画家・絵本作家のミロコマチコさんちには、「ソト」と「ボウ」という名の猫が居ます。外房線地域に捨てられていた、彼ら2匹とのまったりした日常を描いたカレンダー(540円)が入荷しました。これが、実に面白い。女房は、このカレンダーの大ファンで毎年部屋に掛けています。

2012年に死んだ先代ネコ、「鉄三」にマチコさんが語りかけるような形で、「鉄三、ソトがね。冬は猫みたいだけど、夏は宇宙人みたいになるよ」なんて、不思議な言葉を散りばめながら、猫を飼った事がある人には、なんとなく思い当たる行動が、彼女の独特の自由奔放なイラストで描かれています。

なお、このカレンダーの影の主人公、”暴れネコ”として名をとどろかせた鉄三を主人公にした絵本「てつぞうはね」(ブロンズ新社)も、近日再入荷予定です。

さて、ほっと人を和ませるこのカレンダー同様に、気持ちの良い朝には鳴らしておきたいイ・ランの「ヨンヨンスン」(Sweet Dreams Press1500円)のジャケットの猫も素敵です。

彼女は2010 年韓国ソウルの学生街ホンデを中心とする、新しい自主独立音楽シーンの活況の中にあっても格別に大きな注目を浴びて登場したマルチ・アーティストで、このアルバムが処女作。ホームレコーディングされたアルバムで、ギター一本で、自分の日常のことをとっかかりにして、様々なことを語っていきます。透明な歌声は、朝聴けば、今日がいい日であるように思えるし、夜聴けば、良くなかった一日でも、ま、新しい朝が来れば、いい日になるよねと思わせてくれます。

「私はアパートに住んでいた/我が家は702号室/兄貴と私はひとつのベッドで眠った/父さんは貧乏で母さんは優しかった/私は兄貴の乳首を触りながら眠った/学校に行きたくなかってけど/先生がきらいだったけど/毎日小さな部屋で遊んで眠った/私は背が小さかったけど暑かったけど/つま先立ちでも窓は高く/ある六月廊下の向こうから吹いてくる風/その風 風 風 風 風 風 風 風 風/私はラッキーアパートに住んでいた」

私の一番好きな「ラッキーアパート」という曲の歌詞です。すっきりした風が部屋に入ってくるようです。