祇園祭の鉾立てが始まりました。京都の夏はこれからが本番…..とはいうものの30年前とは真夏日の多さが違い老体にはこたえます。

今年は、17日(月)が鉾の巡行日に当たりますが、レティシア書房は定休日です。京都のこの辺り、つまり中京区の烏丸通り近辺で、御池通より御所までの北の方は、巡行日は、車の交通規制があり、お商売をしているところは、昔はよくお休みになったものでした。

さて、そんな夏本番の時期に、藍染めの涼しげなのれんが、ギャラリーを飾りました。土本照代藍染め作品展『あいぞめのゆめ』が、今日から始まりました。レティシア書房での土本さんの個展は、2015年7月に続き2回目。一昨年もちょうど祇園祭の時期でした。

彼女の染め方は、「おりがみ絞り」と呼ばれているもので、生地を折り紙を折るようにたたんで縛り、藍液に浸けて染めます。布のたたみ方、防染する箇所によって様々な模様ができます。と言っても、染織などの経験がなければ、ピンとこないかもしれませんが(我が店長もその一人)、幾何学の模様が広がるステキな作品です。ぜひ実物をご覧下さい。

夏、京都の街中にまだまだ残っている町家で、軒先のかすかな風に揺らぐのれんは涼感を呼びます。玄関に水など打ってあるとなおさらほっこりしますが、一方マンションの白い壁に、藍染めのれんもまた合うようです。幾何学模様のこの染め物は、どこか懐かしく、そして柔らかく、丁寧に作られたやさしさを感じます。

木綿の手ぬぐい(2500円)もたくさん揃いました。藍染めは使いこむうちに、いい感じに色が落ち着いて来ますが、最近はインテリアとして、専用の額などに入れて飾っているのもよく見ます(写真・左上)。藍色は、お部屋に落ち着きと涼しさをもたらすかもしれません。

オススメは、絹のストール(12000円〜20000円)。冷房で身体が冷える時など、幅広で、軽くて、上品な藍色のストールは重宝します。他に、日傘・ブローチ・髪ゴム・手帳・ポチ袋など販売しています。

京都の夏、ここ最近は特に過酷な暑さです。外出も控える方が多いところでしょうが、祇園祭の鉾町から、もう少し北へ上がるおついでがあれば、ぜひお運び下さい。目にも涼しい藍染めをお楽しみ頂けたらと思っています。(女房)

 

土本照代藍染め作品展「あいぞめのゆめ 5」は7月11日(火)〜23日(日)

 12時〜20時(最終日は18時まで)  17日(月)は定休日

 

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「震災で消えた小さな命展」では、東日本大震災で犠牲になった動物達の絵(複製)を展示しています。

かけがえのない命を失くした飼主に、天国へ旅立った動物たちの話を聞き取り、100名近くのイラストレーター、絵本作家が協力して、動物たちの絵を描きました。今も次々と描かれた原画の展示は各地を回っているのですが、最終的に飼主さんの元へ贈られます。それで、その後原画の中からいくつか複製画が作られ、各地のボランティアの働きで巡回しているのです。

京都での巡回ボランティアをしていらっしゃる松永さんは、2013年「ひとまち交流館」で開催された原画展を観に行って、お手伝いされるようになったとのこと。今回、松永さんとのご縁で、本日より5日間だけですが(今週日曜まで)レティシア書房で開催出来る事になりました。

主宰者の絵本作家うささんは、震災後、東北へボランティアに行き、そこで多くの人の命とともに、想像を絶する数の動物が命を落としたことを知ります。飼主さんたちの心の傷は癒えることがありません。何故、彼らは命を落とすことになったのか、動物の命は尊重されているのか。「見過ごされる命、声なき声を、展覧会を通して伝えたいと思います。」という主宰者の声を聞いて頂ければと思います。そして、震災から6年経った今も、動物の命の救われ方が変わっていないことを、この展示を機会に知って頂ければと思います。うささんが描かれた「ぼくは海になった」という絵本は、流されて亡くなったお母さんと犬のチョビのお話ですが、犬を飼っている身には涙なくしては読めませんでした。(絵本「ぼくは海になった」展示中販売しております。1400円)

池田あきこはじめ、絵本作家・イラストレーターの方々が、震災で亡くなった犬、ネコ、鳥、牛などの在りし日の姿を描き、絵には、それぞれのエピソードも書かれています。中には、飼主からの手紙も展示してあります。

