カナダ在住の写真家、上村知弘さんの写真展本日より開催です。2012年に続き2回目になる今回の写真展に向けて彼はこう語っています。

「極北で撮りためた自然写真に文章を添えて、写真展という形で発表します。野生の生物に惹かれるのは、彼らが自然という不確かな要素の中で、将来や自分自身に思い煩うことなく、懸命に生きているように見えるからではないでしょうか。その姿や生き方に潔さを感じ、その畏敬の念がシャッターを押させてくれるのだと思います。」大自然のカナダ・ユーコン凖州に暮らして10年目、極北の旅や暮しを通して撮った作品たちです。写真の下には、上村さんのステキな文章が添えられています。どれもが、京都に住んでる本屋には眩しいばかり。

子育て真っ最中の白頭鷲、南東アラスカで海で身体を休めるラッコの一群、厳冬を乗り切る為の栄養源であるシャケをじっと待ち続けるクマ、そして夏の終りと共に戻ってくるオーロラの幻想的な美しい輝きなど、厳しく、美しい自然に身を置いて、撮り続けた12点。

ジャコウウシが、大平原の向こうからこちらに向かってくるところを捉えた一枚は、堂々たる風格。しかし、どこかで観た記憶があるなぁ〜と考えていると、モーリス・センダックの絵本「かいじゅうたちのいるところ」の表紙にいるウシであることがわかりました。マンモスのいた時代から生きてきたのですが、乱獲により一度は絶滅しかけた種です。内毛は、なんと羊の8倍の暖かさ、カシミヤよりも暖かいのだそう。子どもを守る為に、子どもを囲んで円になり動かないので、人間に銃撃されやすかった、などという話を聞いてから、この写真に対峙すると、その威厳ある姿にひれ伏したくなります。

私たちが、上村さんを知ったのは、レティシア書房を始める前、北海道に行った時のことでした。ちょうど先週金曜日に、当店でトークショーをしてくれた、安藤誠さんが経営するロッジ「ヒッコリーウインド」でお会いしました。上村さんは、ネイチャーガイド修行中で、一緒にカヌーに乗ったりしました。彼の写真がヒッコリーに置いてあり、その素晴らしさに見入ってしまいました。

レティシア書房をオープンした2012年、彼が追い続けているドールシープ(高山に住む羊です)の写真展を開催してもらいました。今回の個展にも、雪の中に立つ真っ白なドールシープを捉えた作品が展示されています。マイナス40度の世界で、首を傾けた表情が、なんとも素敵な作品です。(写真集「Dall Sheep/ドールシープ」1620円も販売中です)

大きな作品の手前の平台には、極北の旅の様々なシーンを撮影したものを文庫サイズの本にまとめたフォトブックが十数冊並べてあります。販売はしておりませんが、ご自由にご覧下さい。

ぜひ、個人的に行ってみたいと思われた方は、上村さんと奥様のタミーさんが経営する少人数制の自然ツアー会社“Nature Connections”もあります。またユーコン準州の観光チラシやパンフレットもありますので、お持ち帰り下さい。(店長&女房)

 

★上村知弘さんは11月6日(日)は終日在廊されています。

 

 

 

Tagged with:
 

福岡在住の作家9cue(キュー)さんの絵本「cherry」(メイドイン編集舎1296円)をはじめて見たのは、昨年夏のことでした。

木と金物と革で作られた人や動物たちが、物語を紡ぐ絵本を、すぐに店長がブログにアップ。その造形がキュートなので、ぜひ実物をみたい!とメールしたところ、今回個展開催の運びとなりました。願えば、叶うものなんですね。

作者の9cueさんも本が大好きだということで、個展のタイトルは「本とともだち」。九州福岡市からやって来た「女の子」や「オオカミ」や「うさぎさん」たちは、京都の本屋の本たちとすぐに仲良くなって、びっくりするくらい馴染んでいます。なにより色合いが素敵です。木材を好きな風合いが出るまで加工し、革も染めて、古い金物と創り上げていきます。その一つ一つが、ずーっとここで暮らして来たみたいに、おしゃべりをしているようです。

展示は絵本「cherry」の物語に沿って、壁に飾られました。店長のお気に入りは「オオカミ」(写真上)。首、歯を作っている金物やたてがみの釘に加えて、ちょっと傷のあるなかなかの面構えです。絵本「cherry」のお話の中では、チェリーちゃんという女の子についてる赤いホッペが、出会う者たちに小さな幸せをあげていくのですが、このオオカミも赤いホッペをもらうと、強面から笑顔になったり。

