本日より、藤田良子「ここにあるひかり」展始まりです。(4月7日まで)

英語で言えば、”COOL”っていう言葉がぴったりの作品が、入り口すぐ横に飾ってあります。白い壁に、白い色の作品。白さの下に塗込められている色が、光を浴びてにじみ出て来るようでいい感じです。

本屋の白い壁に、白い色一色(実は複雑な色合いですが)の絵なんですが、壁の白なんぞ屁とも思わない強靭な個性が光っています。おりゃ〜!、うりゃ〜、!と作家(若い女性なんで、そんなお声はお出しにならないと思いますが)が格闘している様が見えてきます、でも、そんな悪戦苦闘だけが表れている絵なら、そこら辺に一杯ありますが、彼女の絵は、その中でもがいているうちに作品の持つリズムに取り込まれてしまい、心地よくなってきます。音楽が聴こえてくるのです。

それぞれの作品にそれぞれのリズムがあるみたいです。ギャラリーの一番奥に展示してある作品。タイトルもずばり「リズム」。キャンバスの上から下に走る二本のラインが微妙に絡まりながら走っています。大空を疾駆するジェット機のジェット気流のキーンという残響音のようでもあり、卓球の白球のポ〜ンという放物線のようでもあり、見ていてあきません。

黒い傘にあたる雨粒を描いた作品「fantasy」は雨の音、そして、雨粒達が傘の上で、ダークダックスみたいな(すいません古い音楽で)美しいハーモニーで歌っているのが聞こえてきます。30点程の作品がならんでいますので、ゆっくり耳を傾けてみてください。

 

Tagged with:
 

急に暖かくなって、花粉やら、何かややこしいモンやら飛び放題。年のせいか、ここ数年花粉症がずいぶんましになっていたのに、今年はドーよ!!って感じで、毎朝大きなくしゃみ連発です。

とはいえ、春はやっぱりウキウキです。

ギャラリーではそんな季節にピッタリの展示となりました。

パステル絵描きファイブシーズンさんによる「Heartrush」展。

ハートがちりばめられたメルヘンチックな世界が広がり、一足先に春爛漫!満開!です。

指先を筆代わりにして、ぼかしながら丁寧に仕上げた作品の数々。

静かに浮いているお魚、ハートに腰掛けるカエル等々。可愛いだけでなく、優しいだけではなく、奥深い味わいがあります。

レティシア書房では、昨年からファイブシーズンさんの豆本を置いています。これが結構人気で、ハロウィーンバージョンや、クリスマスバージョンなどを色々作ってもらいました。今回の個展でもたくさんの種類を置いてますので、この機会に見て頂ければとおもいます。

御所の梅林も見頃。花粉の対策はしっかりとして、お立ち寄り下さい。(女房)

 

5・season  「Heartrush」展は3月24日(日)まで

3月18日(月)は休み  12時〜20時(最終日19時)

作家在廊予定日3月12日/13日/16日/17日/20日/22日/23日/24日

 

 

Tagged with:
 

昨年の今頃、ドタバタと開店準備をしていました。文庫の棚はスカスカ、文芸書コーナーは、やや新しい目の本ばかりで、古本屋の風情がない状態(これは現在もですが)。不安7、希望3の心持ちでした。開店の朝というのは、何度経験しても逃げ出したくなるものです。

本日にて、レティシア書房の初年度は終了です。(正確には開店が3月6日だったので、3月5日が最終日です)

オープンの日のご祝儀盛況から始まって、どしゃぶりの雨の日など、あ〜今日は誰も来ないと諦めていた時、車で乗り付けて文芸書ポンポンと買っていただいたお客様、改めてありがとうございました。本を買っていただくだけでなく、蔵書をご提供いただいているお客様、ありがとうございました。ミニプレス一冊をお求めに猛暑の中、ご来店いただいたお客様ありがとうございました。数少ないコレクションのCDやLPを楽しそうに物色しながら買っていただいているお客様、毎度ありがとうございます。

すべての、レティシア書房の扉を開けていただいた方に感謝です。

初めての確定申告も終わり、さて二年目、何を、どんなふうにしていこうかと思案中です。

お正月に拡張したミニプレスのコーナーは百花繚乱ですが、さらに、増やしていくつもりです。

 7月には四国発のミニプレス「せとうち暮し」が、当店ギャラリーで展示即売会を予定しています。「瀬戸の島あるき」という新刊が3月下旬に発行予定、さらに今年は「瀬戸内国際芸術祭2013」開催と、瀬戸内方面はおおいに盛り上がりそうで、どんな展覧会になるか楽しみです。この企画展が成功すれば、他のミニプレス発行元へも広がるのではないかとワクワクしています。

さらに、5月中旬からの「鳥の写真展」の会期中の週末、行灯社(あんどんしゃ)という女性二人のフルートと小さなハープのユニットの演奏会も予定しています。

 

