版型のでかい(37cm×27cm)150ページ程、定価9990円という「京都市今昔写真集」(樹林舎/古本4500円中身美本)が入りました。

おっ〜おお〜と表紙を見て驚きました。京都駅側から、真っ直ぐ北に伸びる烏丸通りを捉えた写真。現在は、ヨドバシカメラが建つ烏丸通りの西側に、丸物百貨店が写っています。この百貨店には、遊園地があり、館内には映画館まであり、地下の食品売場では、鯨の揚物を売っていました、なぜ、そんなに詳しいかと言えば、このデパートの向い側に、私の実家がありました。昭和20年代ぐらいの写真でしょうか、一気に幼少時代にタイムスリップです。

この写真集の構成の面白いところは、同一場所のかつて(昭和時代)と今(平成)が写真で対比されていることです。観光客で年中ごった返す「四条通、八坂神社前」。昭和47年当時、神社前には市電が通っていました。とても、とても京都の有名スポットとは思えません。或は、昭和30年代の京阪三条駅の写真には、旧タイプの京阪電車が木造駅舎を出るところが写っています。現在は地下にもぐってしまって、この風景はありません。

いつまで営業していたのかは分かりませんが、現在の高島屋デパートのすぐ側に映画館がありました。この写真集によると、映画館は龍池山大雲院境内に設営されました。三館あった映画館は、パレス大劇場、パレス劇場、パレス名画座と言って、「イージーライダー」も「卒業」も「アラビアのロレンス」もここで見た青春時代の思い出一杯の劇場でした。

見所は、もう山のようにあるのですが、鉄ちゃんのアナタには、必見ですぞ。旧京都駅(ここで祖母と食べたパンケーキの味は忘れられません)、旧国鉄バス、京阪電車、京福電鉄、市電そして梅小路機関区の蒸気機関車等々珍しい写真のオンパレードです。今では、左京区文化ゾーンの入り口みたいな京福電鉄出町柳駅舎の昭和30年代の建物も見逃せません。

 

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