遺棄されたペットのことを、もうちょっと考えようという意図から始まった「ペットショップに行く前に」イベントの協賛企画として、今年も「アニマルレフユージ関西」(通称ARK)の素敵な写真展を開催します。ARKは、保健所からガス室に送られたり、虐待によって命を落とす動物の多さを見かねて、イギリス人エリザベス・オリバーさんを中心に設立され、大阪で犬猫の救助、保護そして里親探しを運営しています。阪神大震災で行き場の無くなった600頭を保護し、東日本大震災でも200頭を受け入れました。

この写真展に登場する犬、猫達は人間の身勝手などの犠牲になった悲しい動物達なのですが、彼等の表情は驚く程豊かで、見ているだけで生きる幸せを感じさせてくれます。

店のCDの棚の上に飾った猫(写真右)は、なんだかとてもジャージーで、渋い表情が魅力的。始めからここに居たみたいで、そのままCDのジャケットに使用できそうです。ARKの動物たちを撮り続けている写真家の原田京子さんも、一緒に並べながら「この子はレティシアさんにぴったり。」と、笑っていました。

この老犬(写真・下)は、悟りの境地に達したような静かな表情で、悲しい半生などすべて受け入れたような気高さに満ちています。実際、この写真を撮った数日後、天国へ旅立ったそうですが、原田さんと、ARKスタッフの平田さんは、一つ一つの写真の思い出を語りながら、展示してくださいました。

さて、今回も、ARKのグッズを沢山ご用意いたしました。毎年恒例のカレンダー(来年のもとてもステキです)、お散歩バッグやエコバッグ、バッジ、クリアファイル、そしてARK創設者のオリバーさんの著書が並んでいます。また「ペットショップに行く前に」からは、どいかやさんの小冊子「ねこだっこしたら」と「ポストカードセット」(こちらは明日17日よりの販売になります)もあります。

13歳になる我が家の老犬マロンは、8年前 ARKからやってきました。当初はあまり表情のない子でしたが、今では暢気な癒し系と、ご近所や友人達の人気者です。たった一匹の動物から教えられることは、沢山ありますが、何より彼等は側にいる人間を幸福にしてくれます。その恩恵にあずかった私たちとしては、ちょっとだけでも恩返したくて、この写真展を企画しました。すべて売上げは、そのまま ARKにお渡しいたします。募金箱もご用意してますので、よろしくお願いいたします。(女房)

なお、京都三条「nowaki」さんでも下記日程で展示会が開催される予定です

会期:9月19日(金)ー28日(日) ※23日(火)のみ休み open 11時ー19時

【出展作家】

石黒亜矢子 大畑いくの 軽部武宏 スズキコージ ダイモンナオ どいかや とりごえまり

中野真典 nakaban はやしますみ ひろせべに 町田尚子 mississippi

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1日から5日で、夏のお休みを頂きました。旅行に行くでもなく、いつもと同じように早起き、犬の散歩の毎日でしたが、なかなか伺う事ができなかった個性的な書店にお邪魔してきました。そのお店については、また後日紹介いたします。

さて本日より、青幻舎、パイ・インターナショナル、LIXILの三社のご協力を得て、古書店で開催する新刊アート・ブックフェアを開催します。それぞれの個性がよく出た書籍を送っていただきました。

青幻舎からは、「井浦新の日曜美術館」(1728円)。これは、毎週日曜の午前10時から、NHKで放送されている「日曜美術館」で紹介された作家について、また自分自身の美意識について書いたものです。私もこの番組は毎週欠かさず観ていましたので、早く読みたかった一冊でした。

“SEIGENSYAFOCUS”(各3024円)という新シリーズもいい企画です。一人の作家を1冊まるごと特集するもので、アンディ・ウォホール、フランシス・ベーコン、ジョージア・オキーフの三人が出そろいました。個人的にはジョージア・オキーフが良かったですね。また、NASA全面協力の、殆どアブストラクト写真みたいな「MARS火星」(12960円)は、大きな本ですが、サンプルがありますので中身をじっくりご覧頂けます。

 

 

パイ・インターナショナルからは、「ピカソの陶芸」(2484円)が、最新刊の注目品です。画集は多数でていますが、陶芸作品200点余りを収録した本は、これが初めてでしょう。楽しくなってくる作品ばかりで、ウキウキ気分にさせてくれます。この出版社からは、「はじめて」シリーズの絵本、「宇宙旅行へでかけるえほん」、「ほしぞらえほん」、「からだえほん」、「てんきえほん」(各1944円)を。是非ご覧下さい。子ども向け絵本ですが、ほぉ〜、そうかと納得する事多しです。絵柄も美しく、年代を問わず楽しめます。もう一点、3888円という値段が、えっ、この価格でいいのと思わせる絶景天体写真集、「グリニッジ天文台が選んだ絶景天体写真」は素敵な写真集です。阿呆なハリウッドSF映画観るぐらいなら、こちらをおススメです。