また、昨年、多くの方にご来店いただいた北海道ヒッコリーウィンドの安藤誠さんの「安藤塾」。今年もお願いするつもりでいます。

夏の古本市も開催します。もちろん、下鴨神社の夏の古本市にぶつけるつもりです。下鴨でこんなん買った!とご来店いただいたお客様と、また本の話をご一緒出来ればと思います。昨年以上に多くのお店に参加していただきたいので、ぜひエントリーください。

面白い企画あれば、お聞かせください。色んな人たちが交わり、店の空気が撹拌されて次の1年につながっていければいいな、と思います。今後ともよろしくお願いいたします。

Tagged with:
 

本日より「江川智洋銅版画展」始まりました。

見て頂くと、どの作品にもお話を作ることができるキャラクターが生きています。奇妙な歪みと、ノホホンとした味わいが微妙にブレンドされていて飽きません。入り口付近に展示してある最新作の、箱の中に入って小さなボートで海原を漂う作品は、じっと見ているとフフフと笑いそうになってきます。

また、書架前の柱に展示している女性と犬の散歩の一コマを捉えた作品は、二人がとても散歩を楽しみにしていて、今にも額から飛び出しそうです。このお二人、閉店後お店の中の書架の間を散歩しそうです。いいですね、作中人物が勝手に店内を散歩してくれるなんて。

さて、この展示会に合う音楽って何かな〜?と手当たり次第かけてみたんですが、どれもしっくりこないんです。合わないわけではありません。2012年作品で車に乗った人物の作品は、ユーミンの「中央フリーウェイ」がピッタリだし、同じく2012年の人物二人の作品にはキャロル・キングの「君の友だち」がピッタリとそれなりに作品と音楽が仲良くしてくれのですが、全体でこれだね、というのが見つかりません。

版画はドライポイントという手法で作られています。緻密な線の集積が微妙な歪みを形成しているのでしょう。どの作品にもあるその魅力的な歪みが、どんな音楽でも受け入れるけれど、どっかに流してしまう作用があるみたいです。それだけ音楽的な揺らぎが作品に内在していて、作品自体が極めて音楽的なのかもしれません。受け入れるけど影響されません、みたいな強固なものが存在しています。

今のところ、キャロル・キングがモンキーズの”PLESANT VALLY SUNDAY”をカバーした曲を収録した楽しいライブアルバムを聴きながら、ふ〜〜〜〜〜と動いていきそうな作品の人物を楽しんでいます。

作家の江川さんは、ルーペを持参されました。よく見るとホント細かい線ですよ。じっくりと眺めて自作の楽しいストーリーと音楽を紡いでみて下さい。

江川智洋銅版画展は3月10日まで。

Tagged with:
 

千葉有紀子写真展「祇園祭 神輿」が始まりました。真冬に鑑賞する祇園祭の神輿姿はなかなかです。

祇園祭はご承知のように、一ヶ月にもわたる長いお祭りでいろんな場面を写真に収めることが可能ですが、この写真展では神輿のみを追っかけています。神輿を担ぐ人達の熱気、その神輿に少しでも近づこうとする人達の熱気、さらに熱気を高めるような松明の炎等が迫ってきます。

「コンコンチキチン」の音色で、ゆっくりと市内を練り歩く鉾巡業の雅さは、ここにはありません。熱気、興奮そして陶酔という典型的な祭りの姿です。鉾巡業しか知らない方には、違った顔の祇園祭を知ることができる写真展かもしれません。おそらく、日本全国どこでもこんな神輿姿は観る事ができるでしょう。しかし、それでもなお日本三大祭りの一翼を担う自負心と栄光は担ぎ手の肩に漲っているのを見ることができます。担ぎ手の手先に溢れる力強さ、それを見る観客の握りしめた拳。これは、やはり都の祭りなのかもしれませんね。

この写真展を観ていると「鼓童」という和太鼓集団の曲で「オレカマ」という曲を思い出します。この曲は正確に表現すると「俺にかまわず行け」だそうです。複雑に変化してゆく曲ゆえに叩き手が次々と脱落、その屍を超えて叩け、という本気なのかギャグなんかわかりませんが、そういう気合いに満ちた曲であり、この写真に登場する担ぎ手に相通じるものではあります。この曲の入ったCDはもちろんいい出来ですが、アメリカンロックのドン、グレイトフルデッドのミッキーハートをプロデューサーに迎えて製作されたワールドミュージックのごった煮みたいな「モンドヘッド」をお薦めします。呪術師の如き、重低音で精神を麻痺させるような「ベリンバウジャム」から最後まで、一気に地の果てをトリップできます。写真展を見に来られたら、BGMとしておかけしますので、お声をかけてください。(お買い上げしていただければ、なお結構ですが)

Tagged with:
 

 

「女子の古本市、って男子禁制ですか?」

とお尋ね頂いた方2名・・・・もちろん、そんなことありません。

 

昨年の夏に、一箱古本市をしたら面白い本が安価で集まり好評でした。(一番楽しんだのは、店主かも)そこで、2回目は、女性店主による一箱古本市を企画しました。

 

岐阜からは「徒然舍」さんが参加してくれました。この本屋さんにはぜひ一度お邪魔したいと思っていましたが、送られて来た箱を開けたらプ〜ンと良い本の予感がしました。

いつも元気を頂く「榊翠簾堂」さんは、好きな本にひとこと書いた帯をつけて出して下さいました。

児童書の専門店「メリーゴーランド」さん。大阪から女子力アップの可愛い雑貨を一緒に送って下さった「本は人生のおやつ」さん。三条京阪近くのギャラリ−&雑貨&本の店「nowaki」さん。昨年も参加頂いた「はなめがね本舗」さん。こちらの本は人気があります。

そして、ミニプレスを出している「sanpo magazin」さん。「本のある部屋」さん。「APIED」さん。「風の駅」さん。等持院で町家カフェをしている「ムーレック」さん。ここは、小さな児童書の図書室を持っています。さらに、レティシア店主の本屋時代の後輩「山椒堂」さんと「明楽堂」さん。「しろくま書房」さんも蔵書の中からたくさんの本を出していただきました。

 

店主の皆さんお忙しい中、ステキなセレクトありがとうございました。初日、まんべんなく動いております。

そして、早速ご来店のお客様、寒い中お運び頂きありがとうございます。

 

2月10日まで開催しております。いい本探しにぜひお出かけ下さいませ。

Tagged with:
 

15日より、フェルト作家、荒木敏子さんの「FELTED WORKS」展が始まりました(27日まで)。荒木さんには展示会前日の雨の中、作品持って、電車乗り継いで搬入に来て頂きました。肌寒い一日でしたが、作品を全部展示した後、感じたのは「あ、春がきた」ですね。

店内にはストール、ベレー(リバーシブル仕様)、コサージュ、ピアス、ペンダント等40数点が並んでいます。寒い冬を少しでも暖かくしそうな温かい色使いのものが多く、店内の空調の風があたって、ふゎ〜と揺れているのを見ていると、何だか春風を運んできてくれそうです。私のお気に入りは、このブルーを基調にしたストールです。一見すると、赤を基調としたスカーフに比べれば、暖かさがないように見えますが、すっ〜と心の中に入ってきてホットさせる不思議な魅力を持っていて、壁に掛けておくだけでも、部屋が落ち着きそうです。

ペンダント、アクセサリーに使用されている丸いフェルト玉は、美味しいワインを作るブドウの実を思わせます。熟したブドウをイメージさせるような中に、一点奇麗な緑色の、小さなフェルト玉が目を引きます。春になって、大きく成長してゆく新しい実という感じです。やはり、春ですね。

作家が丹念に、時間を掛けて産み出した作品は、どれも生きています。作家の手元を離れて自分たちの生を楽しんでいます。この作品達を身につけて、北風真っ正面の鴨川沿いを歩いてみたくなるかも。

Tagged with:
 

2013年最初の個展は、滋賀県在住のひらやまなみさんの木版画展「空と樹」。

宮沢賢治の小説の「雪わたり」ご存知でしょうか。「堅雪かんこ、しみ雪こんこ」の台詞で始まるお話で、狐の森のパーティーに招待された子供たちと狐の交流を描いたものですが、その子供達が出てきそうな冬の家を描いた「静かな夜」という作品が、お出迎えです。夏葉社が昨年出版した「冬の本」の表紙を飾る和田誠が持っている、暖かい気持ちにさせてくれます。

やはり賢治の小説に「月夜のでんしんばしら」というユーモアあふれる作品があります。電信柱同士の会話?を描いたものです。彼らが話をするのは夜ですが、「星空」という作品を見ていると、この話を思い出します。作品は、星空を見上げる母娘を描いたものですが、小説に出てくるひょうきんな電信柱が「や〜元気」と登場して、電信柱踊りでも踊りそうな感じです。澄み切った青空をバックにして、踊り歌う母娘と電信柱の微笑ましい一時に、参加してみたいものです。

そして「木もれ日」という作品を柱に飾りました。もうこれは、賢治の小説なら「鹿踊りのはじまり」を思い出します。

「ざあざあ吹いていた風が、だんだん人のことばにきこえ、やがてそれは、いま北上の山の方や、野原に行われていた鹿踊りの、ほんとうの精神を語りました。」

きっと、この木の下で、鹿達と一緒に酒を酌み交わしたらうめぇ〜だろうと思います。

展示会の最後に飾ってあるのが「青の時間」。これは、北欧の童話を思わせます。大きな木が、ちょっと恐いような、寂しいような、でもこの木の横にある小さな家を守っているような、いろんなストーリーが浮かび上がります。

身近な人の温もりを感じ、自然の営みに耳を傾ける作家の日常が、優しい木版画になって、本屋のギャラリーもほっこりしています。

ひらやまなみ木版画展は、1月13日(日)まで。

なお、木版画詩文集「きょうもいい日」(ひらやまなみ 1470円)販売しています。

 

 

 

Tagged with:
 

2012年の営業最終日となりました。

無事に年越しを迎えることができたのは、開店以来ご贔屓いただいたお客様のおかげです。ホントウにありがとうございました。

誰も来ないんちゃう〜?なんて弱気になった日もありましたが、不思議に、誰か必ず覗いてくださいました。まるで、本の神様が、今日はあんた行ったってや、と指示してくれているみたいに。神様、この場を借りてお礼申し上げます。

ギャラリーもおかげさまで、様々なジャンルの作家さんに展示していただきました。切れ目無く御利用頂いたのも、たくさんの方の支えがあったからこそです。

オープニング「羊パレット2012」◉3/13〜25「Piece Action」◉3/27〜4/8家住利男写真展「彫刻」◉4/10〜22YOSSANN「想いのとどくノートブック 絵本原画展」(最終日はウクレレライブ)◉4/24〜5/6上村知弘写真展「Wild Sheep Country」◉5/8〜20廣田美乃「ヒロタノ個展」◉5/22〜6/3蛭多量令「スケッチ展」◉6/5〜17斎藤博「素描展・1972年乾期東アフリカサバンナの旅にて」◉6/19〜7/1「青幻舎フェア」◉7/3〜17翁再生硝子工房「氷コップ展」◉7/18〜29中村キョウ「Print Works2009-2012」◉7/31〜8/12「ARK写真展」◉8/14〜9/2「一箱古本市」、8/21〜9/2写真展「ぱんのキロクとぱんのキオク』◉9/4〜9「やんちゃ」さし絵原画展◉9/11〜23「EUSOL  MUSIC  COLLECTION」◉9/25〜10/7「北岡照子木版画遺作展+北岡広子銅版画展」◉10/9〜21「ペーパークイリングと詩の作品展」◉10/23〜11/4「高山正道作陶展」◉11/6〜18「勝田真由フェルト造形展」◉11/20〜12/2澤口弘子「羊・フェルト・風展」◉12/4〜16「オダアサコ銅版画展」◉12/8〜30「川久保貴代子ガラス展」

2013年は1/5から営業いたします。ギャラリーは1/8〜13「ひらやまなみ木版画展」で幕開けです。

古書に詳しい多くのお客様から、いろんな書物のこと教えていただきました。同じ、本でも新刊書店時代とは全く違うことがよく分かりました。新刊を販売していた時、井伏鱒二とか福永武彦とか串田孫一なんて、殆ど売った経験ありませんでしたが、古書店をやってとても身近な作家になりました。これからも教えを乞いながら、店の書架を楽しいものにしていければと思っています。来年もいい本に出会えられますように。

新しい年が、皆様にとって良い年でありますように。

来年もどうぞよろしくお願いします。(店長&女房)

 

 

 

 

 

Tagged with:
 

2012年、レティシア書房ギャラリー展示は「川久保貴代子ガラス展」で最後です。思えば、7月祇園祭のころ、翁再生硝子工房の氷コップ展が初めてのガラス展でした。ホントウに今年は暑い夏でした。涼しげなガラスの器たちは、猛暑を少しやわらげてくれたような気がします。

 

そして、冬。今度はむっくりあたたかな味わいのガラスが並びました。ガラスといっても、色々。表現の可能性は、まだまだ広がりそうです。

 

ウサギとペンギン。試行錯誤の末に、この形がでてくる不思議。デザインに走らず、そのままを素直に作っていく、なんだかとても自然でユーモラスな造形です。

入り口付近の壁に、ライトアップされて宙に浮いたペンギン氏は、何処を見て何を想うのか。

ガラスの動物って聞くと、フツーは手のひらサイズを思い浮かべますが、川久保さんのウサギは大きい。そこがブキミでずっしりした存在感が面白いと思いました。そして何よりこの大きさこそが彼女だと、思いました。今回は2体の大ウサギ(12/18付、店長日誌で紹介しております)と、5体の小ウサギ(15〜〜6㎝/写真右)が並んでいます。

 

 

さて、今年3月オープン以来、多くの作家の皆様に展示して頂き、心よりお礼申し上げます。小さな店ですが、本と作品が出会って、その度新しい素敵な空気が流れました。年末のお忙しい時期ですが、お時間が許せば川久保さんの動物たちに、会いにきて下さい。(女房)

 

 

Tagged with: