ご近所の出版社ミシマ社より、吉田篤弘の新刊「京都で考えた」(1620円)が発売されます。

全国発売は10月20日ですが、京都地区先行販売が決まりました。また、ご予約された方には先着でサイン本をお渡しします。先行発売は10月12日(木)です。

吉田は、クラフト・エヴィング商會で出版した数々の書籍を含めて当店でも人気の作家です。クラフト時代の作品では、猫、犬というテーマで文学アンソロジーを作った「犬」、「猫」(中央公論新社各900円/絶版)が、個人的にはベストだと思います。装幀のセンスの良さ、それぞれに登場する犬、猫のキャラの可愛らしさもさることながら、例えば猫編で取り上げられている寺田寅彦の「猫 子猫(大正10年発表」は寺田のエッセイストとして質の高さが伝わってきます。また、犬編で取り上げられている徳川夢声のユーモア溢れる「トム公の居候」など、選ばれた作品がどれも楽しい。

吉田のソロワークは、小説、エッセイと沢山あります。ややシュールな展開をする小説には好き嫌いもあると思いますが、「それからはスープのことばかり考えて暮らした」(暮らしの手帳社950円/絶版)などは、特に起伏のあるストーリー展開ではないのに、何故か心に残る小説です。

仕事を辞めた青年が、新しい町に来て、白い十字架が見える家を見つけ、「朝、起きると、まずカーテンをあけ、窓の向こうの白い十字架を眺めて煙草を一本吸う。この十字架も雲と光の加減で、日々、表情が変わってゆく。」という日々を見つめた小説で、初期の村上春樹っぽいニュアンスもありますが、登場するサンドイッチや、ポタージュといった小道具の使い方が絶妙です。

装幀には拘った本作りをしていますが、最近の作品「ブランケット・ブルームの星形乗車券」(幻冬舎1728円)は凝りに凝っています。本の上半分がイラストになっていて文章は下半分に集約されています。絵本のような、小説のような不思議な世界が展開します。

 

吉田篤弘の新刊「京都で考えた」ご予約お待ちしております。 

 

 

 

 

★安藤誠ネイチャートークショー「安藤塾」今年も開催決定しました。

北海道のネイチャーガイドで、釧路ヒッコリー・ウインドオーナー安藤誠さん(写真右・愛犬キャンディと)のトークショーを10月25日(水)19時30分より開催します。(要・予約 レティシア書房までお願いします)