5月29日小豆島へ行ってきました。

7月9日から21日の間、当ギャラリーで開催する「せとうち暮らしとお土産展」(仮称)の打ち合わせという名目で、店主の代わりにちょこっと旅。瀬戸内芸術祭の春の部が終わり、7月20日から夏の部が始まるので、新しい作品の準備も着々と進んでいる様です。

高松市の出版社ROOTS BOOKSさんが出している「せとうち暮らし」は、レティシアでは人気のミニプレス。代表の小西さんとスタッフの山本さんに案内して頂いて、「せとうち暮らし」で取り上げたお店を訪問するというのが、今回の第一の目的です。

 

が、早速寄り道。棚田の中に出現した竹の建築物へ。雨上がり、風景に溶け込んでいい感じ。中へ入って裸足になり、竹で組んだ床を踏むと天然青竹ふみ。春から終了時(秋の部は10/5〜11/4)まで見られるアートもけっこうあって、人出の少ない今、ゆったり島巡りできます。

 

とはいえ、今回は小豆島のみ。

ここは、ビートたけし×ヤノベケンジのコラボ作品が有名で、期間中はすっごい人だったとか。あ、今、の〜んびり見られますよ。1時間に一度くらいの割合で井戸から出てくるんだけど、地元のおじいさん二人が「何でもアートなんだね〜。びっくりするよ。」とか言いながら見てるのも楽しい。瀬戸芸、定着しつつありますね。

 

7月の「せとうち暮らし」inレティシア書房では、この大イベントのご紹介もしていただけると思います。

そしてそして、何より素敵な人達が小豆島には住んでいるのです。

まずは、「うみねこかしや」さん。

「せとうち暮らし」9号に詳しく掲載されていますが、瀟洒なお店で素敵なご夫婦がクッキー屋さんを営んでいます。クッキーのケース、インテリア、本、そして美味しいクッキー。良い空気が充満しています。

「『せとうち暮らし』のスタッフが、京都の人達にオススメのお土産を届けるとしたら・・」というコンセプトで並べるレティシア書房の展示にはここのクッキーは欠かせない、と思いました。五代目当主が頑張っているヤマロク醤油のポン酢、工房「木の花」のオリーブで染めた糸、などなど。続きはまた次回。いっぺんに書けないディープな小豆島の魅力に圧倒されました。島はスゴイぞ!(女房)

 

Tagged with:
 

齋藤友紀雄「流木のショーケース」展本日より始まりました。

大海原を旅してきた流木たちが、作家の手を経て、拾われ、磨きをかけられて、素敵なショーケースに変身しました。

それはギャラリーを彩る小さな宇宙。流木を組み合わせて作られた、大小様々なショーケースには、貝やら、小枝やら、木の実が飾られています。ただそこにあるだけの貝がらや木の実たちですが、拾った所の風の音や、一緒に時間を過ごした友だちの顔などに繋がって行きます。思い出が、流木から生まれ変わったケースの中で、心地よさそうに鎮座しています。ちょっと、耳を傾けて、流木達の物語や、海原を漂って来た貝がらたちの冒険話を楽しんでみたい気分です。

因みに、ケースを飾る貝がらは、作家が西表島に行かれた時に出会ったものが大半です。それだけでも、見てみる価値大ですね。

ずっと、以前ですが、音楽雑誌のインタビュー記事でギタリストが同じようなケースにライブで使ったピックを飾っていたのを見たことがあります。そのライブの記憶をひとつひとつケースに閉じ込めていたのかもしれません。今、展示しているケースを、そんな記憶を閉じ込めるのにご利用いただくのもいいですね。(ケースはすべて販売しています)

 

ギャラリーの展示を始めて1年余り。また初めての試みでとても楽しみです。

 

Tagged with:
 

「鳥の歌」の展示のことは先週のこのブログでもご紹介しました。

ただ今、ギャラリーを飾っている野崎康夫さんによる野鳥の写真の横で少し遠慮がちに展示してあります。

ところが、この内容はただものではないのです。天才チェリストパブロ・カザルスが愛したカタルニア民謡の「鳥の歌」を現代に生きるアーティストが演奏しています。美しい歌声のナターシャ・グジー、鬼怒無月のギター、尺八坂田梁山、等々そうそうたる人達が参加して、「鳥の歌」をそれぞれの解釈で繰り広げる演奏がどれも美しい。改めてこの曲の良さに触れることができます。

