絵本作家アーノルド・ローベル(1933〜1987)のことは、カエル君が友達のガマガエルに手紙を送る「おてがみ」という物語を、教科書で読まれた方もあると思います。

NYブルックリンで暮らし、映画や舞台観劇を好み、家族と多くの動物と暮らしてきたアーノルドの、日本初の展覧会が始まります。関西では2022年4月から伊丹市美術館で開催される予定です。

展覧会に合わせて、BlueSheep社から「かえるの哲学」(935円)と「アーノルド・ローベルの全仕事」(2750円)が刊行されました。

のんびりと構えるガマ君と、素早く行動するカエル君の友情を描いた「がまくんとかえるくん」シリーズは、多くの子供達に愛されてきたシリーズです。全4冊のシリーズの中から50作品を選び、原文の英語と絵に、三木卓の名訳「かえるの哲学」を文庫サイズに収めたのが「かえるの哲学」。

春が来たのに寝ているガマくんに、起きなよと外に誘い出し、「きみが 見ているのは 4月の すき通った あたたかい ひかりなんだぜ」とカエルくんが訴えるところから物語が始まります。ほのぼのとした表情のふたり(二匹)に、こちらも幸せになります。

「ふたりきりで すわっている かえるくんと がまくんは、しんゆうでした。」

最後のページで二人が座ってる後ろ姿が、なんともいい雰囲気です。

もう一点の「アーノルド・ローベルの全仕事」の方は、この作家の全てを網羅した一冊です。「がまくんとかえるくん」以外の全仕事も紹介されていてます。チェリ・デュラン・ライアンの傑作絵本「よるのきらいなヒルディリド」の挿絵も見ることができます。素敵です。蛇足ながら、この絵本、当店にはあります。レアな一冊(1400円)です。

最後には書影入りの全著作リストもありますので、これを機に集めてみてはいかがでしょうか。