本日からコトコトことばさんの「ただいま、おかえり」展が始まりました。「コトコトことば」とは、なんとも可愛らしい響きですが中井泰佑さんという男性のアーティスト名です。大学生だった2006年から、社会人になった現在まで、心に留まった言葉とイラストをカードに描きつづけています。

言葉を紡ぎ始める時って、たいていは寂しい時だったりしませんか?彼ももしかして親元から独立して、一人暮らしの中で何か思う事があったのではないかしらと、想像します。

「自転車をなくした と思ったけど、スーパーの前に忘れていただけだった。なくしたんじゃなく 忘れていただけ。 全部そうだったら いいのになぁ。」は、2006年始めて書いた言葉だそうですが、(写真上)今回の個展のDMにもなっています。その時の自転車のように失ってきたものを思い出せれば良いのだが、と作品集に書かれています。

一つ一つの作品には優しさと寂しさが漂っています。誰かに思いを届けてみたい。それは見知らぬ誰かというより、目の前の人へ、そして自分の心に落ちるように。

野菜や食べ物をテーマにした言葉は、クスッと笑えたりします。私は「プリン」と「トースト」が気に入りました。作品の中から今の自分にフィットするような言葉を見つけてください。心にほわっと灯が点って、忘れていたものを思い出すかもしれませんよ。中井さんは、昨年結婚されました。一人暮らしから二人の暮らしに変わって、作品もこれから少しずつ変化していくのでしょう。「ただいま、おかえり」のタイトルに込められた幸せを感じます。

なお、この個展に合わせて4つ目の作品集が出来上がりました。(600円)1集〜3集も合わせて販売しております。

京都は朝晩めっきり冷え込んできました。毎朝散歩している京都御所の木々も、日に日に秋色になってきました。立ち止まってゆっくり季節を楽しむ時間を持ちたいなぁ、と思いました。この個展のおかげですね。(女房)

コトコトことば個展『ただいま、おかえり』は、11月1日(日)まで  月火定休 13:00〜19:00