村上春樹ファンでジャズファンには、レアな雑誌がありました。1982年発行の雑誌「jazz Life」臨時増刊号「ジャズ情報の本」(1000円/出品・1003)です。この中で、若き日の春樹のインタビューが掲載されているのです。関西出身の彼は、高校時代、神戸三宮山手界隈のジャズ喫茶に通い詰めていたという話からインタビューはスタートします。後に東京でジャズ喫茶「ピーターキャット」を始め、ジャズとの関係が深くなってゆく辺りのことが語られています。

なおこのインタビューには、他に、三上寛、ハイファイ・セットというシブい面子が揃っています。

さすが神戸で店をされている1003さん、地元本安田謙一著「神戸書いてどうなるのか」(1000円/出品・1003)が出ています。神戸生まれの安田謙一は、ロック関係の本で音楽ファンには知られた人物です。この本は「ガイドブックには載らない神戸案内」と帯に書かれているように、ひたすら神戸の町を様々な角度から取上げた一冊。TV特撮番組「ウルトラセブン」の一話「ウルトラ警備隊西へ」では、神戸の町が舞台になっていることにも触れています。

「関西で言えば、同世代の大阪の子には『ウルトラマン』の『怪獣殿下』が、京都の子供には『怪奇大作戦』の『京都買います』がそれぞれ誇らしかったことだろう。」という記述には、そう、そう、そう、その通りと拍手です。

岸田衿子の素敵なエッセイ集「風にいろをつけたひとだれ」(800円/出品・ママ猫の古本や)は、超お買い得価格です。初版はネット上でとんでもない価格で取引されていて驚きます。手元にある本には、「七月堂古書部」という栞が入っていて、これがまたいいのです。猫が二匹、本屋に入ろうとしているイラストです。装幀、装飾を担当した安野光雅の作品ともマッチして、本の良さを高めてくれています。古本市で本を買う楽しみって、こういうオマケにもありますよね。