建築関係の専門出版社、LIXILからは、同社の「INAXギャラリー」シリーズから、10点ベストセラー出していただきました。新刊書店勤務時代に、正方形の判型の同シリーズの特集は何度かしました。ユニークな視点が絶妙で、「クモの網」「考えるキノコ」「小さな骨動物園」「種子のデザイン」等。なんだかタイトルだけで中身を見たくなりますね。各1620円。全く新しい視点で世界を見ることができます。「『子どもの科学』で大人になった」お父さん必読の一冊です。

Art Book Fairは9月6日(土)〜14日(日)まで。レティシア書房にて 

 

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2008年、8月中石妙子さんは他界されました。生前、花が大好きで、多くの写真を遺されました。

その七回忌にあたり、回顧展を彼女の姪にあたる女性が企画されて、8月19日(本日です。ブログ上げるのが遅れました)より開催になりました。

野に咲く花の可愛らしさ、美しさを表現した写真が10点あまり展示されています。ゆっくり見つめていると、野の花の声が聴こえてきそうです。

31日まで開催(最終日は7時まで)していますので、お時間あればお立ち寄り下さい。

主催されたのは、昨年当ギャラリーで「祇園祭」の写真展をして頂いた千葉さん。彼女のお母さんの義姉にあたるのが中石さんということで、千葉さん自身も幼い頃から、伯母さんの写真を見て大きくなり、影響を受けたと言っておられました。

 

さて、何か本の紹介を、と探したところ今森光彦さんの写真と文章を一緒にした「里山の一日 春の日」(アリス館1250円)をみつけました。萌えたつ新しい息吹に満ちています。中石さんの写真展の作品も春の花が多く、そんな気分が満ちています。

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本日より上仲竜太さんの「真四角展」が始まりました。

猛暑、熱帯夜を吹き飛ばす勢いのカラフルな絵のおかげで、店内はぱっ!と明るくなりました。

上仲さんデザインの手づくりのブックカバー・しおりなどをアートマルシェで見かけ、販売をさせていただいたのがおつき合いの始まり。一度大きい作品が見てみたいな、と思っていたところ今回の個展が実現しました

まずは、ホッ、ホッ、ホッという感じのスキップが楽しい元気な少女の作品(左上)がお出迎え。この絵はDMにも使用されていて、ご案内を差し上げても、可愛いと評判でした。けれど、彼の真骨頂は、やはり動物の造形だと思います。クジラ、熊、ペンギン、ダチョウ、猫など、ラインが明快で、鮮やかな色と形がマッチしていて気持ちがいい。

二対の熊の作品(右)は、「ふるさと自慢」という題名です。ユーモラスで、すっとぼけた感じの熊に、思わず笑いかけてしまいます。上仲さんの動物好きがよく出ています。(原画作品はすべて額込みで10000円)

今回の個展では、ブックカバー、栞、ノート、メッセージカード、ミニ額、ポーチなど、多くの小物も販売しています。ちなみにノートは大学ノートの表紙に手描きのイラストで1冊500円。

今回「真四角」にこだわったのは、それぞれの四角が作家の心を覗く「窓」の役目をしているようです。そのはっきりしたデザインが、ノートにもカードにもピッタリのサイズで納まり、グッズがとても充実しました。暑中見舞いや、大切な人へのプレゼントにもぜひ!(女房)

★上仲竜太「真四角展」は7月22日〜27日(日)まで★

 

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リンゴを頭に乗せて歌う美魔女・・・「りんご・りんご・りんご〜」
白雪姫の魔女ではありません。(もちろん白雪姫ではない。)

それは、パステル画家の5seasonさん。歌うのは、昭和の香りが漂う「歌謡曲」、しかもオリジナル曲。そうです!彼女はマイナーレーベルからデビューした歌手なのです。

ただ今レティシア書房では、『奈良祭りin祇園祭』という展覧会を開催中ですが、その企画のひとつとして昨夜歌謡曲ライヴをいたしました。

昨年、デビューアルバムを手にした時はホント驚きました。(前にブログで書きました。)面白いことをする人やな〜と、冗談半分で、「うちでライヴやりますか?」と笑ってましたが、実現して、しかも大入り満員。狭い書店内は1時間あまり異様な熱気があふれていました。なんでも、あの坂本龍一さんのラジオ番組で、取り上げられて、歌謡曲をぜひ歌い続けるよう言われたとかで、本人増々やる気上昇。近日ニューシングルが発売されるそうです。

