「ちょっとしんどいことを『いつものこと』と思って流したり、日々大切にしている『いつもやっていること』があったり、そんな私の日々のなかに、つくることはあり、ただ、それだけのものを展示しています。ゆるくご覧になってください。」

すずむらのどかさんが個展に際して書かれた一文です。

絵本を自主制作されてきたすずむらさんの最新作「いつものこと」の原画展が今日から始まりました。彼女の近くにいる人たちの営みや、愛してやまない犬との生活が描かれています。描かれたディテールがなんとも懐かしい、昭和の香りに満ちています。

お正月やお盆やお祭りなどの決まりごとが、折折に、当たり前のように家の行事としてあり、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に過ごして来られたのだと、見ていると温かな気持ちになります。きっと彼女は優しい人たちに囲まれて、幸せな時間をいっぱい持つことができた人なんだと思いました。

私としては、昨年死んだうちのわんこマロンにそっくりなシバ犬の背中の絵に抱きつきたくなりました。すずむらさんの絵からは、匂いとか手触りとかがリアルに伝わってくるのです。彼女の初めての絵本「ぼっとんべんじょ」なんて、ホント、笑えてくるほど臭ってきますよ。

彼女は兵庫県たつの市出身。成安造形大学イラストレーションクラスを卒業後、しばらく奈良の就労支援施設「たんぽぽの家」アートセンターHANAのアトリエで、障害者の方達の絵を描くサポートの仕事をされていましたが、2年前から地元に戻り、制作に専念しています。今回は、原画とともに、手ぬぐい・カバン・Tシャツ・ポーチなど、すずむらさんの生み出すおおらかなキャラクターのグッズが、たくさん並びました。ぜひお立ち寄りくださいませ。(女房)

すずむらのどか「いつものこと」は3月15日(日)まで 12:00〜20:00