「避難所ではペット受け入れ不可だからと、避難できるのに避難せず、自宅に残った人、ペットを連れて避難所に向かったが、一緒に入室を断られたために、自宅に戻った人・・・・その人たちは、ペットと共に亡くなっています。姿かたちが違ってもその命を思う人にとっては、大切な家族です。ペットの命を助けることは、人の命を助けることにつながるのです。」

ペットだけでなく、畜産業者の牛の話もあります。生き残った牛が、子牛を産みますが、警戒区内で交通事故に遭い、亡くなってしまうという辛い体験談です。

「避難時に一緒に連れてくるものは、その人にとっては大切な存在であり、共に助かりたいから連れてくるのです。初めから救える命、救えない命と、命の線引きから決めるのではなく、命は全て救うもの、そこから考えていただきたいと切に願います。」

ペットを飼っている方も、そうでない方も、ぜひご覧ください。(女房)

◉7月9日(日)まで開催です。(会期中無休。最終日18時まで)

うささんの絵本・ポストカード・クリアファイルなど販売しております。

●展示した直後、京都新聞の取材を受けました。(写真左)

絵本作家の村上浩子さんは、2015年1月にレティシア書房で、「新作絵本の原画と雑貨デザイン展」をして頂きました。独自のキャラクター「メルシーにゃん」はパリの二人展をはじめ、イタリア、イギリス、フロリダのディズニーランドなどで発表されています。自作の絵本を精力的に作り続けている一方、絵本作りの教室を主宰されて20年以上になります。

前回の個展の際には、いくつもの教室を抱えて大忙しの最中だったようですが、ここ2年の間にお仕事を整理されて「えほん作家養成教室」に力を注がれています。今回、その教室の修了生5人のデビュー展になりました。

教室は6ヶ月で1冊作り上げます。絵本を作るって、スゴく楽しそうですが、何も描かれていない真白の紙に、お話を立ち上げていくのは、口で言うほど簡単なことではないでしょう。生徒さんの中には、デザインの仕事をしていても、筆を使って絵を描くのは何十年ぶり、と言う方もおられました。絵は苦手だけれど何か表現してみたいという方や、描くのはやめて造形物を手づくりの万華鏡で、写真を撮って一冊に仕上げられた方など、個性的な原画と、手づくり絵本が並んでいます。本という形になった自分の絵を手にする喜びは、もの凄く大きいと思います。教室では、次期受講生を募集されています。

マリリン・モンローが好きで、そこからイメージした卵が主人公というユニークな『みみみちゃん』(写真右上・たにゆかりさん)、上手い絵と美しいレイアウトの『すてきなブラウス』(写真左上・かなたにななさん)、達者な筆使いで躍動的な絵と本音のお話が面白い『ロボかいじゅう』(写真左中・かわいみゆきさん)、可愛いアリの生活を丹念に描く『ありさん』(写真左下・ふじむらまりこさん)、万華鏡の面白い世界『まんげきょうえほん なにかな』(写真右中・かわばたひでとさん)など、どれも世界でたった一冊の宝物のような絵本です。村上浩子さんの絵本原画(写真右下)、手づくりグッズも生徒さんの作品とともに展示しております。(女房)

 

村上浩子のえほん作家養成教室京都2期修了生の『えほん展』は7月2日(日)まで

 最終日は17時半まで。月曜日定休

 

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今年も、ARK(アニマルレフュージ関西)の写真展を開催することができました。ARKは、イギリス人エリザベス・オリバーさんを中心に1990年に大阪で設立されました。捨てられたり、虐待されたりしていた犬や猫たちを保護する活動を続けています。我が家のマロン(雑種犬)も11年前にARKからやってきて、16才になりました。

レティシア書房では5回目となる今回、ARKの写真を2006年からボランティアで取り続けている原田京子さんから、「新しい写真が間に合わないのだけれど、いままで撮った中から、レティシアセレクトお願い出来ませんか?」と連絡を頂き、店長と二人で選んだ作品が並びました。原田さん曰く「シブい選択」だそうで、これまでの作品展で取り上げられることが少なかった子達も登場。

 

