岩手発のミニプレス「てくり」最新22号(648円)の特集は、『「なおす』を選ぶ』です。

岩手県立図書館は、児童書を中心に、月80冊程、修理の必要な本が出てくるとか。それを、ボランティアの皆さんが、黙々と、でも和気あいあいと作業に打ち込んでおられる写真は、おもわずニンマリしてしまいます。ところで、気になる発言がありました。「宮沢賢治の初版本のような希少本など、深い修理知識が必要な案件は、外部職人へと以来する」とか。この図書館では賢治の初版本を手に取ることができるのでしょうか?興味あるところです。

図書館の次に登場するのが、椅子の修理を一手に引き受ける小林椅子工業さん。新品のオーダーから、脚や背もたれも含めて、素材を選ばずトータルで引き受ける業者は、あまり見当たらないそうです。だから、盛岡市内の、病院、美容院、三陸鉄道の座席シート等々、巷のあちこちにこの小さな会社が関わった椅子が点在しているのです。「雑な直しはしない」ことを信条とする会社が地域から信頼されていることの証しです。

開発で様変わりする町の一角で、ひっそりと店を続けているのが、「塩釜馬具店」。創業は大正12年。当初は、騎馬軍隊用の馬具店として始めた馬具の専門店です。使いこなされた修理道具、ミシンなどの写真を見るのは、なんとなく集めた古本に見入っている時の気分に似ています。

時代と共に馬具製造の需要は減りましたが、素材を巧みにいかした同店の革製品は人気があり、剪定用ハサミケース、犬の首輪、ベルトなどは、今も根強い人気があるそうです。「生業」という言葉がそのまま当てはまる職場の雰囲気もいいですね。

ところで、山に囲まれた盛岡で最も重宝されているのは、クマ避け鈴「南部熊鈴」だそうです。

 

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