ほんまわか作品展が本日より始まりました。

ほんまさんが、沖縄の伝統工芸「琉球紅型」で絵本を作り始めたのは、京都から沖縄に移り住んだ2015年からのこと。琉球紅型は、型紙を彫って、糊を置き、糊を置いたところ以外に、直接色を注します。糊の部分が白く仕上がるというわけです。さらに、使用する色に制限があり、必ずボカシをいれなければならないのだそうです。紅型の作品をみるとそこはかとなく「沖縄」を感じるのは、そういった決まりがあるからですね。

琉球紅型は、戦争で道具などが消失したのですが、戦後作家達の努力で復興されたのだそうです。民芸運動の芹澤銈介にも多大な影響を与えたとされています。伝統を重んじる琉球紅型を教えるところでは、デザインも伝統的なものしか認められないところもあるとのですが、ほんまさんは、基本を忠実に習いながら、独自の世界を創りあげています。もともと絵本作家さんとして、絵本を何冊もだしておられたので、優れたデザイン力と絵を作る力がしっかり蓄えられた上に、紅型染めの技術がさらに積み上げられています。

今回は、動物の可愛いキャラクターが、伸びやかに生き生きと楽しそうに遊んでいる新作「みんなのおうち」(税込み1800円)の原画が並びました。爽やかな白地の布の上に、型染め独特のきっぱりとした輪郭と鮮やかな色合い。この季節にぴったりの素敵な展覧会になりました。

京都の大学院で研究者を目指しながら、絵本を作りはじめたころ、10年間フィールドワークで訪れた沖縄を舞台にした「あだんのぼうけん」(1080円)は、生き物の様子が正確にしかも楽しく描かれていて、この作家の仕事の根っこの深さを知る事ができます。コツコツ好きで作ってこられた「ポケット絵本」(各300円)も10冊になり、箱入り10冊セット(3000円)などというものも出来上がりました。ここにも作家の遊び心がにじんでいます。

ポストカード(162円)、バッグ(1852円)、コースター(3枚セット1620円)など、可愛いグッズも揃いました。一緒に住んでいる、10匹以上の猫たちをモデルに描いた「ねこだらけハンカチ」(1296円・写真左)も、猫愛にあふれています。(女房)

ほんまわか作品展「紅型染めと小さな絵本」は5月27日(日)まで。12時〜20時(月曜日定休)

 

 

 

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写真家原田京子さんの「Spanish Sentiment 2」を本日から開催いたします。

 原田さんがスペインに撮影に行かれたのは、写真がデジタルに移行しはじめた頃。もう何年も前のことです。ネガフィルム百数十本とカメラを抱えて、往復の航空券と一日目の宿だけを決めての旅だったそうです。撮りたいものだけを心の赴くまま撮る。それは、きっと仕事では得られない何かを渇望する旅だったのかもしれない、と想像します。

「アンダルシアは気候も人の生活も厳しく、差別の中での悲しみや怒りを表現したジプシーのスパニッシュ音楽やダンスの発祥の地。スペイン特有の鋭角で明るいはずの光の中の風景になぜか胸に沁みる寂寥感….。そして子供の頃、大泣きした後に感じる快感のような懐かしさ。不思議な感覚を覚えながらシャッターを押していました。」と、今回の写真展のために書かれた文章にありました。

明るいはずの光の下で撮られた寂寥。生きる者が胸に抱く孤独が、深く美しい風景写真の中から、静かに心に届きます。そして、全体の色調のせいかもしれませんが、いつまで見ていても疲れない。ヨーロッパの、例えばコローなどの絵画を眺めている様な、なぜか安らぎを感じます。

原田さんとお会いしたのは、2012年にARK(アニマルレフュージ関西)の写真展をギャラリーで開催した時でした。保護された犬や猫の写真をボランティアで撮影されていて、展示作業のためにわざわざ東京から来て下さいました。動物達の表情を見ていると、原田さんが彼らに心を寄せて、愛情を注いで撮影されているのがよくわかりました。それから毎年、ARK写真展の度に一緒に飾り付けるのが楽しみになっていました。そんな中、ARK以外の写真展をしませんか?という私の話に乗ってくれて、一昨年「Spanish Sentiment 」展の運びになりました。彼女曰く「日の目を見ることがなかった」写真は、どれも素晴らしく、さすがに業界で長い間活躍してこられたフォトブラファーだと思いました。

完全デジタル化の現在、印画紙などの製造も中止されようとしているのだそうです。原田さんは、フィルムメーカーの倉庫に残っていたネガフィルムを50本手に入れて、「Spanish Sentiment 」の旅の続きに出たいと思われているらしいのです。この展覧会が、その背中を押す力の一つに、もしもなれたのだとしたら、望外の歓びです。

ゴールデンウィーク中ではありますが、お時間があれば、ぜひアンダルシアの風を感じて下さいませ。(女房)

原田京子写真展「「Spanish Sentiment 2」は4月24日(火)〜5月6日(日)まで

4/30(月)定休日 12時〜20時(最終日は18時まで)

 

 

長野県下諏訪町の「ものつくり開発室 ゴロンドリーナ」による『ルアトタウンのとあるモノたち』展が、当ギャラリーで始まりました。

ルアトタウンとは架空の町の名前。「ル・ア・ト」つまり「と・あ・る」町の住人で、木工を生業にしているゴロンさんが作る家具やドアの数々。ルアトタウンの人々は、我々よりずっと小さなサイズなので、ゴロンさんが作るモノたちは、ミニチュアと呼ばれます。小さな本屋の木の棚に並んだら、なんとも暖かで幸せな空気が漂いました。

洋服屋さんには、一つ一つ作られた小指の爪くらいのボビン(写真右)が置かれています。展示のために、その小さなボビンが箱から取り出されて、一個一個棚に並べられるのを見た時、可愛くてキュンとなりました。ゴロンさんのアトリエ(写真右下)の設計図や道具は、いまさっきまで作業をしていたゴロンさんの気配を感じます。

そして、ルアトタウンにある小さな路地のガス灯と自転車(写真左上)、パン屋さんやアパートの扉など、絵本から立ち上がってきた様な世界がリアルに広がり、次から次へとお話を綴っていけそう。高い技術力が、想像の翼をどんどん広げてくれます。

木のボトル型ブローチ(1080円)、ボトル型小物入れ(3024円)、ボックス(1836円)など、即売もしています。作品はご注文を受け付けています。1〜2ヶ月でお届け出来るということです。(手づくりのため少しお時間頂きます。)

ゴロンドリーナはスペイン語で「つばめ」を意味するそうです。ものつくり開発室長で製作者の古川千恵子さん、製作助手兼広報担当の古川賢悟さんは、二人共スペインに縁があり、さらに工房を設立する際、軒下につばめが巣を作ったという、二つの縁を大切にしたいという気持ちから工房の名前に選ばれたとか。

2016年京都恵文社のギャラリーで、初めてルアトタウンを見た時、可愛いけれど甘くない雰囲気と木の美しさに魅かれました。そこで「市内で小さな本屋をやっていますが、その小さなギャラリーで作品展をしていただけないか」と、声をかけてしましました。

桜の季節に、お二人が、8時間をかけて長野から京都へ幸せの町を運んできて下さいました。まだ、ルアトタウンにであっていない方々に、ぜひこの素敵な物語の世界を覗いていただきたいと思っています。京都の街中は、花盛り。お散歩のついでにぜひお立ち寄り下さい。(女房)

 

ものつくり開発室ゴロンドリーナ「ルアトタウンのとあるモノたち」展は3月27日(火)〜4月8日(日)

 12時〜20時 (最終日18時まで)月曜定休日  (作家在廊日は3/27と4/8)

 

 

 

 

 

 

京都御苑の梅林が、やっと咲きそろいました。季節外れの雪が降ったり妙に暖かい日が続いたりと、何かと不順なお天気ではありますが、今朝の散歩は春を間近に感じました。

さて本日よりギャラリーは高原啓吾さんの「猫描」展が始まりました。「猫」と「描く」という漢字が似ていて、「ネコネコ展」と言いそうですが、NEKOKAKUと読んでくださいね。