私は、白猫アリエル(写真左)の表情に魅かれました。ARKの前に捨てられていた11匹の猫のうちの1匹ですが、ARKで働いていた平田さん(マロンを引き取る時にお世話になりました!)のもとで、昨年天国に旅立ったということです。 大きな猫(8kg)と小さな犬(1kg)フーちゃんとニックの日常風景は、思わずふっと笑ってしまいます。そして、湖のほとりに捨てられていた犬、結(写真右)と名付けられたこの子は聴導犬協会に見初められて訓練中というエピソードなど、キャプションを読んでいると彼らに親しみがわいてきます。

この写真展のタイトル「犬生、猫生、人生。」が示すように、犬でも人間でも命の大切さは一緒。どの生にも未来はあります。人と動物が一緒にいい明日を迎えられたらどれほど幸せでしょう。縁あって我が家に住みついた犬と猫も、暢気に寝たり食べたり(時々いたずらもしたり、振り回されもしますが)しているだけで、毎日小さな喜びを運んでくれます。

写真展では、Tシャツ、ポストカード、クリアファイル、キーホルダー、お散歩バッグ等々、ARKのグッズも販売しています。売上金はすべてARKの活動資金に役立てるために寄付いたします。(女房)

 

ARK写真展2017「犬生、猫生、人生。」は6月18日(日)まで。月曜定休日。最終日18時まで。

 

 

 

 

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大島尚子さんは、実家の屋根裏部屋の天窓に、月がちょうど入るのを楽しみに夜空を眺めていたと言います。

そのせいでしょうか、いつか見た空、月、木々、海、などの記憶の積み重ねが、ある日ふと顔を出して来る、そんな瞬間を小さな画面に焼き付けたような絵の数々です。

ここ数年、毎年精力的に個展やグループ展をされている大島さんの作品展が、初めてレティシア書房開催となりました。ペンで描いた硬質なフォルムに透明水彩絵具の、詩的で繊細な作品が、本屋の壁にフワリと浮かんだように並んでいます。

子どもの頃のボートに揺られていた感覚、大好きな猫のいる風景、生きてきた年月の分きっと知らず知らず重なったものを、物語にして今の自分が紡いでいく……..。小さな作品に動いている人が描かれているのも面白い。時間がピタッと止まっているのではなく、ずーっと続いてきた夢のできごとのような感じがします。

今回は、アクリルで描いたほっこり暖かなミニ額、ポストカードに加えて、団扇などもたくさん販売しています。中でも、ちいさな木のブロックの表面をカッターナイフで削った切り絵のようなオブジェ(写真左)は、何個か組み合わせたら、ストーリーが生まれるようでちょっと気にいっています。

新緑の美しい季節、それにしても随分暑くなってきましたが、ちょっとステキな絵本のような作品展にお越しいただければ、と思います。(女房)

大島尚子作品展  5月23日(火)〜6月4日(日) 月曜定休日 最終日は18時まで。

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2011年の福島原発事故以来、住宅の省エネルギーへの関心は大きくなっています。

でも一体、冷房に頼らない夏の住宅環境を実現する、なんてことが可能なのか?電気に依存しすぎる生活を、どうやって考え直せばいいの?それになんだか、スマートハウスと銘打つ「省エネ」などは、機械設備に頼りすぎてはいないか?

そこで「パッシブデザイン」という定義。「建物のあり方に工夫して、建物の周りにある自然エネルギー(太陽・風・地熱)を最大限に活用・調節できるようにし、高い質の室内環境を実現させながら、省エネルギーに寄与しようとする、建築設計の考え方とその実際的手法。」なんです。

で、これをもうちょっと、目で見てわかるように展示しようじゃないの!というわけで、小嶋雄之さん渾身の模型を展示しました。家を三つに縦割りにしたものが模型になっていて、風の通り具合や、床の蓄熱の工夫など、見ることが出来ます。図面だけで見ると難しそうでも、模型にしてみて、お話を伺ったりすると、環境抜きに家を考えることはできないことに改めて気付かされます。この家なんとなくいい感じだな〜、と思うことができれば、省エネの第一歩かも。

家というのは、住んでいくうちに、住む人によって変化していくものだと思います。完成品に人をはめこむわけではありません。そういうことを、ずっと前から発信していたのが、「もじゃハウス」の干潟裕子さんです。干潟さんの作っているミニプレス「House “n”Landscape」は、第1号からレティシア書房で扱っていますが、彼女が提唱している、植物でモジャモジャした家こそは、住む人が育てるものです。