そもそもなぜ「鳥の歌」か。

スペイン内戦から世界大戦を経て、平和への深い思いをこめて弾き続けたパブロ・カザルスが愛したこの曲は、今こそ心に響く力を持っているのでしょう。様々なアーティストがこの曲と出会い、奏で、さらに世界中の「鳥の歌」、つまり平和を願う心が集まってくる広場を目指しているのだそうです。2013年12月までの限定プロジェクトですが、こういう繋がり方を形にすることもできるのかと思いました。くわしくはホームページで見てください。

実は、連歌「鳥の歌」の代表であるキーボード奏者・アレンジャーの井上鑑氏が、先月カフェムーレックで行われた「鳥の歌」のイベントの帰りに来店してくださいました。なんと井上さんは映画「冒険者たち」の大ファンで、そのヒロインの名前「レティシア」という本屋が在ると聞いて立ち寄ってくれたのでした。

井上鑑氏といえば、大瀧詠一とともに活動していたミュージシャンだし、あの「ルビーの指輪」のアレンジャー。まさかお会いできるとはおもってもいませんでしたが、感激を心に閉って、もっぱら「冒険者たち」の話に終始いたしました。(女房)

Tagged with:
 

ケルト音楽は、地域的にはアイルランド、スコットランド等のブリテン諸島から、フランスのブルターニュ、スペインのガルシア地域に広がる音楽のことです。各地方それぞれに特色がありますが、とても澄み切った音楽は共通しています。エンヤの音楽は、一度は聴かれたはず。彼女もそんなケルト系音楽の第一人者です。

伝統的なケルトサウンドは、バイオリン、マンドリン、アコーディオンをメインにして、ちょっとカントリー&ウェスタン風の香りもある「ダンス音楽」です。街角のバーで黒ビールでも飲みながら、陽気にリズムを取り、気分良くなれば踊り出す、そんな庶民的な音楽ですね。ピーターラビットが顔を出すようなイギリスの農村地帯の緑豊かな風景が思い浮かびます。

今、店で開催中の鳥の写真展「色鳥撮」(いろとりどり)の中に、そのピーターラビットの作者が住んでいた庭で撮影された写真があり、ケルト音楽が程よくマッチしそうです。

さて、明日はアイルランド地方や、北欧の音楽を演奏する「行灯社」のライブです。フルート&ハーブとボーカルの二人のユニットです。残念ながらお席は満員になりましたが、立ち見でもいいし、ちょっと聴いてみようかなと思われる方はどうぞ。お代金は投げ銭ですので気楽にお越し下さい。時間は閉店後8時過ぎから1時間です。このライブに合わせて、エンヤ、チーフタンズらのアイルランド音楽を中心にCD数十枚展示即売しております。少し早めにお越し頂き、御試聴されてはいかかですか。本当はビールなど出して、音楽を聴きながら、書架の本をお読みいただくのがベストなんですが………..。

 

 

 

 

 

Tagged with:
 

書家、静峰展「こころ白書」本日より、ダイナミックに開催です。

ギャラリー中央に掛けてある数点で、もう店の本の存在感は見事に吹っ飛びました。「円」という字の一気に行くぜ!みたいなエネルギーの躍動感。その横にある「愛」という字は、ちょっと傾いた字が倒れるか倒れないか、の地点で踏みとどまっているギュッとした力がひしひしと伝わります。「鼓動」という作品は、和太鼓集団「鼓童」のズドドドというサウンドが、書になった感じです。

ギャラリーの奥の方には、「笑」、「楽」、「遊」、「感」という作品が飾られています。しなやかな「楽」という字の楽しげな事。「遊」の字を見ていると遊ぶってこういうことなんだなと改めて思いました。四方八方に感性が、自由に伸びて行くことが「遊」って意味ですね。「笑」という作品は正に、左右対称に口が開いて大きく気を吐き出している様が見えてきます。

一応、作品の元の字が何であるか添えてありますが、案外先入観を持たずに見るのも楽しいかもしれません。ダイナミックで繊細で、自由奔放に筆が踊っている楽しい個展です。

※ 「静峰展」は5月5日まで(4月29日定休日)

Tagged with:
 

本日より、藤田良子「ここにあるひかり」展始まりです。(4月7日まで)

英語で言えば、”COOL”っていう言葉がぴったりの作品が、入り口すぐ横に飾ってあります。白い壁に、白い色の作品。白さの下に塗込められている色が、光を浴びてにじみ出て来るようでいい感じです。

