すみません!ホームページの冒頭「女子の古本市」の日程を、3月14日までと間違えて記載しておりました。

「女子の古本市」は、3月4日(日)18時で終了いたします!

申し訳けございませんでした。よろしくお願いします。

さて、本日ご紹介する一冊目は、「水辺のモダン」(800円/出品・石英書房)。2001年、東京現代美術館で開催された「水辺のモダンー江東・墨田の美術」展の図録です。明治以後に隅田川とその東側の地域に関連して誕生した絵画、版画、写真、ポスターが並んだユニークな展覧会です。図録には、明治のおもかげを残す作品から、関東大震災、戦争の時代を経て、現代に至る作品群が収録されています。武井武雄のライオン歯磨きのポスター、川瀬巴水の版画、永井荷風の「濹東奇談」の挿絵を担当した木村荘八など面白いものが登場します。

二冊目は、「ローリー・シモンズ写真集」(3800円/出品・にゃん湖堂)です。ドールハウスに登場するようなミニチュアドールを制作し、ノスタルジックな家具をバックにした女性や、野外でのロケを行い、まるで西部劇を思わせるようなカウボーイを撮影しています。興味深かったのは、水中に解き放たれた人形たちを撮影した作品群です。命があるのか、ないのかわからない世界です。また1981年作品”DOLLS UNDERWATER”は水中を浮遊する人形を捉えた作品ですが、何故かいつまでも見ていたくなる不思議な魅力があります。

 

堀内誠一「ぼくの絵本美術館」(1700円/出品・おひさまゆうびん舎)は、ご存知の方も多いかもしれませんね。グラフィックデザイナーであり、イラストレーターでもあった堀内が、生前発表した絵本をめぐるエッセイ、評論等をまとめた一冊です。この本の魅力は、数多く収録されているカラー図版です。絵本に留まらず、ボッシュ、ブリューゲル、シャガール、カディンスキーなどが取り上げられていて、西洋絵画の歴史や魅力から絵本の魅力を繙いていきます。とにかく楽しい一冊。なお、同じ出品者から、「かいじゅうたちのいるところ」で日本でも人気のモーリス・センダックが書いた「センダックの絵本論」(1800円)も出ています。こちらはほぼ絶版状態で貴重な一冊です。