それにしても歌謡曲っていいですね。どこかで聞いたことのあるメロディーに、お決まりの歌詞、知ってるような地名とか町が出てきて、郷愁を誘う。すぐになんだか口ずさめてしまう。5seasonさんのオリジナル曲が、この先、思い出とともに共有されていくことになるのを夢見て、きっと彼女は歌い続けることでしょう。それにしても、度胸をつけるために奈良の商店街の路上ライヴを決行するなど、ますます面白くなっていきそうな人ではあります。ちなみに写真のように頭にリンゴを乗せたら、歌手としてスイッチが入るようです。しかしこの格好で切ない失恋の歌は、ちょっと笑ってしましましたが・・・・。

『奈良祭りin祇園祭』は7月20日(日)まであります。(最終日は18時まで)奈良をこよなく愛する女性たちのセレクト雑貨、本、上村恭子さんのイラスト、そして5seasonさんのパステル画をお楽しみ下さい。

時々5seasonさんのCD「小夜曲」(1500円)を店内でかけています。リクエストもお気軽にどうぞ。(女房)

 

 

 

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京都はただいま祇園祭で盛り上がっているのですが、レティシア書房ギャラリーはどーゆーわけか奈良のお祭りです。

アート作品に、小物、お菓子にソーダ、本&CDとギャラリーの平台には、いろんなものが賑やかに並んでいます。

井上本店の添加物を使っていない醤油、そうめんつゆ、八方だしの調味料。(実はこの八方だしは、うちの定番で、煮物に便利で美味しい。)「ぜいたく豆本舗」の様々なお菓子は、みんな小袋に入っていますので、読書のお供に。種類が色々ありますので、お好きなものをお選び下さい。私は、「豆将軍」(110円)です。

さらに、三種類ある奈良サイダー。三本函入りで880円です。主催者のお薦めは「梅味」だそうです。

奈良の「旅とくらしの玉手箱フルコト」さん提供の小物、雑貨も沢山あります。「古事記カルタ」(1728円)、「大和寧楽花札」(3100円)、「鹿キャンドル」(420円)、「鬼キャンドル」(480円)、「林業てぬぐい」(1300円)、「林業わりばし」(700円)等々、30種類以上が並び、すっかりお祭り気分。

一方、奈良在住の作家で、傑作絵本「父は空、母は大地」(パロル舎・絶版)や「星兎」(パロル舎・絶版)等の寮美千子さんの本(新刊)もあります。そして最近、大和郡山に出来た古書店「とほん」さんが奈良関連の古書を揃えてくれました。

主催者で、当店ではミニ本でお馴染みの5*SEASONさんの新作を含む絵画も展示即売しています。奈良の仏像のやすらいだ風情を彷彿とさせる猫の作品など、ぜひお楽しみ下さい。

ところで、12日の5*SEASONライヴは満席になりましたので、予約終了とさせていただきます。彼女のデビューCD(1500円)は販売中です。

 

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本日より、ピンホールカメラを愛好する人達のグループ展「針穴普及委員会作品展」が始まりました。

「針穴とはピンホールカメラのことです。レンズのない箱に、0.2〜0.3mmの穴が開いたカメラで写真を取ります」

と紹介文にあります。デジタルカメラの普及で、誰もが簡単に、プロ並みの写真を撮影することが可能な時代になりました。しかし、それは逆にカメラにすべて制御された写真とも言えます。シャッタースピードはこれと決定されたら、その数値の範囲で写真が出来上がってくる、「不自由な」写真です。

一方、ピンホール写真は、すべて撮影者が決め、さらに差し込んでくる光によって、どんな写真が出来てくるのかわからない、言い換えれば、どんなふうにも表現できる自由な写真です。撮影者が込めた思い、その時の心情、そして光と一緒になって遊んだ時の流れまでもが映し出されているようです。

水平線と地平線の彼方がゆっくりと融合していき、ぼんやりと立ち上がる風景や、祇園祭の鉾巡行をローアングルで捉えた作品の向うに広がる青空の深さ、ビルに佇む人達とその向うに広がる蜃気楼のような都会のビル群、等々魅力的な作品が並んでいます。写真は時間を表現する、と思いました。

アナログの楽しさと自由さを思い知る作品展です。魂が溶けていくような気分にさせてくれます。(6月29日(日)まで/月曜定休日)●作品は非売です●

本日より、釧路湿原の端っこにポツンと建っている宿「なかまの家」の暮らし展が始まりました。

「なかまの家」と言いますが、「仲間」の家ではなく(あ、もちろんそれもきっとかけてありますが)名嘉真さんというご一家が経営されている旅人宿。25年前、牛舎を自分の手でコツコツと直し、周りの環境を一つ一つ整えながら始められました。そういうご家族の手づくりグッズと、写真を並べて、自然とともに暮らしている様子を見て頂く展示となりました。