9cueさんは、釘やワッシャーやネジなど古い金物が大好きで、コレクションしています。知り合いのお宅から出た木材から釘を抜き出したり、どこでみつけてきたのか銹びた鋏などを使って、独特の世界を創られます。作品の多くは、そういった金物を手にしたときから始まるのだとか。もしかしたら9cueさんの磁場に、面白い金物が寄せられてくるのかもしれません。

街も少し秋めいてきました。ぜひ本屋でのおしゃべりを覗いてみてください。(女房)

 

クラフトアート絵本「本とともだち」展は10月30日まで。(24日定休日)

台に並んでいる小さなロボットや怪獣たちは、販売しております。(2500円〜15000円)

 

 

 

レティシア書房では、ほぼ毎年、動物保護団体ARKの犬や猫たちの写真展を開催しています。ARKの宣伝のためにボランティアで写真を撮り続けておられるのがプロカメラマン原田京子さん。犬猫たちの表情が素晴らしいので、彼女のARK以外の作品を、ぜひにとお願いしていたところ、やっと実現しました。

「Spanish Sentiment 」と題して、スペインのアンダルシアの風景と、そこで生きる人々の表情を捉えた作品が十数点並びました。DMに使われている老人と散歩に連れて来た愛犬を捉えた作品(写真左)を中央に据えました。老人と、飼主を見上げる愛犬の姿の優しさ、愛おしさ、そして背後に広がる大空と、そこに湧き出る白い雲。色調は、人生の黄昏を暗示するようで哀切に満ちています。

原田さんの動物好きがわかるような、犬だけが被写体になっている作品もあります。暮れなずむ夕陽の前に立ち尽くす一匹の犬。広がる美しい空の色。自然の大きな営みと、今生きている命が、一つの画面に溶け合います。

原田さんは「フィルムで撮った写真は、焼いて行くうちに深さを増し、もう二度とおなじものはできない。」と言います。

遥か彼方にまで続く空の微妙なコントラスト、古い建物のもつ情緒、レストランのざわめき、じっと前をみつめる少女の眼差し、広場の噴水の前の男たちの背中、息づかい。デジタル全盛の中、フィルムで撮られたスペインの柔らかで哀愁に満ちた写真を多くの方にご覧頂きたいと願っています。(女房)

なお、それぞれの作品は、デジタルでプリントアウトしてお届け出来ます。(30000円〜送料別)

 

★毎年恒例になりました『ネイチャーガイド安藤誠さんの自然トーク「安藤塾」』は、10月28日(金)7時30分より開催が決定しました。(要・予約 レティシア書房までお願いします) 

★★カナダ在住で、ドールシープを撮影されている写真家、上村知さんの写真展を11月1日(火)〜13日(日)まで開催します。5日(土)夜に、上村さんによるスライドショー 「極北 カナダ・ユーコン&アラスカの旅と暮し」(7時より)を予定しております(要・予約 同じくレティシア書房までお願いします)

 

 

 

Tagged with:
 

京都は朝から大雨ですが、いかがお過ごしでしょうか?そんな中、本日より「山路茜のうつわ展」が始まりました。

「何処の人が 憩うとき 掌の肌にやさしくあれと ロクロにむかい 窯に希う  土塊は 温もりて 温もりて 陶の器に変幻し 未知なる人の 掌にありて ただひそやかに 息づきぬ」

これは、茜さんの陶歴の栞に書かれた言葉です。そのとおり、さり気ない優しさにあふれた器です。

茜さんは福井市生まれで、作陶歴は40年以上になります。昨年福井の「遊悠文庫」さんで個展をした際「これで一段落、しばらくは個展の為の新作は作らないかも・・・。」と宣言されていたのに、無理を言って京都まで引っ張り出してしまいました。京都での個展は2回目ですが、レティシア書房に合うようにと、新しく可愛い花器をたくさん作ってくださいました。

ドーナツ型、しずく型、表情のある愛らしい花器が、まるで唄っているみたいに並んでいます。器に合う花をお花屋さんに買いに行こうにもこの雨。裏庭に咲いているシュウカイドウ、山ごぼう、ミズヒキソウを入れてみました。丸い花器の上は、小さな穴が二つ三つ開いていて、少し頼りなげな草花も活けやすい。温もりのある小さな壁掛け型の花器なら、玄関や廊下のちょっとしたスペースにも飾ることができそうです。

そして、茜さんの特徴ある藍色の器たちも、ギャラリーの板の上にいっぱいならびました。いつまでも飽きのこない色合いで、刷毛目の大胆な構図の皿、大小様々のカップなどなど。(器1000円〜9000円 花器1500円〜10000円 )

 

茜さんは、本が大好きな人なので、この店長日誌もチェックしていて、展示作業が終わるや否や、店長が紹介していた本を探したり、画集を開いたりと、短い時間を惜しむように楽しんでもらえました。本と器、秋に向かうこの時期に、新しい出会いをぜひお楽しみ下さい。(女房)

山路茜のうつわ展は9月20日〜10月2日(日)最終日は18時まで 月曜定休

★毎年恒例になりました『ネイチャーガイド安藤誠さんの自然トーク「安藤塾」』は、10月28日(金)7時30分より開催が決定しました。(要・予約 レティシア書房までお願いします) 

★★カナダ在住で、ドールシープを撮影されている写真家、上村知さんの写真展を11月1日(火)〜13日(日)まで開催します。5日(土)夜に、上村さんによるスライドショーを予定しております。(要・予約 同じくレティシア書房までお願いします)

 

Tagged with:
 

『微花(かすか)とは、図鑑です。名ざせない植物、との距りの。季刊誌です。その名を知るまでのひとときの季節の。目ざましいものではなくてかすかなものを、他をしのぐものではなくて他がこぼすものを、あらしめるもの、またあらしめようと目ざすこころみです。』

と書かれたミニプレス「微花」の写真展「名ざせない植物との距り」展が始まりました。

初めてこのミニプレスを持って来られた時、街角に咲く花々の写真と文章だけで構成された中身を見て、優しい、微かな感じをどう受け止められるのだろう、売れるかな〜と半信半疑だったのが、なんと、いつも完売で、自分のセンスの無さに気づかされた、と店長が反省しきり。

「微花」には、レアな花もなければ、美しさを競い合うようなゴージャスな花もありません。人知れず、ひっそりと咲く花々ばかりなのですが、改めてその美しさに目を止めて、その花の向こうに広がる、それぞれの季節の空気をみることができます。

 

そんな素敵な写真を是非、ギャラリーで多くの人に見てもらいたいということをお願いしたところ、著者のお二人に快諾していただき、今回の開催となりました。

展示方法が素敵です。花によって、作品の大きさは違っていて、上方を見ると空が広がり、例えばネムノキが揺れています。百日紅は、毎朝御所の散歩で見ていますが、切り取った画面だと、また違った花にみえたりします。落ちた木槿、一日花と言われるように毎日散ってしまう花ですが、それがまた瑞々しくもあわれで美しい。中でも私は、有刺鉄線の内側に咲くセイタカアワダチソウの風景がとても好きです。

柳、ハナミズキ、椿、どれも身近にある植物ですが、こうして二人の目線を通して見ると、初めて見る様な新鮮な驚きがあります。どうして今まで気づかずに通り過ぎてきたんだろう、と急ぎ足の時間をちょっと緩めて、深呼吸してみたり。

残暑厳しい京都の街中で、少し足下をみたり、空を仰いだりしてみませんか。(女房)

微花写真展「名ざせない植物との距り」 

8月27日〜9月4日(日)月曜定休 12:00〜20:00

 

Tagged with:
 

梅雨が明けていよいよ夏本番。こういう時期は色々なところで『ガラス展』が開催されます。今日から、レティシア書房でも、涼しげな軽やかなガラスたちが、並びました。

斎藤晃子さんは、倉敷芸術科学大学大学院を修了後、金沢卯辰山工房の研修生を経て、京都で活動中の作家で、電気炉で型を使う技法で制作しています。

彼女のふわりとした外見からは想像出来ない程、大きく力強いフォルムと、深い色合いのガラスのオブジェには、ワタクシ心がざわめきました。ガラスのヒダの重なり、見る角度によって変化する表情など、普段あまり大きなガラス作品に接する機会がない方にも、ぜひ近くでご覧いただきたいです。

 

一方で、小さなガラスのお皿や、ブローチ、箸置きなどの可愛いこと。巷には安価なアクセサリーがいっぱいあります。けれど、一つ一つ丁寧に作られた作品は、小さな中にも表情があり、大切にもっていたいと思わせる魅力に溢れています。色のガラスを型に並べて溶かした皿は、宝石みたいに美しく、手に取ると愛しくなってきます。

今回は、ガラスのモビールを、たくさん吊り下げていただきました。本屋のクーラーの風にかすかに揺れて、目にも涼しげです。風鈴もいいけど、透明感のあるモビールもなかなか夏向きですね。

本屋の個展に際して、つくってもらったブックマーカーなど、手仕事の良さを感じていただければ、と思います。(女房)

★「サイトウガラス展」は8月7日(日)まで。1日(月)は定休。最終日は18時まで。

 

レティシア書房夏の一箱古本市のお知らせ 

8月9日(火)〜8月20日(土)20数店が店内に出店します!


Tagged with:
 

高山さんの陶展は、レティシア書房では3度目。2012年秋、2014年春、に続き今年は真夏の新作展になりました。

目を引くのは、市松模様の作品です。個展の度に、必ず新しい試みをしてくれているのですが、市松模様に地の色が出るお茶碗やマグカップ、皿などは、カジュアルで普段使いができそうないい感じの食器です。壁には、いつものようにお手製の焼き板に花器をかけ、季節の野花を飾って頂いたので、蒸し暑い室内が清浄な空気に変わり、爽やかになりました。目に涼しげな工夫は、体感温度も下げるのですね。定番の青磁の花器も形を進化させて、相変わらずキリッとして滑らか。鮮やかなトルコブルーの、花器とぐい呑み、マグカップは新作ですが、夏の贈り物にいいかも。

本屋の中での陶器展っていうのが、実現出来るかどうか不安だった開店の年の秋、高山さんが引き受けてくれたおかげで、その後間口を広げることができたと感謝しています。

先月、お母さんが長い間化粧品店をしておられた家を改装して、甥っ子さんが「wakabaya」というお店を始められました。ここでは高山さんの作品が飾ってあり、いつでも手に入ります。

 

しかしまずは先日、窯から出したばかりの新作を手に取ってください。ちょうど17日は祇園祭の鉾巡行。今年は日曜日に当たり、例年以上の人出ではないかとはおもいますが、店のすぐ近く御池通りで鉾が見られますよ。なお、24日は後祭りです。京都の暑い暑い夏本番。水分補給をしっかりとってお回り下さい(女房)

高山正道 陶展は7月24日(日)まで。18日(月)は定休日。

        12時〜20時   最終日は18時まで。

Tagged with:
 

小さな額絵がずらーっとギャラリーの壁に並びました。宝石のようにキラキラして、なんとも可愛い作品展。

白崎和雄さんは、もともと油絵を描かれていたのですが、2年程まえから小さなガラス絵の世界に魅了されたということです。なんでも息子さんの奥様がネイルアートが得意で、それを見ているうちに、ガラスに絵を描こうと思いつかれたとか。ネイルカラーは、速乾性があるので、その時の勢いで描けるのがとても面白く、上手くいったときの爽快感は格別。対象と向き合って、サッと描く。バラの花も、アスパラガスも、みずみずしい感じがそのまま絵になり、潔くて逡巡がありません。コツコツ時間をかけ、深く掘り下げるものではなく、どちらかというと、白い紙に一気に筆を走らせる書のような感覚かもしれない、と思いました。

「タンポポの綿毛」(写真下)は可愛くて、このまま部屋に飾っておきたいと思ってしまいました。ホント、愛らしい!スピードが勝負といっても繊細でやさしげ。これらのガラス絵は、裏側から描いていき出来上がると裏返すので、一番前になるものから先に描くと解説していただきました。速く、瑞々しく表現する技を2年で習得されたのはすごいことです。

店長が「懐かしい!これ好きやな・・・」と、呟いたのが、「ビー玉」(写真右)でした。つるんとした艶は、ネイルカラーの特性とよく合っています。それと、白崎さんの絵が入っている額が、とても素敵です。小さないい額があると買っておいて、絵を合わせるのが面白いのにちがいありません。そういう楽しみが、小さな作品にいっぱいつまっています。

ここ2年間で描かれた50点ほど、一堂に並べていただきました。お宅の庭の花、野菜や置物など、身の回りにある好きなものを、すぐに描くことが楽しくてたまらないって感じが伝わってきます。(女房)

白崎和雄「ネイルカラーで描くガラス絵展」は6月26日まで。作品はすべて販売しております。

 

 

イタリアをベースに、ヨーロッパで活動されている工藤あゆみさんの本「はかれないものをはかる」の原画展が本日より始まりました。本は以前から当書房でお取り扱いしていましたが、念願かなって素敵な原画を見ることができました。

さて、「はかれないもの」を「はかる」って、どういう事でしょう。工藤さんは、こう書かれています。

「数字ではあらわされないけれども確かに感じられる感情の温度、大切な人との距離、願いや希望の重み。はかろうとすることは、そこにある本質に少しだけですが近づこうとすることなのかなと感じます。」

例えば「弱い者の声を聴きとる耳の長さを測る」「言うのと言わないのの大きな差をはかる」の言葉とともに描かれた絵は、控え目でやさしく、ちょっと哀しくておかしい

工藤さんは、日本語で考えてからイタリア語に翻訳するのだそうです。そうすることで、言いたかったことの本質が見えて来る。そこからもう一度日本語に意訳する作業を通して、言葉を紡いでいくのです。

一方、絵の方は、どこかフワフワしていて、定かではなく、地球の重力からさえも自由になったかのような感じの、独特のキャラが、四角い画面をけっこう一所懸命生きています。

原画以外にも、カワイイ作品が並びました。縦長の作品で「棚上げする」というのがあります。脚立に乗って、傾斜した棚に、放射性物質のマークの入った缶を上げようとする姿が描かれています。オイオイ、こんな傾斜した棚にそんな危険なものを置いて、大丈夫?・・・そんなものまで棚上げするなよ、という鋭さも彼女の中にしっかりあるのです。

ユーモラスな彼女のキャラは、部屋の片隅で、無意味に逆立ちしていたり、「自分のため息は自分で片付ける」なんて言いながら、ホウキでさっさと掃いていたりとか、「いつでもどこでも、休憩しょうず」と開いた本の上でべた〜っと寝転んでいたりとか、微笑ましい姿ながら、自立しています。

白い静かな空間に漂う、このキャラと一緒に一時遊んでみるのも、ゴチャゴチャになった頭の中が、するする〜っと真っ白になってリラックスできそうですよ。

今回の個展には、作品と共に、出来立ての本「今日は自習にします」(1296円)も販売しています。

表紙の人物は、黒板に書かれたこんな、数学のような、国語のような問題を解こうとしています。

(君がげんき)+(   )=私は幸せ

答えは・・・・?

原画の下に彼女自身のだした答えがありました。

「何も足さなくていいや」

工藤あゆみ「はかれないものをはかる」展は5月22日まで(最終日18時まで)

★ライブ決定 世田谷ピンポンズ「COMEBACK FOLK」

   5月25日(水)19時30分  1500円(予約受付中)

 

春は、何かと変化をする季節・・・。DARUMAさんの絵『My little turn』とは、そんな風に、少しずつ変わっていく感じを表しているのだそうです。色合いでいえば青からピンクへ、作家の気持ちの変化のままに描かれた女性は春を楽しんでいるようです。

青いドレスを着た女性が、こちらを見ながら佇んでいる絵は、澄み切った孤独感が漂います。何を見ているのだろう、何を求めているのだろう、ちょっと聞いてみたい気がします。そのほか青色がポイントに使われている絵が何気に寂しさを感じさせるのに対して、後の絵はピンクを巧みに使い分けた作品が並んでいます。こちらは桜をイメージするようなフンワリした感じが、希望を感じさせてくれます。思い思いに細長い板やキャンバスに描かれた女性は、作家の夢にでもでてくるのでしょうか。個展は4月10日までです。

さて、やっと冬が去り春めいてきたこの頃、ちょいと野外に出たくなります。でも、忙しくて時間がない方のためにお薦め本を2冊。

一冊目は渡邊耕一著「Moving Plants」(青幻舎新刊4104円)。これ、シーボルトが長崎滞在時代にヨーロッパに持ち帰ったタテ科の植物イタドリ。これが、恐ろしい繁殖力で世界中に蔓延、もう生態系を破壊し、建物にも侵入するという悪玉植物になりました。が、こんな植物に魅せられた著者が全世界を巡って撮影した写真集です。人間の情熱って面白いものですね。

もう一冊は「きのこ絵」(PIE新刊2376円)こちらは18世紀〜20世紀に描かれた「きのこ絵」二〇〇数十点を収録した図録です。ヨーロッパのボタニカルアート、日本の最近図鑑、ファーブルに南方熊楠に至るまでよく集めました。オマケに「日本の菌類図譜」付きです。しかし、キノコって奇妙なスタイルですね。

臨時休業のお知らせ 

勝手ながら、3月31日(木)休ませていただきます。