お休みの月曜日、寒い一日でしたが、奈良郡山のある書店「とほん」に出掛けました。近鉄京都駅から橿原神宮行き急行に乗ってほぼ1時間、郡山に到着。駅前の商店街を通り抜けて、10分程で目指すお店を見つけました。外光を上手く取り入れた、明るく見やすいお店です。

店長の砂川さんとは、開店前に一度お会いしたことがあり、お話しの様子からセンスの良い店になりそうだなぁと思っていたのですが、その通りでした。古いミシン台や机を活用したレイアウト。取り扱っておられるのは、古書、ミニプレス、新刊、そして雑貨です。壁面を利用した小さなギャラリーもあり、日下明「はかりきれない世界の単位展」をされていました。

魅力的な本が巧みに陳列されていて、どれも手に取ってみました。当店のブログでも紹介した、くどうなおこ作、松本大洋絵の「『いる』じゃん』(スイッチ・パブリッシング/新刊1728円)や、インドタラブックスの本を紹介する「世界を変える美しい本」(ブルーシープ2400円)などが平積みしてありました。いい本を売っていきたいという気持ちはどこも同じですね。

お店が入っているビルはかなり広く、店横の廊下はそのままギャラリーとして日下明さんの作品が飾ってありましたが、風が通り抜けるので、ちょいと寒かったです。通路の奥にはガラス工房が入居していました。

店長のお話によると、この辺りは呉服屋を中心とした商店街だったのですが、ご他聞にもれずシャッターが閉っている店が数多くありました。しかし、古い街並みを生かしながらリノベーションして、新しい文化発信の地になれば、素敵な街に甦りそうです。

砂川さんは、お店の運営の傍ら、ミニプレス「ブックレットホン」(648円)を発行されています。最新号は「椅子と本」という特集で、様々な角度から椅子と本にまつわる話が満載です。このミニプレスのファンは増えてきているので、ぜひがんばって発行を続けて下さい。

ところで、郡山の名物ってご存知ですか?それは金魚の養殖。とほんにも、可愛い金魚が泳いでいました。奈良にぶらりとお出かけの節は、ぜひ寄っていただきたい場所です。

店舗情報 

【営業時間】11時から17時【定休日】木曜日【電話番号】080-8344-7676【住所】〒639-1134 奈良県大和郡山市柳4-28

 

【アクセス】近鉄郡山駅からのんびり歩いて10分、JR郡山駅から町並みを楽しみつつ徒歩20分

【駐車場】なし(徒歩4分の場所にコインパーキングあり)

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奈良の古本屋さん「とほん」が編集しているミニプレス「ブックレットホン」の2号(648円)が出来ました。特集は「椅子と本」です。

「たとえ本を読まなくて膝の上に本を置いて居眠りをしても楽しいという椅子にめぐりあえば、人生の時間の感触はきっと違ってきます」という詩人、長田弘の言葉を引合に出して、おぉ〜この場所の、こんな椅子なら読書にいいなぁ〜、昼寝に最適!と思わせる椅子が登場します。古書店、駅前広場、屋上庭園等々、秋の一日訪れたい場所が掲載されています。とりわけ、JR桜井線にある京終駅(きょうばてえき)の木造、屋根瓦の駅待合室はいい感じです。目を上げると、よっ、と寅さんが立っていそうな雰囲気です。

よく調べたなぁ〜と感心したのは、室生犀星がある宴席で萩原朔太郎が暴行を受けそうになった時、咄嗟に椅子を持って駆け寄り彼を守ったという話です。このエピソードは、「萩原朔太郎全集」に収録されているのですが、当事の文士たちの素顔がわかります。

「ブックレットホン」と一緒に送られてきたのが、「比礼ふる」の創刊号(1080円)です。

特集がユニークです。「奈良の氷」。電気のない古代、冬の氷を保存する技術「氷室」をめぐる考察です。奈良時代に、すでに氷室の技術があり、「日本書紀」に書かれていた氷室のあった場所が、天理市福住町で、今も氷室跡が残っているそうです。また、奈良市内には氷室神社と呼ばれる、全国の製氷業、氷販売会社が信奉する神社があります。2014年からは「ひむろしらゆき祭」というかき氷の祭典がスタート。全国のかき氷ファンが集まってきます。

よくある観光雑誌とは全く違う視点で、奈良の奥深さを伝えてゆこうとする編集部の熱意が伝わる本です。

さて、盛り上がってきた奈良で、この秋「はならぁと2017」というアートの祭典が行われます。エリアによって開催時期が異なりますが、10月20日前後からスタートです。現代美術、音楽、インスタレーション、映画等の展示会が様々な場所で開催されます。その総合案内ブック「はならぁと2017PASSPORT」(500円)が入荷しました。各展示会の内容、アーティストの紹介、会場へのアクセスまで網羅した一冊ですので、このパスポート片手にお出かけください。パスポート購入者のための特典もありますよ。

とにかく混み合う京都市内でウロウロするなら、こちらのイベントをお薦めします。

リンゴを頭に乗せて歌う美魔女・・・「りんご・りんご・りんご〜」
白雪姫の魔女ではありません。(もちろん白雪姫ではない。)

