日本の小さな出版社の本を流通させている会社と、取引を開始しました。第一弾は、先日ご紹介した「原民喜童話集」でした。そして、第二弾。

先ずは、隣の滋賀県のお菓子メーカー「たねや」が、出版した写真集「この建物お菓子屋です」(たねやグループ3780円)です。藤森照信の設計による建物と、広大な森を中心にした「ラコリーナ近江八幡」の全貌を撮影した本です。たねやグループは、明治5年近江八幡に創業した老舗菓子本舗です。里山と水郷の広がる広々とした土地に、不思議な建物と、そういえば昔みたことあるよなこんな風景、という世界が広がります。同グループの現CEO山本氏は「土と水と風。お菓子の素材のすべてはこのような自然に恵みによるものであることは言うまでもありません。」と語り、その自然の姿に学ぼうと「ラコリーナ近江八幡」を作ったそうです。行ってみたくなりますね。

 

絵本作家、荒井良二の本を二作品入荷しました。

目黒実の文章とコラボした「鳥たちは空を飛ぶ」 (アリエスブックス1728円)と、いしいしんじ「赤ん坊が指している門」(アリエスブックス1080円)です。前者は、何故鳥は空を飛べるのかという物語です。表に「希望に向かって逃げろ!」というシールが貼られています。その意味を、荒井のハッとする色彩と一緒にお楽しみ下さい。

「飛ぶことによって、さらに鳥たちが得たものは 空と対話する言の葉、風の旋律を聞き分ける力。山や海を渡る術。それはやがて、詩となり、歌となり、舞となって 高みへ飛ぶための、心の翼となりました。」

より高みへと飛翔する鳥たちの、楽しそうな姿を描いた荒井の絵が心に残ります。プレゼントにも最適です。

もう一点の方は、いしいしんじが書いた「門」に関する6編の小説に、荒井の絵が素敵な作品集です。微妙に交差するアブストラクトな線、そして「山に問う。わたしは、問いかける」という文章に添えられた山の強い稜線が、印象的です。

書店ではあまりお目にかからない新刊本を、これからも紹介していきます。