一昨年、今年と二度にわたってカナダ、ユーコンに棲息するドール・シープの写真展をしてもらった上村知弘さんの写真集「Dall Sheep」(1620円)が地元京都の出版社青菁社から発売されました。本日、京都市北区にある出版社まで出向き、早速店頭に並べました。

「ドールシープという初めは聞き慣れない動物でしたが、その真っ白な姿を見てから彼らの虜になりました。山々に住む白い野生の羊、ドールシープが住む山頂に立つと、極北の自然の広大さと美しさを感じます。」

その思いから、上村さんは2004年カナダ、ユーコンに移住してドールシープを追いかけます。小さな子どもを見つめる母親が印象的と書かれている通り、過酷な自然環境で生きる母親と子どもの姿が、四季を通じて撮影されています。

降り続ける雪の中、斜面にじっとしている一匹、爽やかな夏の香り一杯のなかで、佇む親子、太陽の光を背中に浴びて、ワ〜イ、ワ〜イと飛び跳ねるのが楽しくて仕方ない子ども、山の彼方に虹のかかった大地で餌を探す彼らを捉えた作品など、魅き込まれるものばかり。

最終ページ、満天の星空の下で眠る一匹を、ロングショットで捉えた作品があります。孤独な空間ですが、その寝顔の幸せそうなこと。一体、どんな夢を見ているのだろうと聞いてみたくなります。

上村さんは、最後にこう語っています。

「美しい極北の大地あってこそのドールシープ。氷河期から生きてきたこの動物が、将来もずっと極北で暮らし続けていくことを願っています」

誰にも邪魔されずに、彼らだけの楽園が続いて欲しいものです。

彼の作品はネット上で公開されています。また、カナダでの日々の暮らしを綴った「Life in the North」も一度ご覧下さい。(下の写真は一昨年の写真展の時の上村夫妻。一緒に写っているのはうちの駄犬マロンです。)

イベントご案内

来週22日(火)〜27(日)まで、アイヌ民族運動家で、木版作家の結城幸司さんの「纏うべき風」展を開きます。一週間の個展ですが、ご本人も北海道から来られます。そこで、期間中の25日(金)夜、店内にて、結城さんのお話を聴く会を開催いたします。彼の作品をバックに、「アイヌモシリの神話と心話の世界」と題して、興味深い世界のことを聴ける会です。

4月25日金曜日、19時30分より(約1時間) 参加費1500円。先着13名です。参加ご希望の方はレティシア書房まで(075−212−1772)

 

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