大学編集による「京都職人」(2006年2900円)。こちらは、京瓦、京念珠、京唐紙等ここ京都に生きる伝統工芸の人たちを丹念に取材した本です。何よりも、写真がいいです、職人達の最高の技術で仕上げられた作品は、どれも目が離せません。京都こそ、日本の首都たるべし、田舎者の関東武士から取り戻すべしという、極めて郷土愛の精神が盛り上がる書物ですね。各章の最後に、紹介された職人さんたちの言葉が載っています。

「品性磨くには決して放漫にならないようにすること」

これは、能面師岩井彩さん。

「いいものを残していこうとしたら、回りに目の肥えている人を増やすしかない」

これは京瓦の浅田晶久さん。

私の仕事でも大事なことだと思っています。背筋のしゃんとする二冊です。アンメルツより効果大?

 

 

 

★死ぬ程、仕事の嫌いな私が、次週16日(月)祝日&祇園祭り宵山は開店します。

そやし、みなおこしやす。パンの販売もありますさかい。ほな、待ってます。

 

 

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例えば、夫がいながら若い男に言い寄られる妻のほのかな色気

もう、これを出せるのは佐久間良子だけです。映画「戦争と人間」で冷徹な夫の仕打ちに耐えつつ、ほのかに恋心を寄せる直情型の学生(演じるは、もう情熱一直線だったころの”おとうさん犬”北大路欣也)に身を委ねる時に見せる色気。ま、昔の映画なんで、二人が真っ裸になるなんて事はありませんが、いけません、でも、でも、でもという微妙な感情を、このたった一行の台詞で表現することができるのは、この人だけでしょう。因みに、彼女は東映ニューフェイス入社試験で、水着審査の時、拒否して帰ったにもかかわらず、見事合格。日本映画黄金時代のトップを走る女優さんでした。

今の女優さんが小振りとは思いません。若手、中堅、ベテランまで皆個性的で輝いています。しかし、残念ながら黄金時代を生き抜いた女優さん達の持つオーラは望むべくもありません。映画女優であるることの傲慢さも含めて、女王であることの存在感。佐久間良子、岩下志麻、岸恵子、等々言い出したらきりがありません。しかし、さらにその上に君臨している人がいました。先日、亡くなった山田五十鈴です。

1917年大阪生まれ(一時京都に住んでおられた)。36年溝口健二の「祇園の姉妹」で頭角を表し、56年、幸田文の小説を映画化した成瀬己喜男の「流れる」、翌年は「マクベス」を時代劇にした黒沢明の「蜘蛛巣城」、同年、小津作品としては、暗澹たる物語「東京暮色」と巨匠作品で見事な演技を見せます。貫禄、風格どれも女王以上でした。

しかし、その山田五十鈴が「流れる」で共演した栗島すみ子には、一歩下がったといいます。明治生まれの、日本映画初期の女優。私は「流れる」以外知りません。女王の上には、女王がいて、さらにまだ上がいる。なんと凄い世界ですね。ところで、この栗島すみ子は35年には映画界引退して(だから「流れる」はその大女優を引っ張りだした映画でもある)舞踏水木流宗家として晩年まで活動を続けます。数万人と言われる弟子の中には、淡島千景、池内淳子、等のトップクラスの女優たちがいました。

こんなトップクラスの女優さんたちの映画が、簡単に観ることができるなんて、幸せな時代ではありませんか。

●「女優山田五十鈴」(平凡社初版900円)●「君美しく」(文藝春秋初版1300円)

★死ぬ程、仕事の嫌いな私が、次週16日(月)祝日&祇園祭り宵山は開店します。

だから、皆さん万難を排して来るように。パンの販売もあります。

 

 

 

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と初めてお会いした時と同じような笑顔の彼女がお店に来ました。

豊原エス。京都在住の詩人です。彼女との出会いは、もう10年ぐらい前になるのかなぁ?北山で書店員をしていた時に、自分の詩集を置いて欲しいと持ち込んでこられました。確か、その時売ったのが、足田メロウさんが絵を担当された二冊の小さな本、「うた」「ホイッスル」だったような気がします。どちらも、前向きな言葉が光り輝く詩集で、大学生を中心に売れていました。

それから。十数年たった昨日、彼女はひょっこり店に来てくれました。一瞬、誰か分かりませんでしたが、「豊原です」とおっしゃった瞬間に、書店の平台に、この詩集を並べていたあの日のことが蘇りました。で、再び本を置く話が決まり、早速持ってきてくれました。

今、店には「うた」「ホイッスル」(どちらも600円)、足田さんとのコンビによる詩画集「空を見上げる」(800円)、「ありがとう と さようなら」、単語帳をめくるような楽しさに溢れた「嘘をつけばよかった」(1575円)、詩集「あとからわかること」(600円)、「時間と僕」(1200円)、「WHITE FILM」(840円)、そして石川文子さんの写真とのコラボ「水の鳥」(1600円)と、ほぼ全作品扱っています。自分に忠実に、明日のことを真摯に考えると、こういう言葉になって、クロスロードで迷っている人の心にストンと落ちるのでしょうね。

私は「WHITE FILM」に入っているこんな詩が好きです。

「私は泥の中に凛と咲く一輪の花だ などと思ってはいけない 蓮は泥のために咲く」

詩人は己を振り返り、「水の鳥」ではこう問いかけます

「本当にしたい事はこれだけか 小手先の器用さだけを競うだけの日々 いつの間にか」

そして、こう締めくくります

「非難されない程度の 無難なもので満足するのは ただ惨めでしょう」

ボロクソけなされて作品は作品に成長するのかもしれません。

 

★死ぬ程、仕事の嫌いな私が、次週16日(月)祝日&祇園祭り宵山は開店します。だから、皆さん万難を排して来て下さい。パンの販売もあります。

 

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