帯広発の雑誌「スロウ」最新71号の巻頭特集は「白樺が拓く、森と人の日々」(クナウマガジン/新刊990円)です。北海道を代表する樹木である白樺と人々の物語です。

特集記事を読んで、次のページを開けたら、「絵本作家あかしのぶこさんと考えるおはなしの可能性」という記事が目に飛び込みました。

あかしさんは、現在は知床斜里町で暮らしている京都出身の絵本作家で、福音館から何冊か絵本を出されています(全て絶版)。当店では展覧会を今まで二度開催し、今年9月21日(水)〜10月2日(日)には、新作絵本「あなほりくまさん」の原画展をしていただくことが決定しています。小さい時から動物が好きで、絵を描くことが好きだった彼女は、知床の自然に魅了され、斜里町へ移住。この地で生きる動物たちを主人公にして数々の絵本を出されました。

取材した山口翠さんは、こう書いています。

「あかしさんが絵本の中で綴る文章は、動物の視点から書かれたものがほとんどだ。だからなのか、読んでいるうち、だんだんと自分の感情が動物に重なってくる。たとえば、初めて巣の外へ出るフクロウのひなが主人公のおはなしでは、初めて目にする外の世界へのおっかなびっくりとした気持ちを。母の帰りを待つ兄弟ウサギを主人公にしたおはなしでは、草むらの中でじっと隠れている時のドキドキ感を一緒になって味わう。そんな風に、気づいたら彼らの視線から同じ世界を見ているのだ。」

熊の視線になって、フクロウの視線にもなって、知床の森の奥深さを体験する。その楽しさを味わってほしいと思います

旭山動物園・新ヒグマ舎に展示予定の、約3m✖️1.5m「ヒグマ絵巻」を描くあかしさんの姿も載っています。

☆あかしのぶこ新作絵本「あなほりくまさん」の原画展は レティシア書房2022年9月21日(水)〜10月2日(日)の予定です。お楽しみに。