十数年前、初めてこの宿にお邪魔してから、その居心地の良さと、暖かいお人柄に魅了されてしまい、北海道を訪れる度にお世話になりました。一昨年、当書房開店の折、ミセス名嘉真がちょうど京都に滞在中で、なんと引越しの手伝いをしっかり頼んでしまった、というエピソードあり。というわけで今回こうして並べてもらえるのが、心底嬉しいです。

長らくご夫婦で切り盛りしてきたこの宿に、(なかまの家通信によると)2012年から娘さんが返り咲きしました。それからというものホームページの開設、充実したブログ、と飛躍的な進歩をし続けている注目宿!?です。ブログが面白いので、これを京都の街のど真ん中に展示したい、と思ったのが今回の企画です。よくぞ乗ってくれました。なかまの家スタッフご一同様お疲れさまでした。

それぞれが個性的で特技をお持ちなので、手づくり市のように、たくさんのグッズを送ってきてもらいました。ミスター名嘉真は、罠猟で仕留めた鹿の角から、イヤリング・ピアス・ボタン・キーホルダーなど。ミセス名嘉真はフェルト作家で、ルームシューズ・帽子・キーホルダー・髪ゴム・ポーチ等々、力作揃い。名嘉真娘は、元編集者。さすがに写真も文章もお上手で今回の壁面展示すべては、彼女の作品です。(女房)

 

 

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本日より「闇のみぎわ/Social noir」展を2週間開催します。

銅版画の北岡広子さん、写真の中村キョウさん、音楽のEusolさん、それに関連本を私、という計4人の共同展です。元をただせば、数十年前に、あるジャズバーで飲み語り合っていた仲間たちです。

ありがたいことに、レティシア書房を開店した2年3ヶ月の間に、彼らにはそれぞれ展覧会をして頂きました。20代から30代だった昔の仲間が、こうした形で一堂に会して何かできるのは嬉しいことです。店という場を持ってよかったと思えることの一つです。

「闇のみぎわ」という暗闇と、そこからほのかに感じる光との間をテーマに、銅版画と写真、そしてCDとLP、本を展示しました。それぞれの出品者が「闇」という言葉から思い起こすイメージを作品に、音楽に、本に託して展示してあります。展示販売しているCDとLPは試聴可能ですので、お申し付け下さい。

闇の彼方にあるものが死なのか、見果てぬ幻想なのか、あるいは、やがて訪れる希望なのか、それは見る人の意識が決めることだと思います。日常ではあまり触れることのない、その境地に踏み入れてみるのは如何でしょうか。

イギリスの小説家、詩人のオスカーワイルドは誌「スフィンクス」でこう歌っています

「こちらへこい、睡そうで、彫像のような、可憐の家来よ こちらへこい 美妙な、怪奇のものよ 半ばは女人で、半ばは動物の、怪奇のものよ」

「怪奇のものよ」。人なら誰でも己の心の奥に潜んでいるものへ近づくことになるかもしれませんね、

展覧会は6月1日(日)までです。(最終日は18時まで)

 

 

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本日より、結城幸司さんの木版画展「纏うべき風」展が始まりました。

朝、荷物が到着して開封した瞬間、アイヌの森深くに棲むクマの神がやってきました。

北海道のネイチャーガイド安藤誠さんは、昨秋当書房でのトークショーの際、「クマが恐ろしいものだという誤った情報を垂れ流すメディアの姿勢を是正していかねばならない」と語っておられました。結城さんの作品を見ていると、人とクマの正しい有り様が見えてきます。大作「くまの神様と話したよ」は、人の心とクマの心が交わり、新しい世界が立ち昇ってきます。

本を読んだり、音楽を聴いたり、映画や美術を鑑賞したりする目的は様々でしょう。新しい刺激を受けたい、美しいものに触れたいなど。でも、圧倒的に大きな存在の前で、俺ってこれぽっちなんだなぁ〜、と知り、それもひっくるめて受け入れてくれる強さを持った作品に出会うことは、なかなかありません。星野道夫や、宮沢賢治を読んだ時に似た感情とでも言えばいいのでしょうか、多分それに近いものを結城さんの作品は持っています。作品と対峙すると、踞る自分を解放してくれる大きさと強さを秘めています。

この展覧会は、今週末までの1週間です。GW前、お忙しいとは思いますが、観て頂く価値のある個展だと確信しています。

なお、店内にて、25日金曜日午後7時30分より、結城さんのアイヌモシリの神話と心話の世界」と題したトークショー(1500円)を開催します。作品を観ながら、アイヌ民族の持つ世界観に触れてみるのも素敵です。(狭い書房ですので先着15名様で締め切らせていただきます)

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