本屋の白い壁に、白い色一色(実は複雑な色合いですが)の絵なんですが、壁の白なんぞ屁とも思わない強靭な個性が光っています。おりゃ〜!、うりゃ〜、!と作家(若い女性なんで、そんなお声はお出しにならないと思いますが)が格闘している様が見えてきます、でも、そんな悪戦苦闘だけが表れている絵なら、そこら辺に一杯ありますが、彼女の絵は、その中でもがいているうちに作品の持つリズムに取り込まれてしまい、心地よくなってきます。音楽が聴こえてくるのです。

それぞれの作品にそれぞれのリズムがあるみたいです。ギャラリーの一番奥に展示してある作品。タイトルもずばり「リズム」。キャンバスの上から下に走る二本のラインが微妙に絡まりながら走っています。大空を疾駆するジェット機のジェット気流のキーンという残響音のようでもあり、卓球の白球のポ〜ンという放物線のようでもあり、見ていてあきません。

黒い傘にあたる雨粒を描いた作品「fantasy」は雨の音、そして、雨粒達が傘の上で、ダークダックスみたいな(すいません古い音楽で)美しいハーモニーで歌っているのが聞こえてきます。30点程の作品がならんでいますので、ゆっくり耳を傾けてみてください。

 

Tagged with:
 

急に暖かくなって、花粉やら、何かややこしいモンやら飛び放題。年のせいか、ここ数年花粉症がずいぶんましになっていたのに、今年はドーよ!!って感じで、毎朝大きなくしゃみ連発です。

とはいえ、春はやっぱりウキウキです。

ギャラリーではそんな季節にピッタリの展示となりました。

パステル絵描きファイブシーズンさんによる「Heartrush」展。

ハートがちりばめられたメルヘンチックな世界が広がり、一足先に春爛漫!満開!です。

指先を筆代わりにして、ぼかしながら丁寧に仕上げた作品の数々。

静かに浮いているお魚、ハートに腰掛けるカエル等々。可愛いだけでなく、優しいだけではなく、奥深い味わいがあります。

レティシア書房では、昨年からファイブシーズンさんの豆本を置いています。これが結構人気で、ハロウィーンバージョンや、クリスマスバージョンなどを色々作ってもらいました。今回の個展でもたくさんの種類を置いてますので、この機会に見て頂ければとおもいます。

御所の梅林も見頃。花粉の対策はしっかりとして、お立ち寄り下さい。(女房)

 

5・season  「Heartrush」展は3月24日(日)まで

3月18日(月)は休み  12時〜20時(最終日19時)

作家在廊予定日3月12日/13日/16日/17日/20日/22日/23日/24日

 

 

Tagged with:
 

昨年の今頃、ドタバタと開店準備をしていました。文庫の棚はスカスカ、文芸書コーナーは、やや新しい目の本ばかりで、古本屋の風情がない状態(これは現在もですが)。不安7、希望3の心持ちでした。開店の朝というのは、何度経験しても逃げ出したくなるものです。

本日にて、レティシア書房の初年度は終了です。(正確には開店が3月6日だったので、3月5日が最終日です)

オープンの日のご祝儀盛況から始まって、どしゃぶりの雨の日など、あ〜今日は誰も来ないと諦めていた時、車で乗り付けて文芸書ポンポンと買っていただいたお客様、改めてありがとうございました。本を買っていただくだけでなく、蔵書をご提供いただいているお客様、ありがとうございました。ミニプレス一冊をお求めに猛暑の中、ご来店いただいたお客様ありがとうございました。数少ないコレクションのCDやLPを楽しそうに物色しながら買っていただいているお客様、毎度ありがとうございます。

すべての、レティシア書房の扉を開けていただいた方に感謝です。

初めての確定申告も終わり、さて二年目、何を、どんなふうにしていこうかと思案中です。

お正月に拡張したミニプレスのコーナーは百花繚乱ですが、さらに、増やしていくつもりです。

 7月には四国発のミニプレス「せとうち暮し」が、当店ギャラリーで展示即売会を予定しています。「瀬戸の島あるき」という新刊が3月下旬に発行予定、さらに今年は「瀬戸内国際芸術祭2013」開催と、瀬戸内方面はおおいに盛り上がりそうで、どんな展覧会になるか楽しみです。この企画展が成功すれば、他のミニプレス発行元へも広がるのではないかとワクワクしています。

さらに、5月中旬からの「鳥の写真展」の会期中の週末、行灯社(あんどんしゃ)という女性二人のフルートと小さなハープのユニットの演奏会も予定しています。

 