干潟さんは、造園を学んだ後、ランドスケープ設計士として公園などのデザインを手掛けて来られたのですが、緑でモジャモジャの家に住みたいと、建築士になりました。彼女自身が、緑に癒されて励まされたということで、植物の持つ力を信じ、植物の成長とともに生きる家の設計を目指し、その宣伝のためにミニプレスを作ってきました。第4号発行が、今回の展覧会に間に合ったので、バックナンバーと共に販売しております。(1号のみ完売・在庫なし)

住むこと、生活することを考え直すきっかけになるかもしれない、この展覧会『もじゃハウスプロダクツ&小嶋雄之設計事務所によるフレンドリー建築ショーin京都』にご来場をお待ちしています!(女房)

『もじゃハウスプロダクツ&小嶋雄之設計事務所によるフレンドリー建築ショーin京都』は5月21日(日)まで

 

おおよそ50号サイズの、正面を向いた牛(写真上)は、冨田美穂さんの木版画です。優しい瞳でこちらをみつめ、しっかりした足で立っている。揺るぎない確かなフォルム。力強く繊細な作品を見ていると、何というか、自分が今生きていることへの感謝というか、素直な気持ちになります。作家が、日々目の前にある仕事をこなし、大好きな牛を描き、生きている実感をもって出来上がった作品だからなのでしょうか。

この牛が搾乳された後のオッパイの作品も、横に並んでいます。我々が頂くお乳をしぼった後、ショボンとぶら下がっているオッパイの、体温を感じる肌色が美しい。京都の街などに住んでいると、牛を身近に感じる事はありません。小さな木版画の作品には、それぞれチャーミングな牛の表情がとらえられていて、驚きました。一頭ずつの肖像画のようで、牛への並々ならぬ愛情が感じられます。対象と真面目に向き合い、確かな技術力で、人の心に真っ直ぐに届く作品を作り続ける強さに、感動します。

冨田さんは武蔵野美術大学を卒業後、北海道へ渡り、酪農の仕事をしながら、牛の版画や絵画の制作をしています。レティシア書房で扱っていたミニプレス「シリエトクノート」の特集で、牛の等身大の木版画を見たときから、ぜひ実物を見たい!と思っていました。昨年1月個展をして頂いた、斜里町の絵本作家あかしのぶこさんのご紹介で、今回の運びとなりました。ひとのご縁が遠くから牛たちを届けてくれました。

冨田さんは、今年第20回岡本太郎現代芸術賞に入賞されました。4月に東京で作品展があったのですが、5月7日最終日には在廊してくださいます。木版画は、一部販売しています。

牛は、人間が肉を食べ乳を飲むために育てられます。冨田さんの木版画には、牛の耳についている「耳標」が描かれていますが、それは我々が頂く命の対する思いのようなものかな、とも思いました。そんな牛のことを書いた絵本「おかあさん牛からのおくりもの」(北海道新聞社1836円)も販売しています。ぜひ手に取ってご覧下さい。

優しい牛の顔を間近で、しかも本屋のギャラリーで毎日見られることができて、幸せ!です。(女房)

★冨田美穂「牛の木版画」展  4月25日(火)〜5月7日(日) 5月1日(月)定休日  最終日は19時まで

 

レティシア書房で、上仲さんのイラスト展は数えて5回目。

アートマルシェで、可愛いイラストの栞をみつけて、店で扱うようになったのがきっかけとなり、2014年7月「真四角展」を開催。続いて2015年夏「小さな絵本展」では、大きなブルーのカメレオンを壁いっぱいに貼りだしました。そのほか、「古書善行堂ワンコイン展」「2016年女子の古本市」などで、作品を飾ってもらいましたが、毎回、工夫をこらして新しい自分を見せようというガッツがいいなと思っていました。

今年2月に開いたグループ展で、酉年をテーマに発表した作品から、レティシア書房バージョンにと、絵本風に改めて作り直しての展示になります。上仲さん独特のとぼけたニワトリ君が、ひとり旅の末に愛をみつけるまでのお話が、本屋の壁にピッタリのサイズで並んでいます。今回は、これまでの楽しい色使いを封印して、黒と赤を主体にちょっと和風にまとまっています。クマやクジラをテーマにしていた時のダイナミックな構図とは違い、小さなニワトリ君が、風景の中に描かれています。色使いのせいもあるかもしれませんが、風の音や川の流れが聞えてくる旅は、これまでの作品には見られなかった静かな広がりがあります。

メッセージカード(80円)、ブックカバー(100円)、便箋(100円・250円)、栞(50円・100円)は、彼独特の可愛いキャラクターが勢揃いしました。「ウッドブロック」と称した小さな置物(写真右・700円)は、今回の特徴である和風な色合いで、まるで花札が並んでいるみたい。

酉年ももうすぐ三分の一が過ぎようとしていますが、上仲さんのニワトリ君の旅にお付き合い下さいませ。(女房)

★上仲竜太イラスト展「ひとり旅」は、4月23日(日)まで   最終日は19時まで

森野有子さんの銅版画展「一角獣の森で」が今日から始まりました。

伝説の動物「一角獣」をテーマに幻想的なモノクロの世界が広がります。女性と植物(花や樹々)が、風を伴い異世界に浮かびます。一角獣は、とても獰猛な動物だと言い伝えられています。処女に惹かれ、その膝ではおとなしくなり、その角には浄化する力が宿っているとか。

作家が一角獣に魅かれるのがなぜかは聞いていませんが、こうして一連の作品を見ていると、好きな世界を創り続けてきた、なんというか、ある幸福感のようなものを感じます。ここに生きる恍惚といってもいいかもしれません。

「天の戴冠」(写真左)と題された最新作は、この個展の為にたぶんぎりぎりまで格闘した激しさが表れていて、美しいと思いました。

本好きな作家が、20年以上のキャリアの集大成として、京都の小さな本屋のギャラリーを選んで下さったことに感謝します。本の森に繰り広げられる、深く、緻密に、時空を超えて広がる銅版画を、ぜひご覧下さい。(女房)

 

 

 

森野有子銅版画作品展は4月4日(火)〜16日(日)まで  

  最終日は18時まで。月曜日定休。

レティシア書房の3月は、2015年から毎年「棚からうさもち展」で春を迎えます。3度目となった個展も、初日からファンの方々で賑わっています。

うさもちさんは、お名前のとおり、羊毛でうさぎを作る作家さんです。感触がうさぎの持つもふもふ感にピッタリだというのは誰しも納得だと思いますが、その表現を追求していくのは容易な事ではありません。今回もうさぎへの愛情があふれた作品の数々が並びました。

アンティークレースの衣裳を纏って坐るうさぎさん(写真上)は、本屋のギャラリーに美しく静かな空気を運んできてくれました。思わず抱きたくなる白いうさぎ(写真右)は、体温までこちらに伝わってきそうにリアル。技術の高さ、確かさが、ただ可愛らしいというものから個性的な造形に飛翔していきます。どんなものでもそうでしょうが、一見可愛らしさだけが目を引く「ウサギ」も、きっと付き合っていると、そして観察していくと、キャワイイ!!って感じでは済まされない、生き物としての手強さがあると思います。今回初めて、小さな額縁の穴から、うさぎの「口」だけ、「目」だけが覗いている作品をみせていただきましたが、うさぎ作品の深さを感じました。

そして、昨年から新たに作りはじめてたという球体関節人形も初めて展示されました。クールな少女は、妙にうさぎの世界に溶け込んで白うさぎを枕に夢をみているようです。これからどんな世界が展開されていくか本当に楽しみです。

毎回人気のスクーターうさぎたち、卵の殻からちょこんと顔をだしている卵うさぎさん、いずれも残りわずかとなりました。楽器を手にしたうさぎたちは、前回からさらにパワーアップして演奏をしています。

うさもちさんの個展をして頂くまで、世の中にこんなに多くのうさぎファンがいらっしゃるとは知りませんでした。しかし、たまたまご来店になった中にも「実は好き」と言う方がおられたりと、けっこう表に出ない(?)うさぎ好きは多いようです。猫の次は、うさぎブームになるかも?

作品は、一部を除いて販売しています。コサージュも新しく加わりました。ポストカード(150円)も多くの種類が揃いました。ぜひあなたのうさぎさんを探しにお越し下さいませ。(女房)

棚からうさもち展「小さなうさぎの話」は4月2日(日)まで。最終日は18時まで。月曜定休日。