「夏の古本市」本日最終です。酷暑の中、多くの方にご来店いただき、まことにありがとうございました。参加して頂いた26店の皆様、素敵な本をありがとうございました。

古本市開催中も、色々と面白い本が沢山入荷しています。ミニプレス「公園道具」(864円)の第4集です。写真家、木藤冨士夫が都内の夜の公園で、遊戯道具やら、オブジェに照明を入れて撮影したものを集めた写真集です。(Vol.1〜3は完売です)

不思議な世界が展開します。蛙の口から飛び出したすべり台の写真が表紙ですが、このカエルまるで生きているみたいで、夜な夜な、子供たちが遊びに来るのを待っているのかもしれません。

今回、同時に、木藤さんの作品集「ZOO COLLECTION」(1544円)も入荷しました。白黒で撮影された動物たち。彼らの全体像を撮るのではなく、その一部分をクローズアップした作品で構成されています。

彫刻のような象の鼻、暗闇に浮かび上がるシマウマの模様、遥か彼方を見つめる羊の眼、地獄からの使者のようなワニの顔、深い対話をしてくれそうなキリンと多種多様な動物たちの表情を見ることができます。

 

 

京都発の文芸雑誌「APIED」(648円)。最新号の特集は「小説と映画」。色んな映画とその原作にまつわるエッセイ満載ですが、その中に、小川洋子の「猫を抱いて象と泳ぐ」に関しての文章をみつけました。

えっ、この小説映画になってた??と読み始めると、これ筆者の妄想でしたが、なかなか面白い。かつて、ミニコミ雑誌でベスト映画を選んだ時、「埴谷雄高の『死霊』を香川照之の主演で観たい」とユニークな意見を書かれただけのことはあります。

小川洋子の作品では、「薬指の標本」がフランスで映画化されています。筆者は、フランス映画なのにまるで違和感がなく、「物語にほぼ忠実で妖しさと静謐さ、幻想的な香りは失われていない」と書かれています。私は映画は観ていませんが、原作の「妖しさと静謐さ」はヨーロッパ的だなと思いました。確か、「人質の朗読会」(中央公論新社800円)はWOWWOWでドラマ化されましたが、これは渋い役者一杯のアメリカで映画化してもらいたい。できれば、映画で物語を語ることをよく知っているクリント・イーストウッドに演出してもらえれば最高ですね。

 

★勝手ながら8月21日(日)〜25日(木)夏休みをいただきます。

よろしくお願いします。