また、昨年、多くの方にご来店いただいた北海道ヒッコリーウィンドの安藤誠さんの「安藤塾」。今年もお願いするつもりでいます。

夏の古本市も開催します。もちろん、下鴨神社の夏の古本市にぶつけるつもりです。下鴨でこんなん買った!とご来店いただいたお客様と、また本の話をご一緒出来ればと思います。昨年以上に多くのお店に参加していただきたいので、ぜひエントリーください。

面白い企画あれば、お聞かせください。色んな人たちが交わり、店の空気が撹拌されて次の1年につながっていければいいな、と思います。今後ともよろしくお願いいたします。

Tagged with:
 

本日より「江川智洋銅版画展」始まりました。

見て頂くと、どの作品にもお話を作ることができるキャラクターが生きています。奇妙な歪みと、ノホホンとした味わいが微妙にブレンドされていて飽きません。入り口付近に展示してある最新作の、箱の中に入って小さなボートで海原を漂う作品は、じっと見ているとフフフと笑いそうになってきます。

また、書架前の柱に展示している女性と犬の散歩の一コマを捉えた作品は、二人がとても散歩を楽しみにしていて、今にも額から飛び出しそうです。このお二人、閉店後お店の中の書架の間を散歩しそうです。いいですね、作中人物が勝手に店内を散歩してくれるなんて。

さて、この展示会に合う音楽って何かな〜?と手当たり次第かけてみたんですが、どれもしっくりこないんです。合わないわけではありません。2012年作品で車に乗った人物の作品は、ユーミンの「中央フリーウェイ」がピッタリだし、同じく2012年の人物二人の作品にはキャロル・キングの「君の友だち」がピッタリとそれなりに作品と音楽が仲良くしてくれのですが、全体でこれだね、というのが見つかりません。

版画はドライポイントという手法で作られています。緻密な線の集積が微妙な歪みを形成しているのでしょう。どの作品にもあるその魅力的な歪みが、どんな音楽でも受け入れるけれど、どっかに流してしまう作用があるみたいです。それだけ音楽的な揺らぎが作品に内在していて、作品自体が極めて音楽的なのかもしれません。受け入れるけど影響されません、みたいな強固なものが存在しています。

今のところ、キャロル・キングがモンキーズの”PLESANT VALLY SUNDAY”をカバーした曲を収録した楽しいライブアルバムを聴きながら、ふ〜〜〜〜〜と動いていきそうな作品の人物を楽しんでいます。

作家の江川さんは、ルーペを持参されました。よく見るとホント細かい線ですよ。じっくりと眺めて自作の楽しいストーリーと音楽を紡いでみて下さい。

江川智洋銅版画展は3月10日まで。

Tagged with:
 

千葉有紀子写真展「祇園祭 神輿」が始まりました。真冬に鑑賞する祇園祭の神輿姿はなかなかです。

祇園祭はご承知のように、一ヶ月にもわたる長いお祭りでいろんな場面を写真に収めることが可能ですが、この写真展では神輿のみを追っかけています。神輿を担ぐ人達の熱気、その神輿に少しでも近づこうとする人達の熱気、さらに熱気を高めるような松明の炎等が迫ってきます。

「コンコンチキチン」の音色で、ゆっくりと市内を練り歩く鉾巡業の雅さは、ここにはありません。熱気、興奮そして陶酔という典型的な祭りの姿です。鉾巡業しか知らない方には、違った顔の祇園祭を知ることができる写真展かもしれません。おそらく、日本全国どこでもこんな神輿姿は観る事ができるでしょう。しかし、それでもなお日本三大祭りの一翼を担う自負心と栄光は担ぎ手の肩に漲っているのを見ることができます。担ぎ手の手先に溢れる力強さ、それを見る観客の握りしめた拳。これは、やはり都の祭りなのかもしれませんね。

この写真展を観ていると「鼓童」という和太鼓集団の曲で「オレカマ」という曲を思い出します。この曲は正確に表現すると「俺にかまわず行け」だそうです。複雑に変化してゆく曲ゆえに叩き手が次々と脱落、その屍を超えて叩け、という本気なのかギャグなんかわかりませんが、そういう気合いに満ちた曲であり、この写真に登場する担ぎ手に相通じるものではあります。この曲の入ったCDはもちろんいい出来ですが、アメリカンロックのドン、グレイトフルデッドのミッキーハートをプロデューサーに迎えて製作されたワールドミュージックのごった煮みたいな「モンドヘッド」をお薦めします。呪術師の如き、重低音で精神を麻痺させるような「ベリンバウジャム」から最後まで、一気に地の果てをトリップできます。写真展を見に来られたら、BGMとしておかけしますので、お声をかけてください。(お買い上げしていただければ、なお結構ですが)

Tagged with: