絵本もたくさん出ています。

まずは、姫路の絵本専門店「おひさまゆうびん舎」の箱から、二点ご紹介。福音館が発行している「月間たくさんのふしぎ」は、こんな作家が、へぇ〜、こんな画家が参加しているんだと、驚かされる号がよくあります。1982年10月号「宇宙のつくりかた」(おひさまゆうびん舎出品/400円)は、文は池澤夏樹、絵は佐々木マキ担当という豪華布陣です。これは、ほんとに面白い!

続いて、長谷川集平の「あなに」(おひさまゆうびん舎出品/解放出版社/600円)。1976年、長谷川が「はせがわくんきらいや」を発表した時に、出版された谷川俊太郎(作)・和田誠(絵)のコンビで発表された絵本「あな」。この本へのオマージュとして2015年に出されたのが、「あなに」です。「集平さん、素敵な返球ありがとう!穴に埋められた40年の年月が、絵本の中で今日の青空に溶けていきます」と、帯に谷川が書いています。素敵なラストに、込められた思いを知るためにも、谷川の本も読みたくなります。

なんとゲーテ作「ファウスト」(徒然舎出品/西村書店800円)も絵本になっていた!戯曲「ファウスト」は、ご存時の通り、悪魔と契約し自分の魂と引き換えに、やりたい事を好き勝手にやった男の物語です。ファウスト博士、悪魔メフィストが繰り広げる人生の悲喜劇を、細密なウラウス・エンジカートが描いた、大人が楽しめる絵本です。
これを絵本と呼んでいいのかわかりませんが、ジャン・コクトーの「おかしな家族」(古書ダンデライオン出品/講談社800円)は、コクトー唯一のファンタジー作品として有名な作品です。彼が59歳の時に書いたこの本には、太陽と月の夫婦、悪ガキ達、ユーモアいっぱいの犬の家庭教師が登場して、ナンセンスで、不思議な物語を展開していきます。コクトーの卓越したセンスで描かれたデッサンが洒落ています。

エリック・カールの「カンガルーの子どもにも、かあさんいるの」(にゃん湖堂 出品/偕成社500円)は、さすがに魅力的な色彩が素敵。デフォルメされて描かれた動物たちが独特の躍動感を与えていて、楽しくなります。翻訳は佐野洋子です。

★「夏の古本市」は18日(日)まで開催しています。(12日(月)は定休日。)

その後19日(月)〜23日(金)まで休業いたします