「neoneo/ネオネオ」を初めて買ったのは、5号の「音楽ドキュメンタリー100/洋楽編」というタイトルに魅かれてでした。ロック、ソウル、クラシックと、ジャンルを問わず網羅し、音楽映画の歴史が語られていました。そして、もう一つの特集が「亀井文夫 戦争の記録」でした。戦時中、ドキュメンタリー映画「戦ふ兵隊」が反戦的と上映禁止、本人も検挙、投獄された作家の記録です。

その後、6号で「ドキュメンタリーのつくりかた」を総特集。企画から撮影、そして公開までを、様々な現場で活動する人達の声で追いかけています。TV「情熱大陸」のナレーター、坪田等のインタビューも収録されています。

7号では、「ノンフィクション×ドキュメンタリー」と題して、言葉で表現された世界と記録映像の間にあるものを探っていきます。オウム真理教の内側に挑んだ「A2」や、ゴーストライター騒動で注目された作曲家、佐村河内守を追いかけた「FAKE」を撮った、森達也の巻頭インタビューが刺激的です。

8号では、アジア映画の紹介を続けて来た評論家、佐藤忠男の巻頭インタビュー。「アジアのドキュメンタリー」が、「アジアと日本」「民族の歴史」「ジェンダー」「少数民族」というテーマに分けて論じられ、作品ガイドが続きます。池谷薫が、中国の圧政に非暴力で抵抗する人々を描いた「ルンタ」は、、私も観ました。私たちの知らない国、場所で、何が起こっているのかを知ることができる作品が並んでいます。

昨年出た9号の特集は「いのちの記録」です。様々な障害者、高齢者・介護、福祉、難病などの世界を取り上げた作品の特集です。視覚、聴覚障害部門では、前述の「FAKE」もセレクトされています。

そして、最新10号は「環境とネイチャー」特集です。探検家関野吉晴の「グレートジャーニー」は、TVでジリーズ化されて人気になりました。彼が、自らの旅を映像に残す意義を説くインタビューが、先ず面白い。ここで紹介されている作品は、観たものが沢山ありました。気候変動がテーマの「北極のナヌー」、「ビューティフルアイランズ〜気候変動 沈む島の記憶」、森との共生を描く「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」、「レイチェル・カーソンの感性の森」、自然の世界を描く「WATARIDORI」、そして海洋をえがいた古典「沈黙の世界」と傑作が並んでいます。

表層をなぞるだけで終るのではなく、骨太な企画の雑誌で、何事も軽ぅ〜くまとまってしまう風潮のなかでは、敬遠されそうなジャンルですが、当店ではバックナンバーも常備してがっちり販売していきます。(アート書架の下の平台に並んでいます。各1080円)

 

開催中の「本と遊ぶ ブックカバーとしおり展」

品切れになっていましたオバケダイガクさんの辺野古マップのブックカバーを、追加入荷しました。プレゼントなどに、楽しいブックカバーを探して下さい!