それは、パステル画家の5seasonさん。歌うのは、昭和の香りが漂う「歌謡曲」、しかもオリジナル曲。そうです!彼女はマイナーレーベルからデビューした歌手なのです。

ただ今レティシア書房では、『奈良祭りin祇園祭』という展覧会を開催中ですが、その企画のひとつとして昨夜歌謡曲ライヴをいたしました。

昨年、デビューアルバムを手にした時はホント驚きました。(前にブログで書きました。)面白いことをする人やな〜と、冗談半分で、「うちでライヴやりますか?」と笑ってましたが、実現して、しかも大入り満員。狭い書店内は1時間あまり異様な熱気があふれていました。なんでも、あの坂本龍一さんのラジオ番組で、取り上げられて、歌謡曲をぜひ歌い続けるよう言われたとかで、本人増々やる気上昇。近日ニューシングルが発売されるそうです。

それにしても歌謡曲っていいですね。どこかで聞いたことのあるメロディーに、お決まりの歌詞、知ってるような地名とか町が出てきて、郷愁を誘う。すぐになんだか口ずさめてしまう。5seasonさんのオリジナル曲が、この先、思い出とともに共有されていくことになるのを夢見て、きっと彼女は歌い続けることでしょう。それにしても、度胸をつけるために奈良の商店街の路上ライヴを決行するなど、ますます面白くなっていきそうな人ではあります。ちなみに写真のように頭にリンゴを乗せたら、歌手としてスイッチが入るようです。しかしこの格好で切ない失恋の歌は、ちょっと笑ってしましましたが・・・・。

『奈良祭りin祇園祭』は7月20日(日)まであります。(最終日は18時まで)奈良をこよなく愛する女性たちのセレクト雑貨、本、上村恭子さんのイラスト、そして5seasonさんのパステル画をお楽しみ下さい。

時々5seasonさんのCD「小夜曲」(1500円)を店内でかけています。リクエストもお気軽にどうぞ。(女房)

 

 

 

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京都はただいま祇園祭で盛り上がっているのですが、レティシア書房ギャラリーはどーゆーわけか奈良のお祭りです。

アート作品に、小物、お菓子にソーダ、本&CDとギャラリーの平台には、いろんなものが賑やかに並んでいます。

井上本店の添加物を使っていない醤油、そうめんつゆ、八方だしの調味料。(実はこの八方だしは、うちの定番で、煮物に便利で美味しい。)「ぜいたく豆本舗」の様々なお菓子は、みんな小袋に入っていますので、読書のお供に。種類が色々ありますので、お好きなものをお選び下さい。私は、「豆将軍」(110円)です。

さらに、三種類ある奈良サイダー。三本函入りで880円です。主催者のお薦めは「梅味」だそうです。

奈良の「旅とくらしの玉手箱フルコト」さん提供の小物、雑貨も沢山あります。「古事記カルタ」(1728円)、「大和寧楽花札」(3100円)、「鹿キャンドル」(420円)、「鬼キャンドル」(480円)、「林業てぬぐい」(1300円)、「林業わりばし」(700円)等々、30種類以上が並び、すっかりお祭り気分。

一方、奈良在住の作家で、傑作絵本「父は空、母は大地」(パロル舎・絶版)や「星兎」(パロル舎・絶版)等の寮美千子さんの本(新刊)もあります。そして最近、大和郡山に出来た古書店「とほん」さんが奈良関連の古書を揃えてくれました。

主催者で、当店ではミニ本でお馴染みの5*SEASONさんの新作を含む絵画も展示即売しています。奈良の仏像のやすらいだ風情を彷彿とさせる猫の作品など、ぜひお楽しみ下さい。

ところで、12日の5*SEASONライヴは満席になりましたので、予約終了とさせていただきます。彼女のデビューCD(1500円)は販売中です。

 

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当店ギャラリーで個展をしていただいた奈良在住の作家5*Seasonさんに、「奈良に面白いミニプレスないですか?」とお尋ねしたところ、早速、こんなミニプレスが出ましたとのお返事。それが、「洞川帖」 (どろがわちょう)です。

え、どこそれ? 奈良県のほぼ中心。近鉄吉野線下市口駅からバスで一時間。修験道の聖地、大峰山のふもとの村です。この本にこう書かれています。

「法螺貝の鳴り響く音、山伏装束の行者さんたちが行きかう温泉街。空気の美しさ、水の美しさ、村の人たちの温かさ、ご飯のおいしさ、温泉の気持ち良さ」

洞川の美しい四季、(特に冬の温泉街の写真が素敵)そして名水百選にも選ばれている洞川湧水群の三つのお水のこと、そして、温泉街のことと地の魅力が一杯詰まっています。2月「節分・龍泉寺星祭り」では雪灯りが灯され、龍泉寺の護摩炊きで洞川中の人達が般若心経を唱えられるそうで、「迫力あり」とのこと。写真を見ると、幻想的な美しさです。

車で行く人のために、「下市口から洞川まで」という楽しい寄り道マップや、「洞川区内地図」、「おいしいもの」などガイド本としても至れり尽くせりです。

信仰をまもり続けて来た村の美しさと静かさを感じ、ちょっと行ってみようかな、と思わせてくれます。この村の良さを是非にでも知って欲しいという作り手の気持ちの詰まったミニプレスです。

 

 

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