高原さんの描く猫は、何だか少しクールな印象がありました。2017年の個展の際に聞いたところによると、本人は猫アレルギー、したがって同居不可、でも猫は好き、とか。友だちのところの猫や近所で出会う猫たちをよく観察して、べったりくっついて猫可愛がりしていない分、絵にもちょっと距離をおいた感じが表れているのかもしれません。やたら可愛いだけの甘い猫には、決してならないのだと思います。

今回はいろんな手法を試しながら、猫にアプローチしています。キャンバス地に柔らかいタッチで描いたものは、猫をなでたときの安らかな気持ちが伝わってきます。ややぼかして、一気にかきあげるので、何枚も失敗を重ねて、やっとしあげた仔猫の愛らしい姿(写真上)をぜひご覧下さい。すーっと手を伸ばしている、黒い猫の精悍な風情(写真右)もとても美しい。

一方、黒い輪郭線を生かした正方形の作品群は、猫たちの一瞬の表情を捉えようとしていて、ユーモラスで楽しい。毎日つきあっている我が家の猫のしぐさにも似ていて、笑ってしまいます。そして、15センチ四方のドローイングの作品は、プレゼントにも喜ばれそう。新作も含めたカード(162円)、手ぬぐい(540円)、布製トートバッグ(1080円〜2592円)なども販売しております。

 

何枚も何枚も描き続けたからこそ生まれたシンプルな猫の形は、スッキリと爽やかです。高原啓吾のステキな猫たちに会いにどうぞお越し下さいませ。

レティシア書房もおかげさまで7年目に入ることができました。今後ともどうぞよろしくお願いもうしあげます。(女房)

★高原啓吾個展「猫描 NEKOKAKU」は、3月18日(日)まで  12時〜20時(最終日は18時まで)月曜定休日

 

 

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横118㎝、縦81㎝の木版画。長い髪の分け目から白いうなじがみえる。読書している女性の後ろ姿が、力強い刀の音がきこえてくるように彫られています。白黒で刷った上に、もう一版重ねて、微妙に重なる黒が奥行きになった、木版画としてはかなり大きな作品が、本屋の壁の中央に掲げられました。熱心に読んでいる人の背中をしっかり捉えたい、という熱量を感じました。なんかとっても瑞々しい!

奥の壁面には「柿」が一個ずつ描かれた木版画が8枚。固い柿から熟した柿の順で並べてあります。見ていると、8個の柿は、確かに触った感じがちがうだろうとわかります。同じ「柿」という素材の、しかしそれぞれ少しずつ違う質感を、木版画という手法で追求することは容易いことではないと思います。けれど、見てるとなんだかちょっとユーモラスでカワイイ。淡々としている作風なのに、あきらめない強さ、良い意味で頑固なところが素敵です

海外の個人美術館の螺旋階段と、古いアパートの階段を、上から見た作品は、形の面白さに魅かれて手掛けられたのですが、階段とは違うデザインにも見えたりします。今までの作品ファイルを見ると、毛糸で編んだ物、セーター、ソックス、てぶくろ、他にワンピースやTシャツなどの布ものなどが多く描かれていました。あたたかな手触りのあるものが好きなんですね。そこから、また階段などの建物の空間へ、新しい展開はこれからもまだまだ続いていきそうです。

山田真実さんは、今年京都芸大美術学部、版画専攻を卒業。初めての個展をレティシア書房で開いてくれました。現在、同大学では卒業展覧会の真っ最中です。実は、2016年2月、「とうかんかくでむがいなもの」という二人展をしていただいたことがありました。そこはかとない、透明感のある、不確しかで虚ろな、けれどよく見たら在るもの、という感じの作品がならんでいました。

もしかしたら、モノを囲む空気のようなもの、それが「物語のとなり」なのかもしれません。

伸び盛りの面白い木版画をどうぞお楽しみください。(女房)

山田真実木版画展『物語のとなり』は、2月18日(日)まで 月曜定休日

 12時〜20時(最終日は18時まで)   

★お知らせ★

  レティシア書房 第5回「女子の古本市」2/21(水)〜3/4(日)

京都・大阪・兵庫・滋賀・岐阜・東京などから、出展者が女性という古本市です。お買い得の面白い本を見つけにお越しくださいませ。


 

