三重県津市発のミニプレス「Kalas34号」(620円)の巻頭を飾るのは、文具専門店「銀河堂Z」オーナー夫妻、奥田邦雄さんと典子さんです。元々、邦雄さんは、学校や官庁街にも文具を提供する「博進堂」の社長で、今は息子さんに会社経営はバトンタッチされています。そして、この会社の持っていた休眠中だった店舗を新たな文具店「銀河堂Z」としてスタートさせました。

文具好き、紙ものフェチの貴方なら、嬉しくなるような店内写真が載っています。「フリクションというパイロット製の消せるボールペンを使ったことは?あのインクは全て津工場で製造されているってご存じでした?もし興味があるなら工場の方を紹介しますよ」と、商品への深い知識と愛情に満ちた説明をされます。

「妻と私が気に入った筆記具を、実際に手にとって体験していただける店をと考えました。」

スーツ姿で店にいらっしゃるお二人と店内の雰囲気を見ていると、きっと楽しい時間が過ごせそうな予感がします。行ってみたい!!

帯広発ミニプレス「スロウVol.54」にも、素敵な人が載っています。石狩市でカフェを営む加藤哲平さん、裕子さんです。お店の名前は「暮らしと珈琲みちみち種や」です。出身は宮城県。3.11を経験した後、紆余曲折を経て北海道へ渡り、石狩にお店を出しました。もともと鉄平さんは、珈琲に興味はありませんでしたが、お父さんの看病で疲れきった時に立ち寄ったカフェで、マスターが一杯の珈琲を出してくれました。美味しい!

「マスターの心遣いがうれしかったし、たった一杯の珈琲がこんなにも心を解してくれることに感動しました、」

それがお店を開く原点となりました。初めて焙煎を経験した時に、じっくりと焼き上げられてゆく豆を見て、彼は「不思議なことに、豆が笑っているように見えたんですよ」と振り返っています。自分の心が喜んでいる!と感じた彼は焙煎を本格的に学び、2014年お店を開店しました。

ミニプレスには、様々な土地で、好きなこと生業にして生きている人達の素敵な笑顔が一杯です。大都会のトレンドなんて全く関係ありません。

田辺聖子は「人間の最上の徳は、人に対して上機嫌で接することと思っている」と書いています。ミニプレスに登場する方は、まさに毎日、上機嫌で接している人達ですね。

★近日入荷お知らせ

盛岡の「地から編集会議室」が出している「地から」の最新2号を送っていただきました。ここにも、素敵な笑顔の方が一杯でした。早速1号と2号を送ってもらうようにお願いしました。入荷したらまた、ブログでご紹介します。

★4月9日(月)10日(火)連休いたします。

4月11日(水)から、京都の出版社ミシマ社の展覧会『ミシマ社と京都の本屋さん』を開催します。 京都の本屋さんマップをレティシア書房の壁に作り、刊行した書籍や制作資料も展示します。お楽しみに!