小豆島の旅、番外編。

高松から丸亀に寄り道しました。駅前の「猪熊弦一郎現代美術館」で開催中の「フランシス・アップリチャード展」を観たかったのです。ロンドン在住の作家で国内では初の個展。

紙粘土に着色して、布や毛皮などを着せかけた不思議な動きの人物が展示されていました。何かをしようとしている途中の格好で静止しているその姿が、不気味でもありユーモラスでもあり、面白かったです。美術館の天井の高い空間ともよく合っていて、不思議なゆっくりした時間が流れていました。

同時開催の「猪熊弦一郎 壁画の仕事」では、京都の旧ホテルフジタのラウンジの壁面が展示されていました。ホテルフジタは鴨川沿いの瀟洒なホテルで、友人とよくお茶してましたが、一昨年から取り壊し工事が始まり、新しいホテルになるようです。ホテルフジタは1970年開業。しばらくして改装された際、壁面の前に新しい壁ができて、猪熊の壁画は所在不明だったそうです。何でも2011年、解体現場に猪熊弦一郎の壁画があるという匿名の電話があり見つかったとか。ステンレスの壁にリズミカルに開けられた丸い穴から、ヴィヴィッドな色が見えるとてもモダンな壁画は、時を経て戻るべき場所に落ち着いたのですね。

私はこの美術館の常設展示も好きで、香川に行く機会があれば立ち寄りたい所の一つです。(女房)

 

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