障害のある人達の「はたらく」をテーマにした季刊誌「コトノネ」主催の「ことばを授かる」展が本日より始まりました。

様々なシーンで、障害者たちの生きる姿からみえてきた素敵な言葉が、店内に展示されています。

例えば、とある幼稚園での出来事。そこは健常者と障害者が共に過ごす幼稚園ですが、そこで子供たちがドミノを並べていた時のこと。自閉症の子どもが、並べたドミノを倒していったのです。やめてね、と言っても、並べば倒し、また並べては…..その時、健常者の子どもがドミノを二列作り始めたのです。そして、こう自閉症の子どもに言います

「こっちは倒していいよ」

この場面を見守っていた先生は「あの子たちは、配慮の仕方が本当に自然なんです。大人のわたしたちにはない発想が出てくる。困ったときにも、何かやってあげる、という感じではなく、すっと手が出る。」と驚かれていました。それを受けて、「コトノネ」編集部は、「それぞれの違いが、新しい出来事をつくり、それが新しい知恵を生み出していくのだろう。子どもの環境は、子どもにゆだねよ。」と結んでいます。

21号の熊谷晋一郎さんのインタビュー記事は、「津久井やまゆり園」の衝撃的な事件について考えさせられるものでした。その中で熊谷さんがおっしゃっていた「生きるとは、依存すること。自立とは、自分で何でも出来ることじゃなく、依存先をたくさん持つこと。」という言葉が印象的でした。障害者も健常者もいない。みんながとても生きづらい世の中なのだと、つくづく思いました。

この雑誌は障害者福祉のために専門誌ではありません。障害という”個性”を持った人達の、ユニークな生き方、働き方を通して、これからの私たちの生き方を見つめてゆく雑誌です。ファッション雑誌のようにデザインされた表紙もさることながら、小川洋子、大友良英、坂口恭平、石川直樹、山田太一らのインタビューゲスト陣にも注目です。最近では、賢くもなく、強くもない弱いロボットを作り出した岡田美智男さんのインタビューは、180度ものの見方が変わる秀逸なインタビューでした。(22号)

または、

「レコパスタ、おひとつですね」という展示にある『レコパスタ』って?

この意味を知ったら、そうか、言葉ってこんなに楽しいもんか、と思えます。店内には創刊号(非売品)から最新24号まで「コトノネ」バックナンバーと一緒に、成る程!と納得する言葉の数々がお待ちしています。この展示を機に、「コトノネ」という雑誌のことを知って頂ければ、と思います。

先般我が国の首相が、働き方を変えると薄っぺらい自説をぺらぺらと国会で話ていましたが、地に足が着いた働き方をこの雑誌を読んで学んでいただきたいものです。

季刊『コトノネ』「ことばを授かる」展は1月23日(火)〜2月4日(日)まで 月曜日定休

 

 

 

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あけましておめでとうございます。本日よりレティシア書房通常営業いたします。本年もなにとぞよろしくお願いいたします。

2018年ギャラリーは、町田尚子「ネコヅメのよる」原画展で幕開けです。

ある夜、古い家に住んでいるネコが、「ん?もしかして今夜か?」と気づくところから始まります。一体何が起こるのか?

あちこちの露地から、ネコたちがぞろぞろと出てきて、お互い「いよいよですね。」などと挨拶しながら、ある場所に集まっていきます。そこで大勢の猫たちが楽しみにしていたのは、何年かに一度夜空に上がる「月」だったのです。人は全く登場しません。ネコたちだけで成り立っている、ネコだけが知っている世界。

初めてこの絵本をみたとき、表紙のなんとも不敵な面構えに私はぞくっとしました。素敵!!!カワイイ猫は巷に溢れていますが、こういう、昔の映画に出て来る悪役のような、味のある顔にはなかなかお目にかかりません。この猫様を原画で観ることが出来たら、という願いが叶いました。本屋で原画展を巡回中の、WAVE出版さんからお話があり、町田尚子さんと親しいギャラリーnowakiさんのお口添えで、わがレティシア書房で開催されることになったのです。こいつぁ、春から縁起がいいわい!!

