8月9日(水)より「レティシア書房・夏の古本市」がスタートします。(その準備のため7日、8日は連休いたします)近畿エリアだけでなく、関東、中部、山陽から28店舗がご参加くださいます。で、本日より、その一部を紹介していきます。

先ずは、出品者も「お薦め!」と販売カードに書かれているブルーノ・ムナーリ作、須賀敦子訳の「木をかこう」(至光社1000円)です。

ムナーリが描く様々な木々に、須賀敦子の簡潔な翻訳文が載っている絵本です。シンプルな線で描かれた木々を見ていると、散歩に出かけたくなります。この本の側に、詩聖タゴールの寓話詩とベンガルの女流画家の書き下ろしの絵本「ベンガルの苦行者」(未知谷1000円)、スペイン文学を代表するラファエル・サンチェス・フェルシオの処女作にスズキコージが絵を付けた「アルファンウイ」(未知谷1000円)等のイマジネーション豊かな文学作品が出てきました。これは楽しそうです。

さらに、オォ〜久しぶりに見ました、ウィリアム・コッツウィンクルの「ドクターラット」(河出書房新社800円)。動物達が一斉に人間に暴動を起こした時、たった一人(いや一匹)味方をしたのが、大学の実験室で滅茶苦茶にされた結果、何故か人間並の知性を持ったネズミ「ドクターラット」でした。グロテスクで、悪意に満ちた幻想文学です。「コロニーで、わたしはドクター・ラットと呼ばれている」という出だしから分かるように、全編一人称でクールにドライに描かれていくところが面白い小説です。ただ、ラストの残酷なところは、まぁ………….?

さて、少しクラシカルな本にも目を向けてみると、1982年に発行されて重版を重ねてきた茨木のり子の「寸志」(花神社700円)がありました。「うんと冷えたの ぐっとやれた さぞかし天国だろう」というフレーズの入った「冷えたビール」なんてこの季節にピッタリですが、ラストはシニカルです。

人気翻訳家、柴田元幸ファンなら持っていて当たり前の「つまみぐい文学食堂」(角川文庫300円)、「紙の空から」(晶文社800円)、そして、私も初めて見ましたノーマン・ロック著「雪男たちの国」(河出書房新社700円)。病院の地下で発掘されたスコット探検隊の生存者の手記を巡り、これ真実?、妄想?はたまた幻想?・・・と錯綜するお話です。

と、昨日届いたお店の出品の一部を紹介しただけですが、どれも読みたくなってきませんか?

 

★8月9日(水)〜20日(日)「レティシア書房 夏の古本市」を店内で開催します。個性的な28店のよりすぐりの古本が大集合です!(14日は休み)

暑い日が続きますが、お立ちよりください。

★休業のお知らせ 8月7日(月)8日(火)は古本市の準備のため連休します。 

8月21日(月)〜25日(金)は、夏期休業いたします。よろしくお願いします。