「ビートニクス」は、wikipediaではこう説明されています。

「ビート・ジェネレーションは、1955から1964年頃にかけて、アメリカ合衆国で異彩を放ったグループ、あるいはその活動の総称。ビートニクス(Beatnik)と呼ばれる事もある。生年でいうと、概ね1914年から1929年までの、第一次世界大戦から狂乱の20年代までに生まれた世代に相当する。

最盛期にはジャック・ケルアックやアレン・ギンズバーグそしてウィリアム・バロウズを初めとするビート・ジェネレーションの作家たちは多くの若者達、特にヒッピーから熱狂的な支持を受け、やがて世界中で広く知られるようになった。またポエトリーリーディングの活動も有名である。」

「ヒッピー」などという死語も出てきて、若い世代には理解できない部分もあるかもしれません。実は私も全然興味がありませんでした。しかし、アメリカ西海岸にいたとき、何人かの学生から、「お前ギンズバーグ知らへんの」だの、「アメリカンロック聴くのに、バロウズ読まへんの、おかしいで」とか言われて、慌ててケルアック「路上」を読んだ若き日のことを思い出しました。

本書「ビートニクス コヨーテ、荒地を往く 」(幻冬舎/古書1850円)は、日本のポピュラー音楽シーンを走り続けてきた佐野元春が、アメリカに行き、ビートニクスたちに会い、彼らのムーブメントが現在のポップカルチャーにどんな影響を与えたかをエッセイ的にまとめたものです。佐野の音楽は、個人的にあまり好きではありませんが、本書はとても面白い。特にベトナム戦争前後のアメリカの音楽、映画、文学などに影響を受けた方には、読み応えがあると思います。

「1994年日7月6日。再訪のニューヨークシティは気が狂わんばかりのアスファルト熱に包まれていた。」から彼のビートニクスをめぐる旅は始まります。

後半にはギンズバーグ等の対話が組まれていて、その中にゲイリー・スナイダーが登場します。彼は山尾三省とも親交があり、ご存じの方も多いと思います。ケルアックに仏教を教え、禅の修行のため長期にわたって京都に滞在していました。さらに宮沢賢治の「春と修羅」の英訳にも挑戦、エコロジー運動への参加、ネイティブアメリカンの神話の研究など多彩な活動をしています。

作品は人間と自然との関係をテーマにしたものが多く、ソローの作品を原点にした自然文学、つまり「ネイチャーライテォング」の系譜に位置づけられる人物です。

なお、本書にはDVD  が付属しています。これは佐野がケルアックのホームタウンを訪れた時の短編ドキュメンタリーです、ファンには見逃せません。

 

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