インパクトのある構図で様々な姿が描かれています。原画で見ると、夜の空気感や、細かいタッチ、深い微妙な色彩にみとれます。

 

町田さんは、8才のネコを引き取りました。「白木」という名前のネコがこの物語の主人公だと、絵本のあとがきに書かれています。そして、保護猫の活動にも参加されている様です。年末から販売中の町田さんの猫カレンダー「CharityCalendar2018」の売上げの一部も、動物保護活動に当てられています。

原画展開催を記念して、”ご当地サイン”入りの絵本「ネコヅメのよる」(WAVE出版1512円)、「CharityCalendar2018」(500円)、「手ぬぐい」(1300円)、「ポストカード」(2種類各162円)、「シール」(302円)など販売しています。(数量に限りがありますので、お早めに)

このブログを書いている最中に、町田さんのTwitterで知ったという図書館司書のお客様が来店されて「きっと関西でも原画展が開かれると楽しみにしていました。」と言って頂きました。本当に幸せなことです。「この絵本を子供たちに読聞かせしたら、すっごい喜ぶのですよ。」とも。ミステリー調に話して、怖い物語かと思っていると、最後に楽しいところで終るのがとってもいいのだそうです。

町田さんの猫世界にぜひ浸ってみて下さい。(女房)

 

 

 

2017年最後のレティシア書房のギャラリーは、「レティシア書房で贈り物」と題して、クリスマス・新年・バースデイなどの贈り物にしていただける作品展となりました。今まで、レティシア書房で個展をして頂いた作家さんたち7人による、楽しい作品をぜひご覧下さい。小さな額絵は、机の横や、廊下、玄関、トイレなどに飾ってもかさばらず、ちょっと雰囲気が変わるのがいいなと思います。

比較的小さな作品がこうしてびっしり集まると、それだけでワクワクして、「古本屋にクリスマスなど関係ないな〜」と思っていたのに、あの人にこれを贈ったら喜んでもらえるかも!とか、急にプレゼント病にかかりそうです。

毎回意欲的な作品を展開してくれる、北岡広子さんの版画による美しい扇子(6000円〜・写真右上)の数々。彼女のテーマでもある「アリス」や「天使」シリーズの銅版画も多く出揃いました。(2500円〜3800円)

たかせちなつさんの、愛らしいブローチがたくさん出ています。ユニークなデザインで、シャツや鞄につけても軽くて可愛い(ちくちくブローチ1500円〜1800円・写真左)。星座の銅版画・ポストカードなどもさり気ない贈り物にぴったりです。

大島尚子さんの個展でもおなじみの、木のブロックがクリスマスバージョンになって登場です(ブロック・1500円〜2500円・写真右)。小さなインテリアアクセサリーにぜひ。繊細なペン画や絵も、クリスマスツリーなどで季節感いっぱいにまとめられています。

深い世界を描く銅版画が素敵なハセガワアキコさんじっと何かを見つめる犬の顔(「LOVE」10000円・写真左)にぐっと心を掴まれました。今回は栞(500円〜)やアクセサリー(1500円〜)もいっぱいあります。手に取ってご覧下さい。

オダアサコさんの銅版画(写真右下)は、現実と幻想の隙間に入り込んだような不思議な浮遊感が魅力的です。小さな額だけれど、印象的な大きな贈り物になるかもしれません。(額込みで2000円〜7000円)

沢朱女さんは、10月に個展をしていただいたばかりですが、新作をまた作ってくれました(写真上・「木馬」8000円)。「クリスマスの小箱」という華やかなオブジェも加わりました。もちろん、毎回人気の高いおしゃれなポストカードもゆっくりご覧下さい。

もじゃハウスプロダクツによる家の模型(写真左下・奥)が、プレゼント仕様で初登場しました。5月に小嶋雄之建築設計事務所とのコラボで、面白い個展をしてくれたもじゃハウスさん。その時に展示した模型が評判だったので、美しく化粧(?)を施して箱に入りました(19440円〜)。もじゃハウスボックス(写真手前・1080円)という可愛い家型の箱も新登場です。こちらは、アクセサリーや小銭などの入れ物として。

急に寒くなって忙しい時期ですが、ちょっと手頃なアート作品を探しにお出掛け下されば幸いです。(女房)

