一昨日に続き、夏休み旅行のお話を。

知床へ行った目的の一つは、とみたみほさんの牛の木版画を、古いサイロを利用した佐伯牧場内の「荒川版画美術館」に見に行くことでした。2017年の当店での個展に出して頂いた、正面を向いた牛の版画に再会して、「お久しぶり!」と挨拶してしまいました。しかし、何度見ても、この木版画の美しさに感動します。冨田さんに、直接案内していただいたこともいい思い出になりました。

佐伯牧場内にはレストランもあり、冨田さんと、同行していただいた絵本作家あかしのぶこさんと共にお昼ご飯を楽しみました。牧場オーナー佐伯雅視さんは、様々なアート活動をされているとても素敵な方です。佐伯さんの案内で、牧場内に建つアートスペースや、ご本人が創作活動をされている木工の現場も見せていただきました。最後に、牛舎に戻る途中の牛が暴走気味に飛び出すというオマケ付き。牧場ではよくあることらしいのですが、冨田さんやあかしさんも加わって牛を追い込む光景を、邪魔にならないよう見ていました。牧畜をやりながら、アーティストたちへの援助、展示会の企画など、地元のアート活動に精力を注いでいる佐伯さんのパワーが凄い!

その夜、「シリエトクノート」というミニプレスを、斜里町で発行している中山さんに会うために、「ヒミツキチこひつじ」という魅力的な名前の、カフェであり、ギャラリーであり、またいろんな人が持ち込んだ本を展示してある場所へ向かいました。

かなり前のブログですが、こんなことを書いていました。

「一昨日、閉店間際に一人の女性が入店されました。なんと、『シリエトクノート』のNさんでした!

『えっ、知床から来られたんですか?』『はい。修学旅行以来の京都です』」

その時以来の再会です。「シリエトクノート」の表紙に描かれていたあかしのぶこさんのクマの絵に、おっ〜これは凄い!!と唸ったのを、彼女は覚えてくれていました。ここから、あかしさんとのお付き合いにつながり、同誌に掲載されていた牛の作品を通して冨田さんとも知り合うことができました。

「シリエトクノート」がどんなミニプレスなのか。こう書かれています。

「世界自然遺産の知床半島から発信している小冊子です。シリエトクは、知床の語源で、アイヌ語で「地のはて」を意味します。大自然や野生動物にスポットが当たりがちな知床ですが『自然とともに、こんな人々が生きているよ』ということを伝えたくて、作っています。」

どの号も暖かい手作り感のある雑誌でした。当店でも人気が高く、常に売切れ。バックナンバーも全くなくなってしまいました。残念ながら、現在この雑誌の発行は休止中ですが、いつか再開される日を待っています。

中山さんの主催で、「レティシア書房への道」(笑)という雑談会があり、「ヒミツキチ」に集う人たちと共に楽しい時間を過ごしました。どこにも魅力的な人がいますが、北海道は特にユニークな人が多いように思いました。いや、きっと佐伯牧場やヒミツキチの魅力に、面白い人たちが引き寄せられ、さらに深い場所になっているのでしょう。都会に住んでいると、北海道の雄大な風景に心が洗われます。が、何と言っても旅の楽しみは、そこで素敵な人たちと出会うこと。お会いできた全ての方々、本当に楽しい時間をありがとうございました!!

 

 

ところで、道内には、こんな可愛いポスターが方々に貼ってあります。いろんな姿をしたクマさんが、バッジや、ステッカー、手ぬぐいなどの製品になって販売もされていました。左の写真は、自動販売機の側面です。

あかしのぶこさんの絵本原画展を、9月21日(水)〜10月2日(日) レティシア書房で開催します。