●レティシア書房のお知らせ●

 年始年末 12月29日(金)〜1月4日(木)休業いたします。


 

 

 

 

1月から12月まで、京都の各地で撮影された写真を見ていると、つくづく京都って美しい都市なんだなと再認識します。

本日より越智信喜さんの写真展が始まりました。越智さんは、大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業後、祇園祭などの伝統行事や茶道具の写真を撮り続けて来られた写真家です。今回の個展は、京都の神社仏閣の四季を、依頼を受けて撮り下ろした中から12点、選びぬかれた美しい写真を展示しました。

1月高山寺の広間から捉えた冬景色。雪を冠った庭園と広間に射し込む冬の光、静寂な冬の一場面。そして2月は有名な城南宮の枝垂れ梅、3月は出町柳の長徳寺の桜。4月松尾大社の山吹の鮮やかな黄色、5月は神泉苑のつつじ、6月両足院のこれまた有名な半夏生、とそれぞれの季節の花々の美しいこと美しいこと。こうしていると京都の観光地としての魅力が、侮れないことに改めて気づかされます。近くにあるからといって甘えてないで、季節を楽しむ余裕を持ちたいものです。

7月真如堂の青楓は爽やかな早朝の風を感じます。8月西陣の本隆寺の百日紅は、今は屋根の改修工事のため切られてしまったらしい。9月大沢池の蓮の深い色合い、10月は西本願寺の屋根(写真上)の、背後に広がる澄み切った空が主人公。屋根の輝く銀色と、青い空の微妙なコントラストを見せるのは、プロの写真家ならでと惚れ惚れします。(ちなみに西本願寺のイチョウは今年の台風で枝が折れて、写真に撮られた形では残っていないそうです。)

そして11月、護法堂弁財天の鳥居(写真右)をローアングルから捉え、奥に広がる紅葉は輝いています。12月は妙満寺の広間から撮影された「雪の庭」(写真下)。ここは、もともと「雪の庭」という名で作られたということで、1月1日に雪が降るやいなや、カメラを担いで走ったのだそうです。結果、赤い毛氈と白い雪、逆光で沈む障子の黒、絵のような一枚となりました。

年末の慌ただしい時期に、京都観光の代わりと言っては何ですが、ちょっとほっこりして頂ければ幸いです。(女房)

★尚、展覧会の写真を収めた写真集「京・四季彩」(1000円・税込み)を販売しています。

 

秋の深まってきたこの季節にぴったりの作品展「風展2017・いつもひつじと」が始まりました。

澤口弘子さんは北海道で活躍中の羊毛作家。2012年、京都文化博物館で行われた「羊パレット」という全国規模の展覧会に出品されていたご縁で、開店間もない小さな本屋で個展をして下さいました。2014年に続き、レティシア書房では今回で3回目になります。シルクの薄い生地と羊毛を組み合わせた独特のストールは、軽くて暖かで、とてもゴージャス。羽織ってみると、それだけで、特別な時間が流れるような気がします。色鮮やかな赤のストールとベレーを、店の入り口に飾って思わずため息をもらしました。ス・テ・キ!!

見ているだけで楽しいベレー帽もマフラーも、無地のセーターと組み合わせるだけでおしゃれ。今回は、いつものベレー帽に加えて、カジュアルな手編みの毛糸の帽子もたくさんあります。「寒い北海道でも、この軽いウールのベストをコートの下に着たらあったかいよ。」と、江別市在住の澤口さんお墨付きのベストも、4点出来上がりました。鏡を用意していますので、ゆっくりお試し下さい。

澤口さんの羊毛作品は、とても美しいので身につけると負けてしまうのではないかしら、と一見思うのですが、まとった人によって、表情が面白く変化して、その人らしくなるから不思議です。長年培ってきたセンスと技術は、さすがベテラン作家さんだと思います。

前回同様、手紡ぎの糸と原毛も届きました。どれも一点ものですので、手づくり作品の材料にぜひ活用して下さい。(女房)

 

 

澤口弘子「風2017・いつもひつじと」展は11月21日(火)〜12月3日(日)まで

12時〜20時 月曜定休日